7月18日に行われたダートグレードレース『マーキュリーカップ』は2番人気のJRA代表バーデンヴァイラー号が優勝。自身2度目の重賞挑戦でのタイトル獲得となりました。
先行タイプが多く先行争いが激化するだろうと見られていた今年のマーキュリーカップ。バーデンヴァイラーもその中の一頭と思われましたが今回はさっと控えて5番手あたり。道中は先行勢を見ながら進み、出し抜けを図ったテリオスベルを追って仕掛け始めてからは粘るテリオスベル・追うバーデンヴァイラーの一騎打ち。しかし最後まで脚を伸ばし続けたバーデンヴァイラーがテリオスベルをクビ差捉えた所がゴール。「一度こういうレースをしてみたいと思っていたが、いきなりクリアしてくれるとは思わなかった」と鞍上・福永騎手も馬を褒める事しきりの勝利でした。
7月19日のメインレースは12Rに行われるオープン級芝1000mの『OROターフ特別』。昨日18日はなんとか持ってくれた空模様も夜半から崩れて夜の間は雨が続きました。その代わり今日の日中の雨予報は無くなったものの、その雨の影響でコース状態は芝ダート共に重の発表になっていますのでご注意ください。
このレースの本命は(6)スギノヴォルケーノです。
前走の岩手転入初戦、芝1700mの準重賞『かきつばた賞』では3着だったスギノヴォルケーノ。逃げて主導権を握ったものの直線半ばあたりから脚色劣勢になったのは初めての盛岡芝での実戦という面だけでなくキャリア最長の距離だったことの影響もあったでしょう。今回の1000mはそれとは反対方向の、キャリア最短の距離に挑む事になります。今度は短すぎないかという懸念は確かにありますが、JRA時代は主に1200mでオープンまでのし上がった馬。転入二戦目・芝二戦目の上積みも含め前走とは違う姿を見せてくれると期待しましょう。
対抗は(3)トミケンキルカスでどうでしょうか。ダート短距離の実績が厚い馬ですが芝でもJRAオープンで悪くない走りを見せており芝が決して苦手という事はなさそう。前走は流れに乗れずじまいの大敗でしたが元々人気の逆を行く事が目立つタイプだという事を思えば大敗後が逆に狙い目という見方もできそう。
三番手は(4)ルチルクォーツを狙ってみます。これがキャリア初の芝というハンデはありますが、ここに来ての調子の良さ、短距離向きの実績には魅力が十分。流れに乗りきってしまえばの怖さあり。
馬場状態を考慮して内枠優勢と考え、ヒモは敢えて枠順で選ぶ形で(2)グレイトホーン、(1)トンデコパ。どちらも未知の部分が多いですが芝も短距離もこなせる力はありそうで、穴っぽいヒモとしてならの選択。
●12Rの買い目
馬単(6)=(3)、(6)=(4)、(6)→(2)、(6)→(1)
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18日メインは今シーズン第一弾のJpnIII「第26回マーキュリーカップ」(盛岡ダート2000m)。盛岡ダートはリピーターが多いので定評があるが、2連覇を果たしたマスターフェンサーは残念ながら引退。2年連続出走馬は地元岩手も含めて1頭もなし。非常にフレッシュなメンバー構成。しかも11月3日にJBC盛岡が控え、例年以上に粒ぞろい。特に南関東の布陣が重厚となった。
ケイアイパープルはデビューが遅かった上、激しい気性で知られるパイロ産駒。トントン拍子で出世はできなかったが、年を重ねるごとに地力強化。昨年12月、名古屋グランプリ2着から佐賀記念を1秒差で圧勝。6歳にして初重賞を獲得した。以降も名古屋大賞典2着、アンタレスステークス5着、平安ステークス2着。
その平安Sを勝ったのは昨年の帝王賞、チャンピオンズカップを制し、JRA最優秀ダートホースに選出されたテーオーケインズ。サウジCから帰郷戦だったとはいえ、地力を誇示した一戦。むしろ2着確保を評価するべき。近走の充実度から主軸視が妥当だろう。
