★小林凌騎手初勝利
4月20日の第2レースで新人・小林凌騎手が初勝利を挙げました。デビューから5戦目での初勝利は岩手の現役騎手の中では2番目に速い記録。またこの春デビューの騎手の中では4番目の初勝利となりました。
★松本剛志騎手も岩手初勝利
岩手で期間限定騎乗中の松本剛志騎手も4月20日に初勝利を挙げました。9R、ジャイアントスターがその岩手初勝利のパートナーになりました。
●9Rの買い目
馬単(1)=(4)、(1)=(11)、(1)=(3)、(1)→(9)
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一昨年11月30日、落馬のアクシデントで大ケガを負い、1年4ヵ月もの長期休養を余儀なくされた阿部英俊騎手が3月21日、特別開催からついに騎乗再開。復帰初戦を見事白星で飾った。
詳細はテシオ情報局のインタビューをご覧になってほしいが、肩が上がらず一時は騎手もあきらめた時期もあったという。ムチを打てなければ騎手として致命傷。引退もやむなしだったが、時間をかけてリハビリし、ようやく復帰できるに至った。
しかし今でも肩は通常の60%ぐらいしか上がらない。実際に目の前で見せてくれたが、角度を変えて何とかムチを打てる状態にまで戻した。
そして復帰初戦を白星で飾り、みんなに祝福された瞬間、騎手をあきらめなくて良かったと心から思ったという。
阿部英俊騎手は4月29日、高知競馬場で行われる「ジョッキーズバトル洋一カップ」へ選ばれて遠征する。高知で騎乗するのは20年前、全日本新人王争覇戦以来のこと。全国のトップジョッキー相手に阿部英俊を高らかにアピールしてほしい。そう願っている。
26日メインはC1級・水沢1600m戦「田沢湖賞」、11頭立て。前走・大屋梅賞から直行組が7頭。当然だが、重要な参考レースとなる。
大屋梅賞を振り返ってみたい。ヤマニンネレイスがポンと好スタートを切り、マイペースに持ち込む。2番手にトウケイカガヤキ、3番手インにダンストンスリル。ノーティカルスターは指定ポジションの後方2番手を追走した。
快調に飛ばすヤマニンネレイスが勝負どころでペースアップ。上がり3ハロン37秒9の脚を使われたら、後続はいかんともし難く鮮やかな逃げ切りを決めた。
2着は3番手インの経済コースを進んだダンストンスリルが直線でトウケイカガヤキを交わして確保。ノーティカルスターはヤマニンネレイスを上回る37秒3の脚を使ったが、先行競馬に泣いて5着にとどまった。
今回は1400mから1600mへ延長され、ヤマニンネレイスは負担重量が1キロ増えて55キロ。これは決して有利ではないが、ここも追いかける手。今の充実度で克服できると踏んだ。
相手筆頭はトウケイカガヤキ。大屋梅賞は最後の直線で伸びが甘くなったが、馬体の張りはまだ本物でなかったのも要因。B1でも勝ち負けの格上馬。叩かれながら良化を示している。
2頭をまとめて負かすとすればノーティカルスターだろう。先にも記したとおり大屋梅賞はスローの流れに落とされ、自慢の末脚が活かせなかった一戦。マイル延長は大歓迎だろうし、多少でもペースが速くなれば一気突き抜ける。
アクイラは休み明け初戦5着だったが、直後にC1へ降格。調子も上げて平場戦快勝から駒を進めてきた。トップハンデ57キロを背負うが、前走内容から好勝負は疑いない。
オミキは高知から転入初戦を快勝したが、以降は2、4着。先行有利の馬場が痛かった。いい脚を長く使えるのが武器。その意味で1600は望むところ。
◎(4)ヤマニンネレイス
〇(7)トウケイカガヤキ
▲(2)ノーティカルスター
△(8)アクイラ
△(9)オミキ
<お奨めの1頭>
11R デュアルスウォード、アフリカンハンター
