★重賞 オパールカップ/北海道・スタークニナガがV
7月8日に行われた3歳馬の地方競馬全国交流・芝1700mの重賞『オパールカップ』。遠征馬6頭を迎えて14頭のフルゲートでの戦いは2番人気北海道のスタークニナガが優勝しました。
レース序盤は先行勢を前に行かせて5番手あたりをキープしていたスタークニナガ。向こう正面を使って徐々にポジションを上げると3~4コーナーでは先頭に並ぶ勢い。直線は逃げ粘るナムラバンザイを捉えて突き放し、2着以下に4馬身差を付けてのゴールは昨年の知床賞以来の重賞制覇となりました。
今週から盛岡に開催が変わっての7月9日・月曜日。メインレースは第12Rになりますダート1200m『マツヨイグサ賞』です。本命は(3)ペイシャパッチとしました。マイルになると距離が長く苦戦しますが1400m以下なら安定して戦えるスプリンタータイプの馬。この距離も守備範囲なのは3走前に示していますし、前走の敗戦は外枠不利な馬場状態が影響したことが明白で度外視できるものです。巻き返せる条件が揃ったここは本来の力発揮に期待できるでしょう。
対抗は(4)コウギョウスターを。この馬もやはり距離は短い方が良いタイプ。1200mはちょっと短いのかもしれませんがここまで出してきているタイムなら十分に通用。鞍上に減量騎手を据えているのも今の馬場傾向では有利な材料に。
3番手は思い切って(6)ゴールドグローバルを狙ってみます。岩手転入後はA級でマイル以上を使われてきましたし旧地では1800mや2000mにも挑んでいますが、過去の戦績からみてマイルでも少し長いのかという印象があります。戦い慣れた左回りに変わる点も注目しておきたいところ。
(1)ランニングマンの力量はここでも十分通用すると思いますが、どちらかといえば外枠の方が良さそうな戦績です。上手く捌ければ、の期待。(2)コマユはスタートダッシュならもっと上位のクラスでも通用。ポンと行かれたら怖いかも。
●12Rの買い目
馬単(3)=(4)、(3)=(6)、(3)=(1)、(3)→(2)
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★オッズパークLOTO 5重勝/7月9日(対象8R~12R)
8R/評価A: 7番 評価B: 2番 穴:9番、10番
9R/評価A: 5番 評価B: 4番、 2番 穴:1番
10R/評価A: 5番 評価B: 7番、 6番 穴:1番
11R/評価A: 2番 評価B: 7番、 4番 穴:8番
12R/評価A: 3番 評価B: 4番 穴:6番、2番
とにかく悩んだ。予想段階でこれほど迷ったレースは滅多にない。もちろん仮説(予想)が覆されるのは数限りないが、ある程度の組み立てはできる。
8日メイン(12R)の3歳交流「第19回オパールカップ」は本当に難解だった。あまりにも不確定要素が多すぎる。
まず交流ゆえ各馬の力量比較が難しいだけではなく、舞台は芝1700m。遠征馬で芝を経験したのはスタークニナガ、ナムラバンザイの2頭のみ。地元岩手でもグランフェルメール、サウスポーは一度も芝を使ったことがない。
確実なのはトライアル・はまなす賞を優勝したプリヴィレッジ、3着サンタガール。この時の条件も盛岡芝1600m。今回は芝1700mが舞台だが、地元勢でさえ1頭も経験したことがないのだ。
たかだか100mでも影響が少なくない。なぜなら芝1600mはスタートして300mで1コーナーに入るので、基本は内枠有利。しかし1700mはコーナー入りまで400mあるので枠順の有利不利はほとんどなくなる。
さらにやっかいなのは当日の馬場状態。おそらくだが、良馬場で行われる可能性はほぼない。そうなると切れ勝負型には苦しくなるし、芝が水分を含むため時計がかかるのは確実。
そうなると重馬場成績に頼りたくなるが、盛岡芝の重馬場を経験したのはリュウノムーンとマコトハインケルのみ。リュウノムーンはデビュー3戦目の芝1000m3着の実績があるが、再転入戦でいきなり勝ち負けは疑問。マコトハインケルは同じレースで走ってリュウノムーンの0秒2差4着。残念ながら強調材料にはならない。
