18日、板垣吉則きゅう舎所属の小林凌騎手がデビューする。第3R、C2戦。テンノハゴロモが初陣となる。岩手競馬の新人騎手は昨年の鈴木麻優騎手に続いて2年連続。
小林凌騎手は栃木県日光市出身。千葉県富里にあるアニマル・ベジティション・カレッジで1年間、研修をして地方競馬教養センターに入学。晴れて騎手免許を取得しデビューするに至った。
詳細はテシオ特集の小林凌騎手インタビューをご覧になってほしい。
また同日18日、第11Rで園田競馬の松本剛志騎手が岩手競馬の仲間入りをする。期間は4月18日から8月3日までの48日間(8開催)。先日、
通算200勝を達成したばかり。激戦区・園田で鍛えられた技術で新風を吹き込むか。期待を込めて注目したい。
メイン10Rは「夢見草競走」(B1 水沢1400m)。今季注目の2頭マンセイグレネード、エントラールが激突する。
マンセイグレネードはトレーニングセール出身馬でデビュー2戦目の芝重賞・若鮎賞を優勝。見事な逃げ切りを決めた。その後、8戦2勝から中央入りし、7戦0勝から再転入。5戦使って今度は南関東へ移籍。未勝利に終わったが、C1で2着3回の成績を残した。
収穫は差し競馬を身につけたこと。速い流れで定評がある南関東で揉まれた経験が大きかった。それを証明したのが前走・B1戦(水沢1400m)。
前半はじっくり後方待機策に徹し、満を持して3コーナー手前からひとまくり。まさに豪脚を披露して並ぶ間もなく抜き去った。今回もハイペース必至のメンバー構成。まくり2連勝を決める。
エントラールはマンセイグレネードが勝った一戦で11着に大敗。3角で早々と失速してしまった。
昨年、中央未勝利から転入後、圧巻の9連勝をマーク。初夢賞2着で連勝が途切れたが、ちょうどタイミング良く冬休みに突入。気分リフレッシュできたかと思った矢先の大敗だった。
陣営もショックを隠せなかったが、背水の陣で臨んだ前走を完勝。本来の強さを取り戻し、周囲をホッとさせた。
もちろん逆転首位まで十分だが、気になるのは枠順。1枠に入り、自分の競馬ができるか若干不安が残り、対抗にした。
ファーストメジャーは昨年、始動が7月までずれ込んだが、4勝2着3回。自分の型に持ち込んで強じんな粘りを発揮した。
今季も厳しいマークをしのいで連続2着に粘り、健在を誇示。特に水沢1400m戦は6戦2勝2着2回と最も得意とする条件。ここも流れ速くなること必至だが、上位扱いは当然だろう。
ニホンピロララバイは昨年はC2へ降格し、特別開催から9連勝。短距離をメインに抜群の破壊力を見せてくれた。終盤はさすがに相手強くなったが、最終的に10勝の大台に乗せてシーズンを終了。
今シーズンは6、4着と伸びを欠いているが、B1・水沢1400mは全能力を発揮できる舞台。そろそろ一発がありそう。
ダイワスペシャルは芝1000m重賞・ハーベストカップ3着、OROターフスプリント2着。ダート克服が課題だったが、南関東から再転入戦3着。これでメドが立ったし、今度は格下B1馬が相手。アッサリまである。
シグラップロードは桐花賞5着、最終戦1着で古馬を突破したが、今季は6、5着と物足りない内容。1400m短縮に活路を開くか。
◎(8)マンセイグレネード
〇(1)エントラール
▲(4)ファーストメジャー
△(7)ニホンピロララバイ
△(11)ダイワスペシャル
△(3)シグラップロード
<お奨めの1頭>
1R デサフィナード
先日、騎手を引退した小林俊彦調教師のデビュー戦。500万下条件から最下級C2編入は恵まれた。調教師初出走を勝利で飾る
★水沢競馬場の桜が開花
今年の桜は駆け足で北上を続けてきましたが、岩手県内でも急速に開花の波が拡がっています。
