15日メインは今シーズン第一弾のダートグレード競走「第28回マーキュリーカップ」(JpnIII 盛岡ダート2000m)。今年はマーキュリーCを皮切りに、4ヵ月連続でダートグレードが楽しめる。位置づけは帝王賞で上半期の中~長距離が終了。このレースから秋以降のダートグレードが始まる。
クラウンプライドはダート3戦2勝からUAEダービー(ドバイ)へ遠征。2着に2馬身以上の差をつけて完勝し、ケンタッキーダービーにも挑戦した。帰国後、日本テレビ盃を2着にまとめ、JBCクラシック(盛岡)はテーオーケインズの2着、チャンピオンズカップはジュンライトボルトの2着。
翌年も遠征を敢行してサウジカップ5着、ドバイ・ワールドカップ5着。帰郷初戦の帝王賞でハナ差の僅差負け。惜しくもJpnIタイトルを手にできなかったが、コリアカップ(ソウル)を圧勝。海外2勝目を飾った。
しかし、以降はチャンピオンズC11着、2度目のサウジカップ9、かしわ記念12着。着外が続いているが、かしわ記念は1コーナーで前がカットされて躓くアクシデント。それが最後まで尾を引いた。最大ネックはダメージからどこまで回復したか。影響がないとすれば、今回のメンバーでは断然の実績。GII(UAEダービー)1勝で負担重量57キロだが、久々の勝利を飾り、復活の舞台としたい。
メイショウフンジンはデビュー3戦目を勝ち上がり、4歳6月、3勝クラスを快勝。直後にマーキュリーカップへ挑戦して得意の逃げ戦法に出たが、テリオスベルが強引にまくられたのが致命傷。7着に沈んだ。その後も2勝をマークし、ダイオライト記念2着などの成績からマーキュリーCへ再び挑戦をしたが、またもやテリオスベルにペースを乱されて3着。
以降、白山大賞典2着、佐賀記念3着。前々走はブリリアントステークスを快勝し、GIII・平安ステークスでも3着に健闘。パワーアップを確実にした。その後はマーキュリーC1本に絞って調整を進め、テーマはもちろんリベンジ。今回は"天敵"テリオスベルが引退したため不在。今年も54キロで出走できるのは強味。3度目で重賞初制覇なるか、期待が高まる。
ロードアヴニールはデビュー戦の阪神芝1800m11着に敗れ、以降はダート路線へシフト。5戦4勝、目下3連勝中と成長一途。しかも3連勝とも1番人気に支持された。前走・中山3勝クラスでは終始インに包まれる苦しい競馬を強いられ、直線でも周囲が壁となったが、一瞬だけ空いた馬群をついて快勝。着差以上に強さが際立っていた。レースは粗削りだが、破壊力抜群。今年1月以来がネックだが、重賞初挑戦で制覇のシーンまで。
テンカハルの母ジンジャーパンチはアメリカGI6勝、通算12勝の強豪牝馬。姉に重賞4勝、オークス2着ルージュバック。兄にGI・大阪杯を制したポタジェがいる超良血馬。芝で3勝をマークし、5歳2月からダート路線へ変更。日本テレビ盃2着、浦和記念(いずれもJpnII)3着を確保したが、東京大賞典7着。休み明け後もブリリアントS9着、平安ステークス13着。マーキュリーCへ活路を求めてきた。
ビヨンドザファザーの父はカーリン。3歳時にブリーダーズカップ・クラシック、プリークネスSを優勝。翌年にドバイワールドCなども制し、2年連続でエクリプス賞年度代表馬に選ばれた歴史的名馬。母父は大種牡馬ガリレオ。新潟ダート1800m・2歳新馬戦を快勝し、8戦目に2勝目をマーク。GIII・レパードSで4着を確保し、その後も2勝をあげた。以降はオープンの壁が厚かったが、前回・アハルテケSを鮮やかな直線一気を決めて快勝。上昇ムードが心強い。
アラジンバローズはデビュー2戦目を快勝したが、脚部不安が発生して1年3ヵ月の長期休養。そのため出世は遅れたが、4歳8月に3勝クラスを卒業。以降もオープンで2着1回3着2回と堅実さを発揮し、昨年8月に園田へトレード。5戦3勝2着1回。前走7着に敗れたが、5ヵ月半ぶりの実戦に加えて太目も影響した。ひと叩きされて変わり身どこまで。