ただ死角がない訳ではない。安定した成績を残している半面、名古屋大賞典でクリンチャーに交わされてアタマ差2着。佐賀記念のように早め先頭に立てば問題ないが、最後のひと伸びが課題。実績上位メイショウカズサが58キロに対し、ケイアイパープルは55キロ。好走要因がそろい、連対確保の確率は非常に高いが、あとは接戦に持ち込まれないことが優勝条件。
メイショウカズサも初勝利まで9戦もかかった遅咲き。しかし未勝利を脱出すると4連勝をマークして一気にオープン入りを果たした。当初3戦は大敗の連続だったが、プロキオンS(小倉)で初重賞を制すると、一戦置いて白山大賞典(JpnIII)、浦和記念(JpnII)と2連勝。
一躍注目の的となったが、続く佐賀記念3着、ダイオライト記念9着。いずれも1番人気に支持されたが、あっけなく失速した。その後は休養に入り、マーキュリーCで復帰。トップハンデ58キロを背負うことより、最後まで集中力を持続できるか、できないかが最大ネック。
あとは冬場に好走ケースがなく、寒い季節が苦手の可能性もある。確かに初勝利を飾ったのが、6月の阪神。プロキオンSを制したのも7月。とすれば7月のマーキュリーCなら全能力を発揮できる可能性がある。
バーデンヴァイラーは昨年、本場アメリカ(デルマ―競馬場)のブリーダーズカップ・ディスタフを優勝したマルシュロレーヌの弟。父がオルフェーヴルからドゥラメンテに変わった。
デビュー2戦目から2連勝、2戦置いて3連勝マーク。オープン入り初戦の総武Sもあっさり逃げ切り、重賞・アンタレスSへ挑戦したが。一気に相手が強化されて15着大敗。それでも4角で一度、先頭に並びかけて見せ場は作った。そのダメージが気になるところだが、ドゥラメンテ産駒は立ち直ればさらにワンランク以上パワーアップ。その意味でマーキュリーCは試金石の一戦となった。
テリオスベルはデビュー7戦目、芝からダートへ路線変更。それが功を奏し、今年4月に3勝クラスを卒業。前走はマーキュリーCと連動性が高いスレイプニルSを逃げ切った。しかも負担重量が52キロ、絶好の内2番枠。ついつい手を出してしまうが、それほど甘くないのも事実。仮に突破できれば牝馬路線のヒロインを演じることができるだけに、陣営も力が入る。
ギガキングは門別1勝から2歳交流・南部駒賞を完勝。昨年は豪華メンバーがそろったダービーグランプリも完勝。参戦直前の短夜賞も完勝し、好ムードで臨む。盛岡2000mの持ちタイムが2分6秒8。現在、盛岡は断続的に雨が降り続け、おそらく2分3秒を切る決着。果たして高速勝負に対応できるかが不安だが、ギガキングの過去履歴を振り返ってほしい。
ギガキングは門別1700mの新馬戦を勝ったが、南部駒賞まで未勝利。また南関東移籍後も勝ち星は盛岡と船橋のみ。船橋はスパイラルコース、盛岡は3~4コーナーのカーブが緩やかで、決して器用なタイプではないギガキング向きのコース。JRA勢が強力なのは百も承知。心の本命はギガキングだ。
エルデュクラージュは中央ダート7勝、JpnII・ダイオライト記念2着。南関東移籍後もJpnI・川崎記念でチュウワウィザードの2着を確保した。8歳馬だが、実績はまったく引けを取らない。
◎⑨ケイアイパープル
〇⑥メイショウカズサ
▲⑧バーデンヴァイラー
△②テリオスベル
△③ギガキング
△⑫エルデュクラージュ
<お奨めの1頭>
4R ブーシェガール
移籍2戦目を完勝して盛岡周りも問題ないことを証明。メンバー強化感もなく、もう一丁いける
明日18日(月)、JpnIII「第26回マーキュリーカップ」(盛岡ダート2000m)の枠順が発表された。詳細は明日お伝えするが、ひと言でいえば"実力伯仲"。負担重量差も含め、有力各馬にチャンスありの一戦となった。
①ヴァケーション
②テリオスベル
③ギガキング
④ノーヴァレンダ
⑤サンレイファイト
⑥メイショウカズサ
⑦ユアマイラブ
⑧バーデンヴァイラー
⑨ケイアイパープル
⑩メイショウフンジン
⑪マイネルアストリア
⑫エルデュクラージュ
⑬レールガン
⑭サトノディード
最大負担重量はダートグレード3勝メイショウカズサの58キロ、最軽量は5歳牝馬テリオスベル52キロ。さらに先行馬がそろい、どの馬がハナを主張するか。さらに11月3日(木)にはJBC盛岡が控え、クラシックはマーキュリーカップと同じ盛岡ダート2000m。JBCクラシックを占う意味で、例年以上に興味深い一戦となった。