水沢競馬場の向こう正面の桜並木も今週あたりから花が開き始め、昨日曜日には5分咲きくらいまでになってきました。桜並木の一般公開は例年より一週間早い18日・19日。今の感じだと18日頃はそろそろ散り始める頃かもという雰囲気ですが、今年もきっと綺麗な桜並木を見る事ができると思います。皆様のおこしをお待ちしております。
●9Rの買い目
馬単(7)=(8)、(5)=(8)、(7)=(5)、(8)→(2)、(8)→(6)、
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前日に続いて騎手ネタを紹介。4月29日、高知競馬場で行われる『高知競馬場30周年記念ジョッキーズバトル洋一カップ』の代表騎手が先日発表された。
JRAは蛯名正義騎手、福永祐一騎手、藤田伸二騎手、横山典弘騎手。そして地方選抜に岩手の阿部英俊騎手が選ばれた。
ほかに川島正太郎騎手(船橋)、安部幸夫騎手(名古屋)、田中学騎手(園田)が選ばれたが、阿部英俊騎手は大けがにより昨年は騎乗なし。
2013年11月30日、落馬中止から長期戦線離脱を余儀なくされた。しかし3月21日、特別開催初日3Rでついに復帰。イーサンヘモスで快勝し、復帰初戦を見事白星で飾った。
その後も着実に白星を積み重ねて4月6日時点で6勝。リーディング9位につけている。今回、地方選抜で選ばれたのは過去実績もさることながら、長期離脱から復帰を果たしたことに対して敬意を表したものだと解釈して間違いない。4月29日、高知競馬場へ熱い視線が送られる。
また岩手競馬でも「ジャパンジョッキーズカップ」の実施が発表された。7月20日、マーキュリーカップ当日、全3戦で行われ、JRAは東西リーディングジョッキー2名ずつを基本に、地方競馬は東日本(北海道、岩手、南関東、金沢のリーディングジョッキー)、西日本(東海、園田、高知、佐賀)の3チームによる対抗戦。
2年前、好評を博したジョッキーズマッチとほぼ同様の形態で行われるという。チーム対抗戦はピンと来ない方もいるかも知れないが、各代表の総合ポイントで争われ、思った以上に緊張感があり、実際おもしろい。こちらも楽しみにしてほしい。
12日メインはC1級「大屋梅賞」(水沢1400m)。フルゲート12頭に好調馬がずらり。白熱必至となった。
主軸選びにも迷った。展開のファクターも大きく勝敗を左右しそうで波乱の要素十分。過去2年とも高配当。昨年はニホンピロララバイ(1番人気)、ソヴリン(10番人気)、ケイビイテルマ(9番人気)の順で入線して3連単15万9930円。
一昨年はラブリーホープ(9番人気)、ガオウ(2番人気)、マアーラウ(3番人気)と入り、10万6330円と大波乱となっている。果たして今年はどんな結末が待っているか。
主軸はヤマニンネレイス。1月3日、初夢賞でエントラール、リトルキングの強豪2頭を相手に見事逃げ切り。
2ヵ月半の休養明け初戦も2着に1秒8の大差で圧勝した。前走は大外が致命傷となり先手を奪うのに脚を使ったために2着。今度は手頃は枠を引き当て反撃態勢は整った。
ミンネゼンガーはヤマニンネレイスを徹底マークから競り落として1着。連勝を3に伸ばし、本格化疑いなし。ここも突破ならB級でも通用する。
ノーティカルスターは追い込み脚質。展開に左右されるのは宿命だが、今回は前に行きたい馬がそろってハイペース必至。そうなれば自慢の末脚をさく裂させるシーンまで十分。
トウケイカガヤキはB1からC2へ降格後、あっさり2連勝。C1昇格で相手は強化されたが、1400m通算5勝とベストの条件。
ダンストンスリルは昨年不振が続いたが、終盤3連勝で復活。前走はレース勘を取り戻せず3着止まりだったが、叩かれて良化確実。コース適性の高さが不気味。
◎(5)ヤマニンネレイス
〇(8)ミンネゼンガー
▲(12)ノーティカルスター
△(7)トウケイカガヤキ
△(3)ダンストンスリル
<お奨めの1頭>