◎(9)クラウンプライド
〇(1)メイショウフンジン
▲(5)ロードアヴニール
△(3)テンカハル
△(13)ビヨンドザファザー
△(7)アラジンバローズ
<お奨めの1頭>
1R ガーデンアイル
今回は7ヵ月ぶりの実戦だが、B1から最下級へ降格。メンバーが大幅に緩和された。
先週は7日、盛岡芝2400m・地方競馬全国交流「第46回せきれい賞」は激しい雨の影響で芝走路が悪化。ダート2000mへ条件変更となった。また9日はダート走路の整備により第8、9Rは取り止め。第10Rから再開された。今は梅雨の季節真っただ中。雨の影響を相当受けている。今週の開催3日間は14日(日)は降水確率30%、15日(月)も30%、16日(火)は40%。あくまでも予報だが、天候、馬場状態の変化は欠かせないチェック項目となった。
14日メインは3歳重賞「第37回やまびこ賞」(盛岡ダート1800m)。今年からJpnII・不来方賞トライアルへ昇格。1着賞金が500万円へ増額され、1着馬には不来方賞の優先出走権が与えられる。
主軸はコモリリーガル。昨年、6戦3勝2着2回3着1回から交流・プリンセスカップへ参戦。2着に0秒3差で完勝し、園田・プリンセスカップに続いて牝馬交流2連勝を飾った。そしてグランダムジャパン総合優勝を目指して東京2歳優駿牝馬に挑戦したが、3コーナー過ぎに早々と失速。相手が大幅強化に加え、内2番枠に入り、終始揉まれたことが致命傷となった。
その後、姫路で1度使って北海道へ帰郷。復帰戦を逃げ切り、2戦目から3歳牝馬重賞・フロイラインスプリント(1200m)3着、フロイラインカップ(1700m)3着。直後に岩手入りを果たした。
目指すのは岩手版オークス・ひまわり賞。今回は1800m対応、牡馬相手がネックだが、プリンセスカップで盛岡コースを経験して完勝。前走で1700m戦で3着なら距離もこなせる範囲。各馬が死角を抱える中、総合力でリードと見ていいだろう。
サクラトップキッドはデビュー2連勝から重賞路線に名乗り。まだタイトルは手にしていないが、2着2回3着1回。すべて入着を果たし、東北優駿でフジユージーンの2着確保。前半で首を上げて追走に手こずっていたが、好位をキープできたのが収穫。今回もペースが落ち着くのは確実で楽に追走できるのも強み。逆転首位まで十分。
バウンスライトは中央3戦未勝利から転入後、2連勝を飾って下級条件から強気に重賞へ挑戦。イーハトーブマイル3着、ウイナーカップ3着、東北優駿4着。トップ相手にも通用を証明した。タイプ的に忙しい競馬よりゆったりペース向き。1800mはおあつらえの距離と言えそう。
ラティサワーは門別3戦1勝から今年4月に転入。休み明けも問題にせず3連勝。いずれも完勝の内容だった。メンバーが一気に強化されたが、タイム的にもそん色なし。いきなり重賞制覇のシーンまで。
セイバイラックはデビュー2戦目の芝・若鮎賞2着を皮切りに寒菊賞2着、金杯2着。着外は3走前・イーハトーブマイル8着のみ。芝ダートを問わず堅実さを発揮している。詰めが課題だが、マーク欠かせない。
シンプロレタリアトは東京芝2000m・2歳新馬戦で0秒4差5着。その後、門別2戦1勝から転入し、初戦の芝2400mで2着に突っ込んだ。今度はダート戦だが、一発を秘める。
◎⑩コモリリーガル
〇⑥サクラトップキッド
▲③バウンスライト
△④ラティサワー
△①セイバイラック
△⑤シンプロレタリアト
<お奨めの1頭>
6R ラブショック
一戦ごとにレース勘を身につけ、岩手5戦3勝2着1回3着1回。前走でノイバラ相手に完勝し、もう一丁いける
