7月7日 「第46回せきれい賞」(地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)
前日深夜から激しい雨が降り続け、当初予定は芝2400mだったが、走路悪化のためダート変更となった。逃げたのはアトミックフォース。2番手にブローヴェイス、3番手外にプリンスリターン。4番手インにスズカゴウケツ、その後ろにライアン。1番人気に支持されたマンダリンヒーローは先団の後ろを追走した。
馬群が二つに分かれたが、後方ヴィゴーレが向こう正面で徐々に前へ押し上げる。3~4コーナーでアトミックフォースが後続を3馬身ほど離したが、以降は伸びがひと息。外からまくったヴィゴーレ、中を割ったライアン2頭の叩き合いとなり、置かれ加減だったマンダリンヒーローが猛追。最後はライアンがうまく抜け出しを決め、マンダリンヒーローの追撃を0秒2差で完封。2歳時・平和賞(船橋)以来の重賞タイトルを手にした。
1着・ライアン=山本聡哉騎手
「今日は内が有利の馬場だったので、逃げたアトミックフォース、内を取ると思っていたスズカゴウケツの後ろ追走は想定どおり。狭いところに入れて、どういう競馬ができるかと思って試したが、結果的に好結果につながった。3コーナー過ぎの手応えは決して良い訳ではなかったが、前の馬も脚が上がっていた。自分の馬も最後は苦しかったようだが、よくしのいでくれた。今回は芝適性を確かめる一戦だったが、不良のダートも合ったと思う」
佐藤浩一調教師
「シアンモア記念の後は千葉の牧場でリフレッシュさせた。みちのく大賞典を使う選択肢もあったが、ディープインパクト産駒だからね。転入当初から芝を使ってみたいと思っていたので、せきれい賞を選んだ。なので次はOROカップを考えていたが、芝からダート変更となったから現時点では白紙。次走以降についてはオーナーと相談して決めたい」
2着・マンダリンヒーロー
芝からダート変更となり、単勝1・2倍の圧倒的1番人気に支持された。前半は先団グループの後ろを追走したが、勝負どころで置かれたのが致命傷。メンバー最速の上がりで2着を死守したが、気持ちが前向きではなかった印象。立ち直るきっかけをつかんでほしい。
7月9日(火) 「第56回岩鷲賞」(オープン 盛岡ダート1200m)
1着馬にJpnIII・クラスターカップの優先出走権が与えられる。ルチルクォーツは出走取り消し、シガーヲスウオトコは競走除外。スターオブケリーが好ダッシュを決めて逃げの手に出る。2番手外に1番人気ゴールデンヒーラー、3番手外にサンエイウイングがつけたが、出遅れたゲンパチプライドが手をしごいて3コーナーで先手を奪う。直線入り口でゴールデンヒーラーがゲンパチプライドを交わして先頭に立ったが、手綱を持ったまま。外から伸びてきたキモンリッキーに2馬身半差をつけてゴール。今季4戦4勝とした。
1着・ゴールデンヒーラー=山本聡哉騎手
「今回も盤石のレースだった。プランは2番手でペースを押さえて行こうと考えてたが、3コーナーでゲンパチプライドが内をすくって先頭。これは誤算だったが、ほかは想定どおり。目標はキモンリッキーなので、なるべく脚を使わないように貯めた。最後、苦しくなるところはあったが、強い競馬だったと思う。陣営がしっかりローテーションを組んで、いい状態で送り出してくれますから結果が出ていると思います」
佐藤祐司調教師
「勝負づけが済んだメンバーだったとは言え、今回もしっかり結果を出してくれた。今年は短距離路線1本で歩んできたことも良かったと思う。ただ、今回は決して調子がいい訳ではなかった。クラスターカップは状態を見ながら、慎重に考えて出否を決めたいと思っている」
今週の岩手競馬
7月14日(日) 「第37回やまびこ賞」(3歳 盛岡ダート1800m)
7月15日(月) 「第28回マーキュリーカップ」(JpnIII 盛岡ダート2000m)
7月16日(火) 「夢・希望 未来へ前進」(B1級 盛岡芝1600m)