8R ラブソング
前走の勝利は実に2年ぶり。C2では底力が違った。1400m延長も問題なく、連勝濃厚
3月29日、小林俊彦騎手の引退セレモニーが行われ、31日付けで調教師免許を取得。水沢所属で小林俊彦きゅう舎を開業する。早ければ第2回水沢、18日にも初出走にこぎつけられるかもしれない。出馬表をチェックしてほしい。
小林俊彦騎手引退と入れ替わりで小林凌(りょう)騎手が同日にデビュー予定。勝負服は師匠の板垣吉則調教師が騎手時代に着用していたピンクと黒がベース。
前後するが、千田洋騎手が4月4日から岩手で騎乗開始。3年連続の参戦となった。昨年は39勝をマークしたが、今年はさらに勝ち星を伸ばすか注目が集まる。
また園田競馬から松本剛志(たけし)騎手も4月18日から騎乗予定(8月3日まで)。所属は水沢・瀬戸幸一きゅう舎。激戦区・園田で鍛えられた騎乗技術に注目している。
11日メインは今シーズン第一弾の古馬重賞「第40回赤松杯」(水沢1600m)。年度代表馬ナムラタイタンが連覇を狙って勇躍登場する。
ナムラタイタンは昨年4月、鳴り物入りで転入し、圧巻の重賞3連勝。中央ダート9勝、武蔵野S優勝の実力をマザマザと見せつけた。
夏場に体調を崩して南部杯へぶっつけで臨み、地方最先着6着。続くJBCクラシックでもGIホース6頭相手に6着。12年ぶりのJBC盛岡を盛り上げた。
地元同士の戦いに戻って北上川大賞典をレコード勝ち。桐花賞はコミュニティのまくりに屈したが、逃げたモズを深追いしたのも敗因。
冬休みは牧場で過ごし、赤松杯から始動は当初の予定どおり。圧巻の追い切りを消化し、万全の態勢で臨む。
コミュニティは敗戦を糧に成長を続け、青藍賞、絆カップと古馬重賞2勝。そして桐花賞では悲願の打倒ナムラタイタンを果たした。
ナムラタイタン9歳に対し、コミュニティは5歳。若さを前面に主役の座を狙う。
ライズラインは岩手クラシック2冠を制し、芝交流・オパールカップ優勝。古馬編入後は壁に突き当たったが、白嶺賞で突破。トウケイニセイ記念でも2着を確保した。
何と言っても強みは南関東でA2戦を使って3着に粘ったこと。ナムラタイタン、コミュニティが休み明けのハンデがあり、そこに逆転の可能性が十分にある。
モズは特別開催2着。久々を苦にせず順調な滑り出しを切った。逃げ一辺倒ゆえマークされてしまうが、気分良く逃げれば強じんな粘りを発揮する。
ブラゾーハリーは前走、鮮やかなまくりを決めて快勝。先行策から一転して差し競馬で圧勝した。今度は大幅に相手強化だが、有力馬がもつれるようなら台頭があるかも。
◎(9)ナムラタイタン
〇(1)コミュニティ
▲(3)ライズライン
△(8)モズ
△(4)ブラゾーハリー
<お奨めの1頭>
7R シーキングザライト
転入初戦を4角先頭で圧勝。強さが際立っていた。メンバー強化感もなく連勝疑わず
★2015シーズン岩手競馬開幕
3月から特別開催という形でスタートしていた岩手競馬ですが、4月4日、改めて2015年シーズンの開幕を迎えました。2015シーズンはのべ132日間にわたって行われる予定です。
★3歳重賞戦線スタート
新シーズン開幕から早速の重賞競走2連発。まず土曜日は3歳牝馬の重賞・あやめ賞が行われ、グッドギアーが人気に応えて快勝。日曜日には3歳オープン級の重賞・スプリングカップが行われて、こちらは人気のスペクトルを破ってシークロムが勝ちました。
★あやめ賞優勝/グッドギアー
どちらのレースも春の3歳戦線に直結する戦い。優勝馬、上位馬たちのこれからの戦いにもご注目ください。
●10Rの買い目
馬単(2)=(8)、(2)=(6)、(8)=(6)、(2)→(1)、(2)→(5)
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