7月7日 「第46回せきれい賞」(地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)
前日深夜から激しい雨が降り続け、当初予定は芝2400mだったが、走路悪化のためダート変更となった。逃げたのはアトミックフォース。2番手にブローヴェイス、3番手外にプリンスリターン。4番手インにスズカゴウケツ、その後ろにライアン。1番人気に支持されたマンダリンヒーローは先団の後ろを追走した。
馬群が二つに分かれたが、後方ヴィゴーレが向こう正面で徐々に前へ押し上げる。3~4コーナーでアトミックフォースが後続を3馬身ほど離したが、以降は伸びがひと息。外からまくったヴィゴーレ、中を割ったライアン2頭の叩き合いとなり、置かれ加減だったマンダリンヒーローが猛追。最後はライアンがうまく抜け出しを決め、マンダリンヒーローの追撃を0秒2差で完封。2歳時・平和賞(船橋)以来の重賞タイトルを手にした。
1着・ライアン=山本聡哉騎手
「今日は内が有利の馬場だったので、逃げたアトミックフォース、内を取ると思っていたスズカゴウケツの後ろ追走は想定どおり。狭いところに入れて、どういう競馬ができるかと思って試したが、結果的に好結果につながった。3コーナー過ぎの手応えは決して良い訳ではなかったが、前の馬も脚が上がっていた。自分の馬も最後は苦しかったようだが、よくしのいでくれた。今回は芝適性を確かめる一戦だったが、不良のダートも合ったと思う」
佐藤浩一調教師
「シアンモア記念の後は千葉の牧場でリフレッシュさせた。みちのく大賞典を使う選択肢もあったが、ディープインパクト産駒だからね。転入当初から芝を使ってみたいと思っていたので、せきれい賞を選んだ。なので次はOROカップを考えていたが、芝からダート変更となったから現時点では白紙。次走以降についてはオーナーと相談して決めたい」
2着・マンダリンヒーロー
芝からダート変更となり、単勝1・2倍の圧倒的1番人気に支持された。前半は先団グループの後ろを追走したが、勝負どころで置かれたのが致命傷。メンバー最速の上がりで2着を死守したが、気持ちが前向きではなかった印象。立ち直るきっかけをつかんでほしい。
7月9日(火) 「第56回岩鷲賞」(オープン 盛岡ダート1200m)
1着馬にJpnIII・クラスターカップの優先出走権が与えられる。ルチルクォーツは出走取り消し、シガーヲスウオトコは競走除外。スターオブケリーが好ダッシュを決めて逃げの手に出る。2番手外に1番人気ゴールデンヒーラー、3番手外にサンエイウイングがつけたが、出遅れたゲンパチプライドが手をしごいて3コーナーで先手を奪う。直線入り口でゴールデンヒーラーがゲンパチプライドを交わして先頭に立ったが、手綱を持ったまま。外から伸びてきたキモンリッキーに2馬身半差をつけてゴール。今季4戦4勝とした。
1着・ゴールデンヒーラー=山本聡哉騎手
「今回も盤石のレースだった。プランは2番手でペースを押さえて行こうと考えてたが、3コーナーでゲンパチプライドが内をすくって先頭。これは誤算だったが、ほかは想定どおり。目標はキモンリッキーなので、なるべく脚を使わないように貯めた。最後、苦しくなるところはあったが、強い競馬だったと思う。陣営がしっかりローテーションを組んで、いい状態で送り出してくれますから結果が出ていると思います」
佐藤祐司調教師
「勝負づけが済んだメンバーだったとは言え、今回もしっかり結果を出してくれた。今年は短距離路線1本で歩んできたことも良かったと思う。ただ、今回は決して調子がいい訳ではなかった。クラスターカップは状態を見ながら、慎重に考えて出否を決めたいと思っている」
今週の岩手競馬
7月14日(日) 「第37回やまびこ賞」(3歳 盛岡ダート1800m)
7月15日(月) 「第28回マーキュリーカップ」(JpnIII 盛岡ダート2000m)