今年注目の大物転入馬。デュアルスウォードは中央ダート5勝、アフリカンハンターは中央ダート短距離で4勝。今後の台風の目になるか。また休養明け初戦を完勝ラブバレットも目が離せない
今年4月、岩手競馬の仲間入りをした新人・小林凌騎手が、デビュー5戦目でうれしい初勝利を飾った。
20日、第2レースC2戦でコスモリボンに騎乗した小林凌騎手は、逃げたショッキングコートの2番手を追走。3コーナーから徐々に差を詰め、4角先頭。あとは後続を5馬身突き放し、堂々1番人気に応えた。
小林凌騎手
「レース前は人気を背負っているので緊張したが、返し馬の動きが良かったので馬を信じて騎乗しました。
レースでは勝とう勝とうとは思わず力まないように心がけた。ただズブいところがあるので3コーナーで気合いをつけたら手応えがすばらしく、思った以上に早く先頭に立ってしまった。
直線は後ろから来ないでくれと願って必死に追いましたが、ゴールを過ぎたら思った以上に離れていました。
初勝利ができてホッとした。先生(板垣吉則調教師)を始め、みなさんに感謝の気持ちで一杯です。
でも第一歩を踏み出しただけ。これから信頼されるジョッキーになれるように頑張ります」
続いて第9レースでは園田から短期騎乗中の松本剛志騎手が1着。4番人気のジャイアントスターで見事逃げ切り勝ち。18日から岩手騎乗を開始し、7戦目で岩手初勝利を飾った。
松本剛志騎手
「前のレース(8R:リオサリナス)でヘタをこいたので、何が何でも行く気でした。先生(瀬戸幸一調教師)からもできれば逃げてほしいと指示がありましたから。
直線で差を詰められましたが、コールでまた伸びて馬が頑張ってくれた。これからもいいレースをして松本剛志の名前と顔を覚えてほしいと思っています」
前後して16日、第1レースには開業した小林俊彦調教師がきゅう舎第1号のデサフィナードを送り、調教師デビュー初出走初勝利の快挙を果たした。さすが岩手競馬を背負ったトップジョッキー。これ以上ない調教師スタートを切った。以上、先週3日間の報告でした。
25日メインはA級二組による水沢1600m戦「仲春特別」。前走と同程度のメンバー構成ならカリスマアキラの連勝が濃厚。
中央ダート2勝・500万から昨年12月に転入。重賞では歯が立たなかったが、平場で2勝。冬場は南関東へ移籍して船橋一戦を使って里帰りした。
初戦はケイジータイタン、モズなど強豪が相手だったが、3着確保。続く水沢1800m戦を順当勝ちを収めた。相手強化感もなく、マイル短縮も問題なし。期待に応えて以降に弾みをつけたいところだろう。
マイネルヴァルムは南関東6戦0勝から再転入。コパノツイテルの強じんな粘りに屈したが、クビ差2着。マズマズの滑り出しを切った。水沢1600mがベストの条件。逆転首位を狙う。
ダノンボルケーノは昨年春、特別開催2着から3連勝を飾り、重賞・あすなろ賞でも2着に善戦した。シーズン初戦は7着だったが、2戦目を3着にまとめ上昇ムード。1枠を得て自分の競馬に徹すれば連対は十分可能。
マイネルナタリスは中央芝2勝。ダートは未経験だったが、初戦で2着。積極的なレース運びを見せ、先行馬が総崩れの中、2着に粘った。
前走は3角で早々と失速した7着大敗。これで評価が微妙になったが、一戦のみで見限るのは早計か。
ベルラピエルは中央1000万から転入。移籍3戦は着外に終わったが、前走3着でようやくメドが立った。
◎(6)カリスマアキラ
〇(5)マイネルヴァルム
▲(1)ダノンボルケーノ
△(11)マイネルナタリス
△(9)ベルラピエル
<お奨めの1頭>
8R ツクバグランディー
550キロを超す馬格を誇り、パワーで圧倒2連勝。岩手の水が合い、いずれ重賞に名乗りを上げる
★小林俊彦調教師 初出走・初勝利!