結論はナムラバンザイを本命視した。芝を経験して、なおかつ一定以上の結果を出しているのが決め手となった。
デビュー戦の阪神芝1200m2着から2戦目の中京芝1200mを快勝。盛岡と同じ左回りで勝っているのはプラスポイントとなる。
距離も芝1600m3着、芝1400m3着なら1700mもこなせると判断した。
もう一つ心強い材料は東京ダービーに挑戦。直線失速11着に沈んだが、4コーナーまで逃げたのは評価大。強豪と戦った経験も見逃せない。
スピードがあれば小回り盛岡芝も問題ないはずだし、芝を実際に勝っている。ここでも先手必至。あとは直線上り坂をこなせば勝算十分と見た。
逆転筆頭はフレアリングダイヤ。北海道3勝、大井1勝。そして準重賞・ブルーバードカップ、重賞・東京湾カップ3着はメンバー中トップの成績。
芝は未経験だが、父ストロングリターンはプリヴィレッジと同じ。すでに盛岡芝適性あることを証明している。陣営の狙いもセントライト記念なら確勝を抱いての参戦と見ていいだろう。
スタークニナガの本命も考えた。2歳時に北海道、岩手交流・知床賞を優勝し、JRA芝にも2度挑戦して連続6着。芝対応も問題なさそうだ。ただ、北斗盃大敗。岩手所属馬はともかく、実力比較で若干不安が残る。
ルーレットスピナーは船橋2勝。羽田盃10着後はオパールカップ1本に絞って調整を進めてきたとのこと。父がカジノドライヴだが、芝適性があると確信を持って参戦するのが不気味だ。
プリヴィレッジ、サンタガールは盛岡芝実績は申し分ない。あとは強力遠征馬を迎撃できるかどうかを考えると△評価が妥当ではないか。
◎⑦ナムラバンザイ
〇⑤フレアリングダイヤ
▲③スタークニナガ
△⑬ルーレットスピナー
△⑪プリヴィレッジ
△②サンタガール
<お奨めの1頭>
8R ナナヒカリ
ダイヤモンドカップ3着。エルノヴィオに先着を許したが、動きがいいのは盛岡・左回り。コース替わって逆転の可能性が高い
7月16日(月祝)、盛岡ダート2000mで行われるJpnIII「第22回マーキュリーカップ」の出走予定馬が発表された。
JRA代表・ドリームキラリ、フェニックスマーク、マイネルバサラ、ミツバ(補欠・ザイディックメア、ヨシオ、リーゼントロック、コパノチャーリー、トラキチシャチョウ)
他地区地方代表・ドラゴンエアル(北海道)、ミッキーヘネシー(高知)
岩手代表・エンパイアペガサス、コミュニティ、ヒドゥンブレイド、シンゲツ、ロジストーム、ポイントプラス、プリンスダム、コスモカット、マイネルバローネ。
出走枠はJRA5頭、他地区5頭だが、2頭のエントリーのため岩手枠は7頭。フルゲート14頭で争われる。
前年の覇者ミツバが登場。JBCクラシック3着の勲章も引っ下げて連覇を狙う。個人的に注目はフェニックスマーク。デビューから7戦5勝2着2回。特にマーキュリーカップと直結するブリリアントステークスを勝っての参戦。初重賞挑戦でタイトル獲得なるか。
岩手期待はエンパイアペガサス。みちのく大賞典2連覇を果たし、目下3連勝中。地の利を生かしてどんな戦いを挑むか。
残念だったのはストロングサウザー。一昨年の優勝馬が岩手入りしたが、先週、降雨のために開催中止。地元1出走の規定があるため、代表権を獲得できなかった。気分を一新し、以降の活躍に注目したい。
7日メイン9Rは盛岡芝1700mが舞台に行われるB1特別「レインボーカップターフチャレンジ」。
登録馬から順にサッチン、メイプルストロング、レッドフィエルテ、ファイタープリンス、バタラ、ラベルヴィー、ピンクスパイダーは盛岡芝を狙っての転入。すでに芝で結果を出した馬もいるが、新たなターフホース出現の可能性も十分にある。
主軸に過去実績を重視してコスモロングソードを推す。今シーズンはダートでも好走が目立ち、前走も5馬身差で圧勝。B1昇級も難なく突破した。
