6月2日は全12Rで実施するが、まずは7Rに注目してほしい。C2級馬による芝1600m戦だが、岩手県調騎会騎手部会が協賛し、レース名称も命名。『子供達の未来と夢を応援します!』
昨年、騎手部会が被災地支援の一環としてレース名称を騎手自身が命名。騎乗手当ての一部、そして競馬場内、街頭で募金活動を行い、集まった募金を『いわての学び希望基金』へ寄付した。
詳しくは<テシオ特集http://specialtesio.blog119.fc2.com/>をご覧になってほしいが、騎手部会は支援活動を継続。今年はさらに進化させ、レース名称をファンの方々から募集する企画を先月25日からスタートさせた。基本は1開催(2週間)に1Rを予定しているが、多く集まった際にはさらに増やしたいと村上忍調騎会騎手部会会長。みなさん、いい名称がありましたら振るってご応募をして下さい。よろしくお願いします。
メイン10RはB2・芝1700m「ジューンカップ」。今回も芝適性が高い馬たちがずらりそろい、激戦必至となった。
どの馬が勝っても不思議はないが、総合力で一歩リードはシーグランディ。昨年までA級を張って1勝。冬場に名古屋へ転籍し、帰郷後はB2へ降級。相手に恵まれて3戦とも1番人気に支持されたが、惜しいところで勝利を逃がして3戦連続2着。
前走も逃げたビジュアルサポートをわずかクビ捕らえ切れず、負けてなお強し。2歳時に古馬、3歳を押しのけて最優秀ターフホースにも選ばれた逸材。今度こそスッキリ勝ちたいところだろう。
ドリームスナイパーは盛岡芝が活躍の場。重賞・せきれい賞(芝2400m)で2着確保の実績を誇る。しかしベストは芝1700m。前走4着はスローの流れが一番の敗因だが、1600mでは伸びひと息も事実。巻き返し必至と見るべき。
レディージャスミンは休み明け初戦1着、以降も連続2着。元々、脚抜きのいい芝ダートで好成績を収めていたが、今年は一味違って深いダートも克服。充実度が目につく。自在に動ける脚質も魅力となる。
ソノマンマも抜群の芝1700m巧者。同条件4勝はメンバー最多だし、前走ダート1600m戦を勝ち上がり、弾みもついた。ここでも古豪健在を誇示する。
ベルウッドワンキーは岩手5戦3着3回。もうひと伸びが足りないが、前走は初の盛岡芝で3着。コース2度目でさらに本領を発揮する。ビジュアルサポートは前回のように楽には逃げれないだろうが、粘り強さが身上。3連モノで押さえたい。
◎(1)シーグランディ
○(5)ドリームスナイパー
▲(7)レディージャスミン
△(12)ソノマンマ
△(6)ベルウッドワンキー
△(2)ビジュアルサポート
<お奨めの1頭>
7R シャイニータキオン
転入初戦は久々の実戦に加え、相手も強く2着だったが、以降はけた違いの強さで3連勝をマーク。前走タイムにも周囲は度肝を抜いた。今度は芝だが、JRA時代の4戦はすべて芝で不安材料にならない。追いかける手
6月1日メインはB1・芝1000m「神子田朝市レース」。先週5月27日、C1・芝1000m「石桜杯」が行われ、ライフハッカー、ブリッジポートがハナ差の大激戦を演じた。やはり芝1000m戦は最後の最後まで目が離せず、スピード、迫力とも満点。今回も熱戦を期待したい。
コパノツイテルはその名のごとく『ついてる』、何かを持っている。前走、意表をつく2番手から4角先頭に立ち、6馬身差で1着。転入3戦目でうれしい岩手初勝利を飾った。
当日メインで3歳芝重賞・はまなす賞があり、ハカタドンタクのオーナー・ドクターコパさんが応援に駆けつけ、堂々1番人気に応えて快勝。枠色と同じオレンジ色の服で表彰台に立ったが、直後の10Rでもコパノツイテルが圧勝。コパさんの喜びも二倍となった。
コパノツイテルはデビュー3戦目の新潟芝1200mを勝ち、芝短距離適性は証明済み。あとは1周1400mの小回り盛岡芝に対応できるかどうかだけ。それも前走2番手の競馬ができたのだから、おそらく大丈夫と踏んだ。
逆転候補はトートアフィシオン、ビュレットライナー。2頭は前走、盛岡ダート1200m戦でマッチレースの末、ビュレットライナーが半馬身差で1着。まったく甲乙つけ難い実力だが、トートアフィシオンを上位評価。
父がサクラバクシンオー、母父フジキセキなら芝は大歓迎。事実、下級条件C1特別だったが、昨年11月の五葉山賞を見事逃げ切って優勝。走破タイム58秒7も非常に優秀だった。そして何より4歳の若さが魅力。
ビュレットライナーは今季、短距離戦に絞ってレースを使い、目下3連勝中。古豪健在を誇示している。盛岡芝も<2.2.1.2>と5割を越す連対率。B2からの挑戦だが、レース間隔もきっちりと開けて照準ピタリと合わせた。
サクラテリオスは2着1回を芝1800mで上げ、高知へ移籍。2勝マーク後、再度中央入り。8ヶ月の休養明けの500万下・芝1200mで3着に気を吐いた。
岩手初戦を2着にまとめたが、2戦目10着に大敗。これは力の要る馬場に泣いた印象で、前走・JRA条件交流は結果7着ながら、ハイタイム決着に1秒5差。地元同士なら好勝負に持ち込める。
レッドヴェレーナは芝1500m、ダート1200mでそれぞれ2着。初戦は5ヶ月ぶりの実戦だったが、4着入線。叩かれた変わり身、適性ある芝でさらに上を狙っている。
◎(9)コパノツイテル
○(8)トートアフィシオン
▲(5)ビュレットライナー