7月16日(火) 「夢・希望 未来へ前進」(B1級 盛岡芝1600m)
7月7日に行われた重賞『せきれい賞』が行われました。残念ながら強い雨の影響でダート2000mに変更。さらにはレース直前の大雨もあって水が浮く不良馬場と条件を大きく変えた形になった一戦は地元ライアンが勝利しました。
一昨年の芝のせきれい賞の覇者アトミックフォースが逃げて地元勢が追走、遠征の有力どころは中団あたりに位置する隊形で進んだダートのせきれい賞。アトミックフォースがそのまま逃げ切るのかと思われた最後の直線、中団から追い上げてきたマンダリンヒーロー、ヴィゴーレが迫るところを一歩先んじて抜け出したのがライアン。道中は先行集団の直後の内ラチ沿い、終始ロスのない位置を進んでいた同馬が最後きっちり差し切りました。6番人気、ダート変更も味方に付けて自身としては2歳時の平和賞以来となる重賞タイトルはその時以来の2年8ヶ月ぶりの勝利ともなりました。
1番人気マンダリンヒーロー、3番人気ヴィゴーレは追い上げたものの及ばずそれぞれ2・3着。積極的に立ち回ったスズカゴウケツが4着に割って入りアトミックフォースは5着でした。
7月9日のメインレースは12Rに行われるスプリント重賞『岩鷲賞』、ダート1200mの10頭立て。9日朝の時点で2番ルチルクォーツが出走取消となっていますのでご注意ください。
空梅雨だ、このまま梅雨が明けるのかも?と思われていたここにきて連日の雨。それも強い雨が集中的に降るという極端な天候は、ちょっとうんざりしますよね。せきれい賞の前日の関東地方なんかも"午前中は好天・猛暑、午後は土砂降り雷雨"だったようで。最近の夏はホントそんな感じ。さすがにそろそろ梅雨が明けそうですが、そうなると今度は猛暑が怖いですよね。皆様も体調管理には十分にご注意を・・・。
岩鷲賞の本命は(6)ゴールデンヒーラーを採りました。
今季は短距離路線に転身した同馬でしたが陣営の期待通り、ファンの期待通りに春から3連勝。昨年までのキラットダイヤにかわって短距離女王の座についたように見えます。
青藍賞を連覇していたり、あるいはみちのく大賞典で2着に入っていたりとマイルや中距離でも実績を残していますが2歳時から3歳時の春くらいまでは短距離がベストかとも思われていた馬でスピード性能は当時から目を惹くものがあり、実際1400mの重賞栗駒賞は昨年も勝っています。1200mも、実は前走がキャリア初の挑戦でしたが難なくクリア。同じ距離で行われ、近走とほぼ同じライバルたちと戦うここは、当然中心と見ていい存在です。
ここで"不動の中心"と言い切れないのは馬場状態が気になるため。水が浮くような不良馬場になるとこの馬の持ち味というか有利さが殺がれる部分がある。このメンバーであればそれでも、とは思いますが一応の警戒点。
対抗は(4)キモンリッキー。昨年は"B1級の主"のような活躍ぶりでしたがA級に上がった今季もしっかり力量を発揮。栗駒賞も4着でしたが2着争いの中で一団の結果だったので着順の数字で判断はできません。雨馬場・時計勝負の馬場も恐らく得意。栗駒賞よりも◎との差を詰めてくる可能性あり。
(1)ゲンパチプライドが三番手。白嶺賞・栗駒賞と◎に対して連続2着。力量はこれで証明できました。盛岡で岩手初勝利を挙げたように、JRA時代も東京中心に使われていたように左回りも得意。いや左回りでこそ。
カギは距離。ここまでのレースぶりを見ても少しためを作れる距離の方が合いそうな印象で、高速決着が想定される1200mはちょっと不利かも。ここは地力期待で。