しかし、本質的にはターフホース。中央2歳新馬(東京芝1600m)2着。さらに転入後は盛岡芝<5.3.1.5>。今季も2戦1勝2着1回の成績を収めている。
前々走はピンクスパイダーにゴール寸前で交わされて僅差2着。芝1700mでの初レースを勝利をモノにできなかったが、負けて強し。今回は強力な先行馬が不在で楽にレースを運べるのも強み。軸に打ってつけと言える。
逆転筆頭はラベルヴィー。デビューが3歳8月と遅かったが、3戦目に新潟芝1800m・500万下へ挑戦。キャリア不足で0秒1差2着に惜敗した。
その後、園田へ移籍して1勝2着3回とマズマズの結果を出したが、血統的にベストは芝。アッサリ首位まで考えられる。
ピンクスパイダーは前々走でコスモロングソード相手に1着。こちらを主軸に採る手も十分だが、▲としたのは今週末の天候。水曜日から断続的に雨が降り続けている。ピンクスパイダーは切れ勝負型で雨が降ると半減の可能性があり、当日の馬場状態に注意を払いたい。
サッチンは東京芝1800mで1勝。前走は3ヵ月ぶりの実戦で水沢で試走の一戦。それで5着ならマズマズだし、今度がエンジン全開の舞台。小回り盛岡芝をこなせるかがカギ。
ピンギットは盛岡芝2戦2着2回。今季は4着が最高だが、願ってもない1枠。内でじっくり脚を貯めることができれば一気のシーンまで。
ファイタープリンスは芝未経験だが、父がハーツクライ、母父ラムタラならむしろ歓迎。新たな才能が引き出されるか楽しみ。
◎⑥コスモロングソード
〇⑩ラベルヴィー
▲⑫ピンクスパイダー
△⑨サッチン
△①ピンギット
△⑤ファイタープリンス
<お奨めの1頭>
1R ロードブラームス
デビュー2戦3、2着止まりだが、今回は大幅にメンバー緩和。大型馬が今度こそ首位を奪取する
★重賞 栗駒賞/ラブバレットが制して栗駒賞3連覇
7月1日に行われたダート1400mの重賞『栗駒賞』は1番人気のラブバレットが優勝。このレース3連覇を達成しました。
今回は中団から徐々に上昇する形でレースを進めたラブバレット。向こう正面で逃げるフォルスの直後に取りつくと3~4コーナーで先頭へ。最後はタイセイファントムの猛追を受けたもののクビ差凌いで勝利し、岩手では昨年の岩鷲賞以来の重賞制覇、そして栗駒賞は3年連続優勝となりました。
初夏の、というかすでに真夏の暑さが続く水沢競馬も今日まで。今週末からは盛岡開催に移ります。マーキュリーカップ、クラスターカップとグレードレースが目白押しの盛岡競馬にもご期待ください。
7月2日・月曜日のメインレースは第12RのC1級特別『ジュライカップ』。本命は(6)ヒライズミナンバーです。クラスが下がった事もあってか今季は非常に安定した戦いを続け、水沢のみならず盛岡でも強い走りを見せ続けています。これまでは1300mはやや短い印象があって...というのは短距離だとその距離のスペシャリストが出て来やすいために同型同士の争いになりやすく苦戦するシーンもあったのですが、今季は前走で示したとおり1300mで鈍ることはありません。今回もそんな"スペシャリスト"まではいない相手関係ですから、前走同様に流れを掴んで押し切るシーンを期待していいでしょう。
対抗は(2)ツララ。直近2戦はマイルで苦戦した感じで距離短縮は好材料。時計勝負になればなお良し。
3番手は(3)ヴァベーネでどうでしょうか。1600mでは少し長い印象、1000mは逆に少し短い印象。1200~1400mあたりが戦いやすいでしょうし、水沢の方が好相性でもありますから、盛岡に変わる前に条件揃ったこここそが狙い目では。
ヒモはまず(9)サカジロビューティ。1400m以下だと少し微妙な戦績ですが、このメンバーならあまり気にしなくていいでしょう。すんなり流れに乗れさえすれば戦法自在。実績上位の(1)インプレスウィナーは、近走では決して状態悪く見えないのですが結果はもうひとつな印象。降級で軽めの相手になって変化があるかどうか。
●12Rの買い目
馬単(6)=(2)、(6)=(3)、(6)=(9)、(6)→(1)