まずは勝ちそーチャンネルのマーキュリーCデータ分析http://www.tesio.jp/をご覧になってほしい。気合いを入れてあらゆる角度から分析をしたので、参考になれば幸いだ。
17日メインはC1特別「区界高原賞」(盛岡芝1700m)。盛岡地域は金曜日朝から断続的に雨が降り、これがどこまで影響するか。水が多く含んだ芝になると切れ勝負型は苦戦必至。不良発表になるとダート変更の可能性もあり、当日の馬場状態は馬券検討の重要なファクターとなる。
フェイトリッパーは3歳時、盛岡芝で3歳準重賞・はまぎく賞(芝1700m)5着、重賞・サファイア賞(芝2400m)3着。3歳条件の芝1600m1勝と盛岡芝適性を証明済み。その後、南関東、名古屋と転籍して帰郷。初戦の芝1600m戦はゴーゴーレインボーの末脚に屈したが、2着を死守した。
今度は距離が100m延長されて芝1700mが舞台。当面のライバル・ゴーゴーレインボーは負担重量が2キロ増えたのに対し、フェイトリッパーは据え置き56キロ。好走条件がそろい、首位を奪取するチャンス。
ゴーゴーレインボーは中央6戦0勝、高知2着3回3着3回から転入。初戦2着以降は10、6着に終わり、前走芝1600mにエントリー。芝はデビュー戦の1戦のみ(12着)で10番人気の低評価だったが、鮮やかなまくりを決めて完勝。上がり35秒6の強烈な末脚を披露した。
当然だが、2連勝十分のレースパフォーマンスだったが、今回は前走より2キロ増の56キロ。加えて雨が降っているため、良馬場の可能性はほとんどなし。適性は認めても対抗に落ち着く。
マイディアライフは芝ダート兼用。今季2戦目から連続2着にまとめ、以降は2連勝。好調キープで芝に臨み、1番人気に支持されたが、伸びを欠いて5着。物足りない結果だったが、自身は36秒5の上がり脚を駆使。馬場が渋って時計がかかれば逆転のシーンまで。
サレンティーナは2019年のオープン準重賞・桂樹杯を快勝。以降は白星がなく、今季も2着2回止まり。前走は久々の芝で巻き返しあるかと思ったが、直線一杯8着。往時の迫力が薄れたが、ここでは実績上位。見限るのは早計だろう。
エアリエルは新潟芝1600mで2着1回。盛岡芝も一度使われて7着だったが、B1以下の上級条件。C1ならアッサリの可能性がある。
ソレンニータは盛岡芝1戦1勝。C2条件だったにせよ、盛岡芝が合うのは間違いない。
◎⑤フェイトリッパー
〇⑪ゴーゴーレインボー
▲①マイディアライフ
△⑨サレンティーナ
△⑫エアリエル
△⑦ソレンニータ
<お奨めの1頭>
3R コールオンミー
佐賀C1から転入戦2着で上々の滑り出し。しかも勝った相手が強く、今回は大幅にメンバーが緩和された
7月10日に行われた3歳馬による芝の地方競馬全国交流重賞『オパールカップ』。遠征馬6頭を交えた13頭立てで行われたレースは1番人気の川崎・ウンが優勝。勝ちタイム1分43秒6はこれまでのレコードを0.1秒短縮する新レコードとなりました。
道中は5番手あたりに付けたウン。「位置取りは出たなりでいいと思っていたので人気どころを前に見る位置はちょうど良いと考えた」とレース後に振り返っていた本田騎手。3コーナー手前あたりから仕掛けると逃げねばるフェルゼンハントを直線向いた所で捉えて先頭、突き放しにかかります。
そこに突っ込んできたのがマイジュネス。一完歩毎に差を詰める同馬の方が脚色優勢に見え、ウンとマイジュネスの馬体が並んだ所がゴール。大接戦となった戦いは内のウンがハナ差凌いで先着していました。
このオパールカップの優勝馬は11月に行われる岩手県知事杯OROカップの優先出走権も手にします。ウンを管理する河津調教師は「今年の目標はOROカップ。それに向けて次回も盛岡の芝に参戦したい」と語っていました。
7月12日のメインレースは12Rです。B1級芝1600mの『夢・希望 未来へ前進』は10頭立ての戦いとなりました。