4月18日の第1レース。このレースが調教師としての最初のレースとなった小林俊彦調教師でしたが、管理馬デサフィナード号が1番人気に応えて快勝。見事に「初出走・初勝利」を達成しました。
岩手競馬での調教師の初出走・初勝利は2007年の櫻田康二調教師以来となります。
★小林凌騎手デビュー
同じく4月18日の第3レースでは新人・小林凌騎手がデビューしました。結果は7頭立ての6着。
★松本剛志騎手は初戦2着
さらにさらに。4月18日から期間限定騎乗をはじめた松本剛志騎手(兵庫)が11Rに登場。9番人気ツキミチャン号を2着に押し込み大波乱を演出するという、鮮烈なデビューを果たしました。
●10Rの買い目
馬単(5)=(3)、(5)=(2)、(3)=(2)、(5)→(9)、(5)→(8)、
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先週11日、今シーズン第一弾の古馬重賞「第40回赤松杯」は、単勝1・4倍の圧倒的1番人気に支持されたナムラタイタンが完勝した。
逃げたモズの2馬身うしろを追走したナムラタイタンは、馬なりで直線入り口で先頭。満を持して坂口騎手がスパートをかけ、後続を0秒2差で完封。桐花賞2着の雪辱をし、赤松杯2連覇を果たした。
ナムラタイタンは今年9歳。年齢的な衰えがないか、桐花賞は世代交代の予兆だったのか諸説が行きかったが、今季も順調な滑り出しを切った。
確かに坂口騎手は徹底して安全運転に務めた。モズを逃がしたが、完全に射程圏。3コーナーでモズの手ごたえが怪しくなり、いつでも交わせる態勢だったが、ギリギリまで我慢。後続の脚色(あしいろ)を見ながらレースを進めた。
それゆえ0秒2差で勝ったのも納得。昨年の赤松杯を大差で圧勝したような派手さはないが、実力が一枚上であることを改めて証明した。実際、走破タイム1分38秒7は水沢1600mレコードに0秒2の好時計。今後に向けて視界良好と見て間違いない。
あとはナムラタイタン陣営が、この状態をしっかりキープできるか。今後の青写真は昨年と同じくシアンモア記念、みちのく大賞典だという。なお2着モズは笠松・オグリキャップ記念に挑戦する予定だ。
19日メインはB1「駒形賞」(水沢1800m)、9頭立て。枠順、距離適性、展開など様々なファクターが勝敗を左右し、波乱の目も十分考えられる。
主軸にレディアントデイズを推す。一昨年、中央未勝利から転入。秘めた能力は相当なものを持っていたが、ムラな面が解消されず、ずっとB1へとどまっていた。
しかし今季は初戦を3着にまとめ、前走は中団から豪快に抜け出して圧勝。2着に4馬身差をつけ、過去一番の強い内容だった。
好メンバーがそろったが、ひと皮むけた今なら突破濃厚。水沢1800m、絶好の1枠も後押しする。
ジョウノムサシは中央芝2000m1勝。2月、笠松交流2着後に岩手入りした。初戦は前が総崩れのハイペースに巻き込まれたが、4角で一度2番手に進出して見せ場。
続く2戦目を勝ち上がり、上昇ムードに乗って駒形賞へエントリーした。まだ4歳の若駒。ダートもこなし、ここも突破なら将来も約束された。
コスモナダルは昨年終盤から4戦連続で連対。重賞・絆カップで3着と気を吐いたが、以降は追い込み脚質もあって伸び悩んでいた。しかしいい意味で開き直り、好結果につながってきた。
距離1800mも望むところ。大外が痛かったが、後ろから行くタイプなら気にしなくていいだろう。
リトルキングは昨年の快進撃を継続して今季1、3着。前走は先行2頭の決着では仕方なし。巻き返しに転じるか注目。
シャークはリトルキングの強襲を封じジョウノムサシの2着を死守。今季初出走で評価を下げてしまったが、強じんな粘りは健在だった。叩かれてさらに粘り増す。
◎(1)レディアントデイズ
〇(2)ジョウノムサシ
▲(9)コスモナダル
△(7)リトルキング
△(8)シャーク
<お奨めの1頭>
3R ヤマニンリュタン
大型馬が叩き2戦目できっちり白星。自身の連対も4に伸ばし、良化一途は疑いのないところ