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★オッズパークLOTO 5重勝/7月2日(対象8R~12R)
8R/評価A: 3番 評価B: 9番 穴:7番、10番
9R/評価A: 5番 評価B:10番 穴:2番、4番
10R/評価A: 2番 評価B: 1番 穴:3番、4番
11R/評価A:12番 評価B:11番、10番 穴:4番
12R/評価A: 6番 評価B: 2番、 3番 穴:9番
1日メイン「第30回栗駒賞」(水沢1400m)へラブバレットが予定どおり駒を進めてきた。
今年1月、根岸ステークスへ2年連続で挑戦。前半3ハロン33秒9の超ハイペースでサイタスリーレッドが逃げたが、ラブバレットは2番手を追走。結果、ノンコノユメの追い込みに屈したが、反動もなく3月の特別開催から始動。
当然のように1秒9差で圧勝し、東京スプリントへ挑戦。16頭立て15番枠が厳しく6着に敗れたが、陣営はさほど悲観していなかった。
というのは、勝ったグレイスフルリープと上がりが同じ37秒4。位置取りの差が結果に出たものでラブバレット自身は衰えなしと判断できたからだ。
その証明が続く北海道スプリントカップ。隣外のサトノプリンシパルがハナを主張し、一旦下げざるを得なかったが、態勢を立て直して直線半ばで先頭。ゴール寸前でテーオーヘリオスのイン強襲に遭って惜しくもクビ差2着に敗れた。
この一戦でラブバレットの獲得総賞金が8790万円。今後の結果次第で岩手では久々の1億円馬が誕生する。
岩手デビュー馬で1億円を突破したのは2005年に引退したトニージェント以来の快挙だが、以降の岩手競馬は賞金が年々下がり続けた苦闘の時代。
ラブバレットがデビューした時代はまさに真っただ中。リアルタイムで見続けてきたファンからしてみれば奇跡といっていいだろう。
もちろん1億円突破は通過点。クラスターカップで悲願のダートグレード優勝のためにも栗駒賞は負けられない一戦。興味は如何に勝つかのみ。
タイセイファントムは昨年、中央オープンから転入。初戦の絆カップでラブバレットを並ぶ間もなく交わし、周囲をアッと言わせた。
一戦置いてトウケイニセイ記念を制して重賞2勝でシーズンを終了。今季は赤松杯、シアンモア記念でベンテンコゾウの3、2着に敗れたが、スローの流れにも泣いた印象。
前々走1着でそのうっ憤を一気に晴らし、健在を誇示した。続く早池峰スーパースプリントはダート1000mの忙しい競馬が合わず7着。それでも0秒6差にまとめたのはさすがだった。
今度はベストの1400mが舞台。ペースが速くなることは確実で自慢のマクリをさく裂させるか。
メイショウオセアンは盛岡が苦手だった。中央も含めて全6勝がすべて右回りでマーク。だから早池峰スーパースプリント2着は収穫大。ナムラバイオレットの驚異の末脚に屈したが、上昇ムードは明らか。
メイショウオセアンは中央4勝をダート1400m戦であげ、タイセイファントム以上に条件歓迎。ラブバレットは別格に、2着確保は十分考えられる。
オースミチャドは阪神芝1400m・2歳新馬を勝ち上がり、ほかに芝1200m2勝。ダートは2戦のみで対応がカギだったが、短距離戦で1勝2着1回。まったく苦にしなかった。
転入後は1000m以下が専門だったが、過去実績から距離延長も問題ないはず。ラブバレットの位置取り次第だが、控える競馬で前を掃除すれば直線台頭。
フォルスは早池峰スーパースプリントで果敢にハナを主張して0秒1差3着。強じんな粘りを発揮した。枠順的に逃げの手に出る可能性が高く、ラブバレットが可愛がれば残り目はある。
キングジャガーは早池峰SS10着。案外の結果に終わったが、前々走3着の末脚が強烈だった。コース替わりで反撃の余地があるかもしれない。
◎⑧ラブバレット
〇②タイセイファントム
▲⑤メイショウオセアン
△⑨オースミチャド
△④フォルス
△⑦キングジャガー
<お奨めの1頭>
6R クインズベガ
水沢3戦ともワンサイドで圧勝。今後も水沢専門で使う予定だけに、ここも確勝のクラ