昨日は2歳重賞・若駒賞を振り返ったが、今日はOROカップ・トライアル「第44回桂樹杯」を取り上げてみたい。
単勝1・7倍の圧倒的1番人気に支持されたのはロワアブソリューだった。前走・かきつばた賞はOROカップ以来、9ヵ月ぶりの実戦だったが、まったく問題にせず1秒差で圧勝。コースレコードに0秒2という破格タイムもマークした。
その後はせきれい賞をスキップして桂樹杯2連覇を狙って登場。最大目標OROカップへ向けて動き始めたが、前走が休み明け前に対してプラス9キロ。今度はさらに体重が増えてプラス7キロの527キロ。見た目にも太め残りの印象だった。
レース後、櫻田康二調教師に話を聞いたところ「夏負けが響いて乗り込めなかったのが痛かった。この一戦を叩いて変わってくるはずです」とコメント。本番までにはまだ時間がある。ロードクエストは強力だが、巻き返しに期待したい。
勝ったのはマスターコード。9番人気の低評価を覆し、鮮やかなまくりを決めて3馬身差。準重賞だったが、塚本涼人騎手に初タイトルをプレゼントした。「転入戦は脚を余して4着。もう少し手前から動いてもいいと思って臨みました」。
マスターコードは中央芝2000m以上で3勝。当初はせきれい賞狙いだったが、1700mに活路を開いた。こちらもOROカップへ直行する。
23日メインはB1級「秋桜賞」(盛岡ダート1200m)。実力伯仲のメンバーがそろい、伏兵も散在。一筋縄ではいかない印象だ。
サンエイキングダムは今年4月のA級戦を脚部不安のため出走取り消し。7月に復帰を果たし、シーズン初出走でも2着を確保した。続く1000m戦はデビュー以来2度目。さすがに追走するのに手こずって後方2番手からの競馬。届くのは至難の業と思ったが、上がり3ハロン35秒5の驚異的な末脚で盛岡坂を一気突き抜けた。さすが3歳時、岩手クラシックをにぎわした強豪。改めて地力を誇示した。
今回は1200mへ延長されたのは好材料。距離未経験だが、前回より前目でレースができるのは確実。2連勝を飾り、A級へ殴り込みをかける。
ジェドゥラシャンスは前走3着に終わり、自身の連対が5でストップしたが、大外に入り、前半で折り合いを欠いたのが痛かった。前々走で1200mを快勝したように、掛かる心配がないのが心強い。B1昇級戦でも好勝負に持ち込める。
サクセスストーリーは前走7着をどう評価するか。後方のままブービー負けを喫したが、馬場にも泣いた感じだった。今回の盛岡1200m戦は3走前に快勝し、これまで3戦2勝2着1回とパーフェクト連対。古豪健在を誇示する。
ラバーブも前走、案外の8着だったが、こちらも流れに乗れなかった。それ以前の2戦2着で粘りを証明済み。内枠を生かして巻き返しに転じる。
カガジャドールも前走以外は安定。強烈な決め手を武器とし、ペース速くなれば直線台頭のシーンまで。
ミスティカルは3戦連続5着。次第に存在感が薄れてきたが、ひとまず大崩れなし。前走大外から最内枠1番枠に反撃の余地がある。
◎⑤サンエイキングダム
〇②ジェドゥラシャンス
▲⑥サクセスストーリー
△④ラバーブ
△⑦カガジャドール
△①ミスティカル
<お奨めの1頭>
1R ライブスター
目下2連勝中に加え、前走1000m戦の強さが際立っていた。条件同じならもう一丁いける
先週15日、今シーズン第一弾の2歳重賞「第22回若鮎賞」が行われた。注目一番手はデビュー戦の芝1000mで58秒4の破格タイムで逃げ切ったフェルゼンハントだった。
58秒4での新馬勝ちはネイティヴハート57秒9、ウエストユメキタル58秒0に続く史上3番目タイ。しかもドイツ語でフェルゼン=岩、ハント=手。岩手のネーミングもピカ一。こちらも入れ込んでしまったが、直線でギャレットに交わされて1馬身差2着。2連勝はならなかった。