△一頭目はルチルクォーツだったのでまずは(8)サンエイウイングから。久しぶりの重賞挑戦、戦う相手も大幅強化で連下以上とは言えませんが短距離でのスピード争いの形になるなら先行力に注目。もう一頭は(5)スターオブケリーにしましょう。軽い馬場の短距離は得意な条件のはず。直近が振るわないですがベストと思える条件で変化見せるなら。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(6)=(4)、(6)→(1)、(6)→(8)、(6)→(5)
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8日メインはA級一組「小暑特別」(盛岡ダート1600m)。次週にJpnIII・マーキュリーカップがあり一組とは言え、実質二組のメンバー構成。トップ不在のレースできっちり勝ちたいところだろう。
筆頭はボウトロイ。門別2勝、南関東1勝、門別を経て一昨年8月に転入。B級編入にも恵まれて着外が一度もなし。3勝2着2回3着3回と安定した成績を残してシーズンを終了。昨年はA級へ昇格し、通用するか半信半疑だったが、5勝マーク。JpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯へも駒を進めた。
今季も健在を誇示して1勝2着2回3着2回。着外は相手が大幅に強化された一條記念みちのく大賞典10着のみ。距離2000mも長く仕方なしの結果。それ以外は抜群の安定感を誇っている。気になるのは勝ち切れないレースが続いていることだが、自己の能力をきっちり出せるタイプ。やはり最有力候補と見るのが妥当だろう。
タイセイアベニールは中央芝1200m5勝・オープンに在籍。芝1200m重賞でも入着5回の実績を引っ提げて岩手入り。栗駒賞5着、2戦目4着でダートも問題ないことを証明し、前走は水沢1600m戦へエントリー。マイル戦はGIII・ユニコーンステークス14着のみ。距離対応が最大ネックだったが、4角先頭から0秒7差で完勝。2着に退けたグローリーグローリは続く一條記念みちのく大賞典で2着確保。価値ある1勝となった。
今度は盛岡ダート1600mに舞台が替わるが、ズブい面が出てきた今なら望むところ。前走パフォーマンスからも逆転2連勝まで十分。
ミニアチュールは4歳になってさらに進化を遂げている。3歳時はダイヤモンドカップ、東北優駿と牡馬二冠を制し、ひまわり賞(オークス)、OROオータムティアラと牝馬二冠を獲得。3歳最優秀馬に選ばれたが、古馬編入後は苦戦の連続。今季2戦とも着外に沈んだが、短距離にシフトして反撃。盛岡1000m戦を完勝し、早池峰SS4着、前走2着。
今度は自己条件に戻って1600mへ延長されるが、元々がマイルがベスト条件。4歳の若さを武器にシーズン2勝目に王手をかけた。
マイネルアストリアは先行力と強じんな粘りが身上。今季は2着1回が最高だが、自己ペースに持ち込めなかったのが敗因。逃げ馬の宿命で凡走も仕方なしだった。しかし今回はメンバー緩和に加え少頭数8頭。主導権を握れば本来の粘りを発揮する。
ハクシンパーソナルは強烈なまくり脚が武器。今シーズンは自慢の末脚が不発に終わって3戦連続10着と精彩を欠いていたが、前回は早めに抜け出して快勝。本来のシャープさを取り戻した。最大要因はブリンカー着用。レースに集中できるようになって復活宣言。これで弾みがついた。
ゼットセントラルはいい脚を長く使えるタイプだが、今季は入着止まり。十分な乗り込みができず太目も影響したが、今の暑さは歓迎。さらに輸送で体が絞れてくれば軽視できない。当日の気配に注意を払いたい。
◎⑦ボウトロイ
〇②タイセイアベニール
▲③ミニアチュール
△④マイネルアストリア
△⑧ハクシンパーソナル
△⑥ゼットセントラル
<お奨めの1頭>
9R ビッグヒップルーフ
前走3着は850mの忙しい競馬が合わなかった。転入戦の1400mをアッサリ逃げ切り、距離延長を味方に首位を奪回する