この火曜日は9RのJRA条件交流戦とこの12Rと芝戦が二つ組まれています。ただ残念なのは午後から雨になる予報という点。今週の芝コースは初日が稍重でしたが2日目から良に回復していて少々の雨なら極端な馬場悪化は無いと思いますが、最近の雨は突然ゲリラ豪雨みたいに降ったりしますしね。天候と馬場状態には念のためご注意ください。
さてこのレースの本命は(4)エムワンハルコを採りました。
今回のメンバーのほとんどは6月27日に行われたB1芝1700m特別「朝顔賞」からの転戦組で、その1~6着馬・8着馬の7頭がここにも登場しています。10頭中の7頭が再戦となるわけですから現時点での力関係も概ねその前走と同様と考えて良いでしょう。
その中でエムワンハルコは2着でした。逃げるエルプシャフトを直線追い上げたものの及ばずの形ではありましたが、今季ここまでのダート戦での不振を払拭する走りはやはり芝でこその手応えを感じるものでもありました。
昨年の3歳時も、ちょうどこの時期の芝で5戦2勝2着1回3着2回の馬券対象パーフェクト、2勝は芝2400mの重賞と1600mの準重賞のもので芝での大活躍ぶりは目を惹くものがありました。そんな昨年もダート戦でしんがり負けを喫したりしていた所からの芝での一変。いわゆる"芝馬"の典型例と感じたものです。芝であれば前走に引き続き好走可能、今回は雪辱も可能と見ていいはず。
一つ心配なのは馬場状態・馬場傾向。今の芝は開幕直後とあって状態が良く、どちらかと言えば切れ味よりもスピード優先、芝適性や芝経験は少々見劣ってもスピードが優っていれば優位に戦える状況になっています。馬場状態が悪化するほど雨が降ればその傾向が強まる可能性もあるだけに、一番のカギは天候なのかもしれません。
対抗は朝顔賞を逃げ切った(5)エルプシャフトで妥当。ブエナビスタの半妹という超良血馬はこの春に岩手に転入して朝顔賞が初めての盛岡の芝でしたが後続を寄せ付けない逃げ切り勝ちを収めました。ここでも唯一の逃げ馬だけにマークも厳しくなるのでは・・・と思う一方、1700mから1600mに短縮されて逃げ馬により有利な条件になっているのも確か。先ほど触れたようにスピードがある馬に有利な馬場傾向も味方になるでしょう。前走の再現となっても何ら不思議は無し。
(6)リンシャンカイホウは実績面ではここで最右翼、100mの距離短縮も好材料になるはず。前走時はまだ良化途上に感じる動きでもあり、今季の3戦目でどこまで上昇してきているか?それ次第ではあっさり巻き返しておかしくないはずです。
印上位を朝顔賞の上位馬で固めた形になったのでヒモは別路線から採ります。まず一頭は(9)ムーンクエイク。盛岡芝ではまだ勝ち星がないものの昨年はオープン級の芝で勝ち負けを争っていました。この馬も差しタイプですから馬場傾向次第の面はありますが、前走7着で盲点になるのなら狙い目では。(2)ホープホワイトは芝1000mを使ってのここ参戦。距離は少し長いかもですが、JRA時代は先行競馬もしていただけに2番枠に入ったのは幸運であり不気味といえるのではないでしょうか。
●12Rの買い目
馬単(4)=(5)、(4)=(6)、(5)=(6)、(4)=(9)、(4)=(2)
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先週のメイン報告。3日(日)はクラスターCトライアル「第54回岩鷲賞」(盛岡ダート1200m)。単勝1・1倍の圧倒的1番人気に支持されたキラットダイヤが10馬身差で圧勝。自身の持ちタイム1分11秒9を大幅に短縮し、1分10秒1の破格タイムもマークした。
鈴木祐騎手「前走(早池峰SS)より一段と状態が良くなっていましたし、ゲートを出てから二の脚が違うので楽に先手を取れました。コーナーでは馬が自分のペースで走っていましたから、邪魔をしないように心がけました。自然にやる気を出して自然に走ってきた感じです。もし思いっきり仕掛けたらもっとタイムを詰めたと思います。それぐらい素晴らしいスピードでした」