しかし、敗因の一つは経験値の差。ギャレットは休み明けで盛岡芝1600mを使って3着。これが若鮎賞優勝につながった。フェルゼンハントは芝1000mから、いきなり芝1600m延長もこたえた印象。今回も絶対スピードの差で逃げの手に出たが、直線で伸びを欠いてしまった。この雪辱は地方競馬全国交流・ジュニアグランプリで果たしてほしい。
一方、勝ったギャレットはヴァンキッシュランの初年度産駒。デビュー戦2着、2戦目3着だったが、一戦ごとにレース感覚を身につけ、鞍上・山本聡哉騎手の好プレーによって優勝。
ヴァンキッシュランは島川隆哉氏のプライベート種牡馬。初年度はわずか7頭だったが、JRAでトーセンヴァンノがオープン・コスモス賞を快勝。浦和でもクレールアドレが新馬戦を勝ち上がった。
しかもギャレットは近親にデルタブルースを持つ良血馬。山本聡哉騎手いわく「器用なタイプではない」そうだが、それだけ伸びしろがあるということ。今後も注目していきたい。
22日メインは3歳重賞「第9回イーハトーブマイル」(盛岡ダート1600m)。ツートップ・リュウノシンゲン、ゴールデンヒーラーが不在で第2グループの争い。さらに芝路線を歩んできたマツリダスティールも名乗りをあげ、非常におもしろいメンバーとなった。
マツリダスティールは今季、水沢1400m戦から始動。59キロのトップハンデを背負って2着に敗れたが、ひと叩きしてJRA挑戦が当初からの青写真。プリンシパルステークスを使う予定だったが、態勢が整わず中京・白百合ステークスに挑戦7着。
地元に戻って芝準重賞・はまなす賞へ駒を進め、圧倒的1番人気に支持されたが、エムワンハルコにハナ差交わされて2着。交流・オパールカップでは痛恨の出遅れを喫し、外を回るロスもあって4着。歯車がかみ合っていない印象だったが、せきれい賞で3着確保。古馬相手に健闘し、ようやく上げ潮ムードに乗った。
ダート戦は今度で3度目だが、合わない訳ではない。2歳時に重賞・ビギナーズカップでリュウノシンゲンの2着。同きゅう舎で住み分けしたに過ぎない。56キロに軽減され、しかもリュウノシンゲン、ゴールデンヒーラーが不在。順当に勝機と見ていいだろう。
サンエイマジックは岩手3戦1勝から南関東で2戦1勝で里帰り。未勝利が続くが、ダイヤモンドカップ3着、東北優駿3着。クラシックでも上位を確保し、前走・やまびこ賞2着。重賞の常連となった。58キロも前走で経験してダート実績一番。待望の勝利が重賞制覇まで十分。
アウトレイジングは中央未勝利ながら2着1回3着1回から転入。初戦を快勝して一戦置いてウイナーカップ2着、交流・ハヤテスプリント3着。自己条件に戻って前回圧勝。小柄な牡馬で57キロがどうかだが、破壊力一目。2頭をまとめて負かすとすればこの馬。
ホワイトブライドは今季3連勝をマークしてひと皮むけた。勢いを駆って牝馬重賞・ひまわり賞へ挑戦。ゴールデンヒーラーが10馬身差で圧勝したが、2着死守で地力を証明した。牡馬相手でもマーク欠かせない。
ファイントリックは相手かまわず入着を果たす堅実派だが、詰めが課題。あくまでも押さえ程度に落ち着く。
トーセンルチアーノは中央ダートで4、5着。この実績があれば通用可能。
◎⑧マツリダスティール
〇⑨サンエイマジック
▲⑦アウトレイジング
△⑩ホワイトブライド
△③ファイントリック
△④トーセンルチアーノ
<お奨めの1頭>
ケイティグレース
園田B2から岩手C2編入に恵まれて転入戦を圧勝。地力の違いを見せつけた。連勝どこまで伸ばすか楽しみ
8月15日に行われた岩手の今季最初の2歳重賞、芝1600mの『若鮎賞』は4番人気のギャレットが優勝。自身のデビューから3戦目の初勝利が重賞制覇となりました。
雨の影響で重馬場で行われた若鮎賞、それでも果敢に逃げた1番人気フェルゼンハントがレースの主導権を握りますが、向こう正面に入ったところから動き出したギャレットも3~4コーナーで先行集団に取り付き直線に向いたところでフェルゼンハントに並びかけます。
そこからの2頭の追い比べは坂を越えたところでギャレットが優勢に。フェルゼンハントも最後まで粘ったもののゴールではギャレットが1馬身の差をつけていました。
勝ったギャレットはこれがデビュー3戦目での初勝利。父ヴァンキッシュランの産駒もこれが重賞初制覇となりました。
2着はフェルゼンハント、3着には直線追い込んだエムティエースが入り、ここまでの3頭が9月に行われるジュニアグランプリの優先出走権を獲得しています。
8月17日のメインレースは12RのA級特別、ダート1600mの『立秋特別』です。このレース名を見た先々週の水曜日頃は連日気温が34度とか35度とかまであがる猛暑で、立秋といっても暑いんだろうなあ・・・と思っていたのですが、なんと今週など寒いくらいの日々。立秋で秋の気配を感じる・・・どころかストーブを出したくなるくらいです。今週末頃からはまた暑くなるという事ですけども今年の天気は本当に見通せないですね。
さて立秋特別、本命は(4)ロードキングです。
JRA時代には芝もダートも両方こなせる成績を残しての転入。その初戦は芝マイルのオープン特別を使って6着だったロードキング。そして2戦目の前走、ダートマイルに転じて今度は出走馬中上がり最速の脚を使って2着に食い込んで見せました。
もちろん前々走の芝も6着とはいえ2着争いの中で大きな差はありませんでしたから芝でも戦えるのでしょうけども、前走を見るとダートの方がより合うのでは?という印象が強くなってきました。
ここでどういう走りを見せてくれるか?天候と馬場傾向的に差し脚が活きる状況になるかどうかがやや懸念されますが、前走の脚が使えるならここでも十分好勝負できるでしょう。
対抗は(2)アドマイヤメテオ。を狙ってみます。今季ここまで勝ち星はありませんが自己条件かつ適距離のマイルなら見せ場を作ってきています。ほどほどに軽い、極端な時計勝負にはならない馬場状態も得意。好走条件が揃いそうなここで敢えての狙い。
三番手は(1)パンプキンズ。前走のような事があるのは逃げ馬の宿命、特に気にする必要はないでしょう。後方から来るタイプが多いここは脚質面でも有利。気になるのは馬場傾向で、月曜などは内を大きく開けて走るパターンが目立ち内枠の先行馬も苦戦していました。今日もそうなっていた場合にどう戦うか?その点に注意を。
(3)ヤマショウブラックは決して調子が悪いわけではない今季だと思います。差し馬に不利な馬場傾向になったりスローペースになったり、条件が揃わなかった感の方が強い。ここもマイルはやや短いかもしれませんが雨馬場は合うはず。そこに期待をかけていいでしょう。
前走快勝の(5)レインハートですが、こちらは内を開けて走る馬場傾向を上手く利用して勝った感がなきにしもあらず。真っ向勝負の形になってどうか?の分で印はここまでですが、その前走の内容、時計を素直に受け取れば勝ち負けできておかしくありません。
●12Rの買い目
馬単(4)=(2)、(4)=(1)、(2)=(1)、(4)→(3)、(4)→(5)
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先週9日(月祝)、盛岡ダート1200mを舞台に行われたJpnIII「第26回クラスターカップ」はリュウノユキナが1番人気に応え、3馬身差をつけて完勝。前走・北海道スプリントカップ2着の雪辱を果たし、東京スプリントに続いて重賞2勝目を手にした。
柴田善臣騎手「前回は疲れがたまっていたが、放牧でリフレッシュ。いい状態で臨めましたし、結果も出してくれました。今回は前にいた馬を見る形でしたからレース運びが楽。内が深いという話でしたが、それほど深くないと思いましたから内からスムーズに抜け出せることができました。ひと頃、精彩を欠いた時期もありましたが、最近はうまくコンタクトを取れるようになったことも大きい」