板垣吉則調教師「改めて思いましたが、左回りの方が間違いなくいい。調教でも非常に乗りやすく、前回より好状態で臨めました。今日は時計が出やすい馬場でしたが、それにしても速かった。この後は去年と同じく放牧に出します。次走については状態と相談の上、ゆっくり決めたいと思います」
あくまでも個人的な感想だが、馬場が軽かったにせよ1分10秒1は驚異的。昨年のクラスターカップを制したリュウノユキナの走破タイムは1分11秒1。一昨年は高速馬場でマテラスカイの優勝タイムが1分8秒5。昨年は時計が極端にかかったが、それを頭に入れても1分10秒1は速い。仮にクラスターCへ名乗りをあげ、自分の競馬ができたら電光掲示板は確実だろう。
5日(火)、せきれい賞トライアル「第24回かきつばた賞」(芝1700m)はソロフレーズが4馬身差で完勝。盛岡芝で持てる適性を存分に発揮した。
山本政聡騎手「流れは速かったと思いますが、道中の手応えが抜群で、勝負どころでスッと上がることができました。直線を向いて先頭に立つのが早いかとも思いましたが、馬の気持ちを優先させたら最後までバテずに伸びてくれた。春の水沢で騎乗させてもらいましたが、体がすごく柔らかくてフットワークも素晴らしい。今日の感じだとマイルがよさそうな印象ですが、乗り方次第では2400mもこなせそうです」
齋藤雄一調教師「ダート戦でも一度2着を確保しましたが、芝で動きが一変。走破タイムも素晴らしく、改めて芝向きだと思いました。せきれい賞は距離が2400mですが、新潟芝2200mを勝ってますからね。距離延長も問題ないと思っています」。地方競馬全国交流・せきれい賞での好走も期待したい。
11日メインはB2特別「ジュライカップ」(盛岡芝1600m)。前走、同じ盛岡芝1600m戦を使った馬が6頭。しかも上位3頭がそろってエントリーしたが、大きく違う点は1着ツクバマサカドが2キロ増の58キロ。これがどう影響するかが最大焦点となった。
本命はダコタブラックヒル。昨年5月、中央未勝利から転入。3勝をマークして再び中央入りし、1戦を使って8ヵ月半の休養を経て再転入。あっさり勝利を飾ったが、以降は11、4着。心機一転、芝に駒を進めて反撃。前半は後方待機策から3角スパートをかけると鋭く反応。直線で先頭に立ったが、ツクバマサカドの大外強襲に遭ってクビ差2着に惜敗した。今度は大外12番枠から最内3番枠なら経済コースでレースを進め、直線まで脚を貯めれるのは確実。ツクバマサカドとの負担重量2キロ差も後押しし、首位を奪回する。
エコロテッチャンは中央芝1400m2着2回。その後、金沢1勝を経て転入し、10、8着。ダートに手こずっている印象を与えた。そして前走は待ちに待った芝1600m戦。好枠を利して逃げたが、直線で2頭に交わされて3着。惜しい内容だったが、2番手ドンナフォルテが終始外から被せ、息の抜けない展開だったのも事実。マイペースに持ち込めばあっさり逃げ切りまで。
ツクバマサカドは中央芝1400m2着から南関東を経て転入。2連勝を飾り、幸先のいいスタートを切った。続く2戦は着外だったが、前回快勝。上がり35秒1の驚異的な末脚で勝利をもぎ取った。ただ今回はトップハンデ58キロ。果たして前走の様な切れを発揮できるか。その点に不安が残り、▲評価とした。
タオルデスカーフはB1でも勝ち負けの実力馬だが、詰めが課題。前走もマズマズの伸びを見せたが、5着にとどまった。現状は連下候補に落ち着く。
ラインプリンスは前走、タオルデスカーフとタイム差なし6着。元々が中央芝2着3回3着2回。その実績どおりB1・盛岡芝1700mを快勝したが、今季はまだ軌道に乗っていない印象。恵まれて。
トキノワンカラットは盛岡芝1600m3着1回。芝で活路を開きたい。
◎③ダコタブラックヒル
〇⑥エコロテッチャン
▲⑧ツクバマサカド
△⑨タオルデスカーフ
△⑩ラインプリンス
△④トキノワンカラット
<お奨めの1頭>
1R ブルートブロッサム
水沢850mから前走・盛岡1000mまで圧巻の3連勝。タイムも素晴らしく、負担重量1キロ増でも追いかける手