柴田善臣騎手はこの勝利で2002年サウスヴィグラス、2011年ドスライスに続いて3度目のクラスターカップ制覇。また前日にはメイショウムラクモでレパードステークスを優勝。JRA重賞最年長記録を更新したばかり。2日連続で重賞制覇の偉業を達成した。
管理する小野次郎調教師「東京スプリントを勝つ前(大和ステークス)あたりから、精神面が安定して能力を出し切れるようになった。今にして本格化を迎えたと思う。最大目標はJBCスプリント(金沢)。東京盃を使うか直行するか―は状態を見て決めたい」とのこと。リュウノユキナの今後の動向に注目したい。
16日メインはOROカップ・トライアル準重賞「第44回桂樹杯」。まさにトライアルにふさわしく岩手代表権を決定する一戦となった。
ロワアブソリューは中央芝1400m~芝1800m6勝から昨年4月に転入。当初4戦はダートで4着2回が最高だったが、芝に替わって動きが一変。OROターフ特別、準重賞・桂樹杯と盛岡芝1600m2連勝を飾った。
続くOROカップは5着に終わり、適条件もなかったことから休養。盛岡芝を待って完全リフレッシュに専念し、かきつばた賞(芝1700m)で復帰。9ヵ月ぶりの実戦をモノともせず、6馬身差で圧勝。
驚いたのは走破タイム。2013年、ナターレの持つ芝1700mコースレコードに0秒2差に迫る1分43秒9。今年の盛岡芝は高速決着の連続だが、それにしても文句なしのタイムだった。
櫻田康二調教師「ベストは1600m。1700mは気持ち長いが、鞍上(山本政聡騎手)がうまくのってくれた。トライアルを勝ったけど、せきれい賞の2400mは守備範囲外。OROカップを目指すのでスキップします」
その言葉どおり桂樹杯を使って本番に臨む。しかも今年は1700mが舞台。本番と同じ距離でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、非常に楽しみとなった。
ムーンクエイクも中央芝1400m~1800mで6勝だが、2018年にはGII・京王杯スプリングカップを優勝。ロワアブソリューより格上の存在といえる。今年1月1日、高知へ移籍したが、2着4回が最高で勝ち星なし。時計のかかるダートに手こずっていた。
その結果、盛岡芝に新天地を求めて今回が転籍初戦。小回り盛岡をこなせるかがカギだが、全盛期は先行力を武器としており、問題なさそう。先に行われた芝2400m交流・せきれい賞でロードクエストが復活劇を演じ、ムーンクエイクがそれに続くか注目の一戦。
リンシャンカイホウは中央2勝クラスから転入。水沢3戦は着外だったが、芝に替わってかきつばた賞3着、前走・ターフ特別2着。先行粘りが冴え渡っている。ロワアブソリュー、ムーンクエイクがけん制し合えば漁夫の利まで。
ピッツィカートは芝1800m、芝2200m、芝2600mでぞれぞれ1勝。ほかに2着5回3着6回と安定度に定評があった。長距離タイプなら時計のかかる盛岡芝向き。上位争いの一角を形成する。
コスモリョウゲツは前走5着に終わったが、ツーエムマイスターが大逃げを打ち、ペースにとまどったのも敗因。前々走・かきつばた賞2着で盛岡芝巧者ぶりを発揮。前走のみで見限るのは早計だろう。
ナイトオブナイツは中央芝6勝、大井A1を経て転入。かきつばた賞4着、せきれい賞2着と好走。前が速くなれば再現まで。
◎⑫ロワアブソリュー
〇⑥ムーンクエイク
▲⑧リンシャンカイホウ
△⑩ピッツィカート
△④コスモリョウゲツ
△⑦ナイトオブナイツ
<お奨めの1頭>
4R アップテンペスト
盛岡に替わって圧巻の3連勝。コース広い盛岡で持てる能力をフルに発揮している。2走と同じく1400mなら主役は譲れない
15日(日)メインは芝1600mを舞台に行われる今シーズン第一弾の2歳重賞「第22回若鮎賞」。
注目は何と言ってもフェルゼンハント。今年の北海道トレーニングセール出身馬でデビュー戦の芝1000mを58秒4の驚異的なタイムで逃げ切って圧勝した。
このタイムがいかにすばらしいか。昨年、盛岡芝4戦4勝。この若鮎賞、交流・ジュニアグランプリを制し、最優秀ターフホースに選ばれたマツリダスティールがデビュー戦の芝1000mでマークしたタイムが59秒1。またリップクリームは59秒0。
しかし59秒を切るタイムで芝1000mのデビュー戦を勝ったのは2012年のオールマイウェイ58秒9、2005年のマツリダアーティス58秒8。1999年のグランドメモリー58秒6、そして2000年のネイティヴハート57秒9。
ネイティヴハートはジュニアグランプリを制し、JRAへ挑戦。朝日杯3歳ステークス(当時)3着、NHKマイルカップ4着、高松宮記念5着(2006年)。GIII・オーシャンステークス優勝。
フェルゼンハントの58秒4は、芝1000mの新馬戦ではネイティヴハート、ウエストユメキタル58秒0に次ぐ史上3番目のタイム。今年の芝はハイタイム決着の連続だが、同日3R、同じく2歳新馬戦を勝ったリックタンジロウが1分00秒2。フェルゼンハントは1秒8も速い。
現在、盛岡芝1000mのコースレコードは2017年、ハーベストカップ(オープン準重賞)でマークした57秒7。それ以前は1998年、2歳馬カツヤマリュウホーの57秒8だったが、デビュー4戦目のこと。フェルゼンハントの"58秒4"がいかに驚異的タイムだったかがうかがい知れる。
フェルゼンハントは父ロージズインメイ、母グロリアスメモリー、母父アドマイヤベガの牡2歳馬。意味はドイツ語でフェルゼン=岩、ハント=手。つまりフェルゼンハントとは『岩手』。名前も含めて大物が誕生するかも知れない。
エイシンツーリングは門別・2歳新馬フレッシュチャレンジは3着に敗れたが、勝ったプライルードは重賞・栄冠賞2着。2戦目の門別1000m戦を0秒7差で逃げ切りを決めた。3戦目は自分の競馬に持ち込めず6着に敗れ、直後に岩手入りした。
身上とするのはスピードだが、デビュー戦からブリンカーを着用。揉まれ弱いところがありそうだが、この移籍は明らかに盛岡芝をにらんでのこと。父がエイシンヒカリ、母父がフレンチデピュティなら芝血統だし、絶好の2番枠を引き当てたのも強運。マイペースに持ち込んで逃げ切りを狙う。
エムティエースはビッグアーサーの初年度産駒。デビュー戦の水沢850mで好位抜け出しを決め、2戦目の盛岡ダート1200m3着。前走が初の芝に加え、スタートで出遅れたが、直線いい脚で突っ込んでクビ差2着。負けて強しの一戦だった。コース2度目でさらに上昇見込める。
ターントゥクリアは水沢850m・新馬戦を1秒差で圧勝。前走は4秒差6着に大敗を喫したが、初輸送もこたえたのかマイナス19キロと大幅減。それも影響したに違いない。
母ターントゥタイドはデビュー3連勝を飾り、この若鮎賞を完勝。ダートもこなしたが、3歳時にも芝重賞・はまなす賞を優勝し、明らかに芝向き。それを考えれば一変の可能性が十分ある。
メーテルはデビュー2戦目の門別1100m戦で鮮やかな直線抜け出しを決めて快勝。父アジアエクスプレスは芝ダート兼用のタイプ。ダートだったが、1600mを一度使った点も強調材料となる。
ギャレットは一息入れた前走3着。未経験の芝だったが、メンバー最速の上がりを披露し、ハイペースなら直線台頭まで。
◎⑧フェルゼンハント
〇②エイシンツーリング
▲①エムティエース
△⑨ターントゥクリア
△⑤メーテル
△⑥ギャレット
<お奨めの1頭>
4R ケイアイキウイ
園田から転入戦で初の左回りを無難にこなして2着確保。好馬体に恵まれ、今度は首位を奪取する