△(2)サクラテリオス
△(7)レッドヴェレーナ
△(10)メイクイーン
<お奨めの1頭>
7R クロワッサン
前走は自らハイペースで飛ばして2着。デビューからの連勝が3でストップしたが、脚質を試したとも解釈できる。今度は首位を譲れない
今回の前ネタは競馬場から少し離れてセリの話を。先の21日、札幌競馬場で「北海道トレーニングセール」が行われました。この夏のデビューを目指す2歳馬のトレーニングセールは、今年は262頭が上場されて152頭が売却される大盛況。開始から終了まで見ていましたけども、朝から晩まで馬が途切れず行き来する様は壮観でしたね。
そんな中、岩手競馬では今年も10頭の補助馬を購買。セリの中では高額といえる700万円台の価格の馬もおり、今回もまた楽しみな馬が揃った・・・と言っていいでしょう。
このトレーニングセールの出身馬からは、例えば昨年のマンセイグレネードのように2歳重賞勝馬はじめ2歳戦線の上位で活躍する馬が多数登場しています。今年の10頭の中からもそんな活躍馬が出てくれる事を期待しましょう。
●10Rの買い目
馬単(4)=(1)、(4)=(5)、(4)→(10)、(4)→(11)
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26日メインは伝統の一條記念・みちのく大賞典トライアル「第14回あすなろ賞」(盛岡ダート1800m)。今年から重賞へ格上げされた。
興味深いのはシアンモア記念組はトーホクアロー(4着)、キングスリージョン(10着)の2頭のみ。レース間隔も詰まっているのも要因だが、マイル以下路線、芝路線、そして2000m路線と住み分けがはっきり。今年は転入馬が例年以上に多く、層がかなり厚くなったことを象徴している。
本命はスーブルソー。ネオユニヴァースの2世代目でデビュー2戦目のダート1800mを勝ち上がったが、その後、骨折が判明。1年の長期休養を余儀なくされた。しかし戦列復帰後はトントン拍子で出世し、4勝マーク。準オープンまで駆け上った。
ただ、以降は鼻出血、心房細動、去勢などのアクシデントが発生し、3月・鳴門ステークス12着を最後に岩手入りし、圧倒的な1番人気に応えて初戦を完勝した。道中は中団をキープして勝負どころから徐々にスパート。直線を向いてアッサリ抜け出し、まさに非の打ち所のない内容で完勝した。
左回りも経験が多く、まったく問題ないし、中間の動きも絶好だったと水沢トラックマン。みちのく大賞典へ向けて好発進を決めたいところ。
ザドライブは中央ダート1600m1勝、1400m3勝。こちらも準オープンに在籍した。南関東では精彩を欠いたが、岩手初戦を直線抜け出しで快勝。初の1800m戦を難なくクリアーした。
元JRA馬に初コースも関係ないだろうが、ザドライブの強みは前走で盛岡ダート1800mを使って勝っていること。逃げるのがコスモフィナンシェが1頭のみで流れが落ち着きそうだが、そうなると自力で動けるタイプが有利。スーブルソー、ザドライブは中団キープから早めにスパートをかけそうだ。
ヒカルジョディーは守備範囲を越える1800mでも思い切って狙ってみた。昨年10月、OROターフスプリント6着後、早々と休養。今年4月に戦列に復帰して水沢1400m2着。ハイペースの流れから馬なりで4角先頭。早め先頭に立ったのが裏目に出てスズヨシーズンの大外強襲に屈した。
続く赤松杯は逆にスローペースに落とされて先行2頭で決着。インの経済コースを進んで直線猛追したが、3着止まり。両レースとも流れに泣いた印象があり、評価ダウンにはまったくならない。
盛岡戦も早池峰賞優勝で適性は問題なく、あとは1800mの距離だけ。コーナーが4つあり折り合いが課題だが、うまく乗り越えれば直線でスパッと切れ脚を発揮するシーンまで十分。
シルクドルフィンは中央芝2勝、1000万下から転入。水沢2戦は凡走したが、盛岡に替わって豪快なまくりを披露。勝利はザドライブに譲ったが、脚色は優勢。位置取りの差で△評価としたが、展開はまれば一気突き抜ける。
スズヨシーズンは初戦でヒカルジョディーを並ぶ間もなく交わして7馬身差で圧勝。周囲の度肝を抜いた。赤松杯はスロー落とされて5着だったが、これは展開のアヤ。
あと気になるのは4連勝中の上がり馬コスモフィナンシェ。主導権を握るのは間違いないし、スローに落とすことも可能だが、いきなりオープン馬相手。勢いは認めるが、現状は押さえまで。
◎(11)スーブルソー
○(10)ザドライブ
▲(6)ヒカルジョディー
△(3)シルクドルフィン
△(8)スズヨシーズン
<お奨めの1頭>
10R ミウラリチャード
転入2戦目から破竹の進撃を開始。目下5連勝と格の違いを見せつけている。57キロのトップハンデはご愛嬌。自身の連勝を伸ばすのみ
25日メインはオープン芝1700m戦「盛岡市職員 盛駿会会長杯」、11頭立て。まずは全馬の芝成績に注目してほしい。
ラスリーズ 中央芝<0.1.4.6>
アロマンシェス 北海道1勝 中央芝<3.5.5.38>
ドリームクラフト 中央芝<3.5.3.21>
ティムガッド 中央芝<2.4.4.30>
エプソムアルテマ 中央芝<4.4.6.42>
シュヴァルツシルト 中央芝<0.0.0.5>
アトミックデザイン 中央芝<0.0.2.3> 盛岡芝<0.1.1.1>
リュウノヒーロー 盛岡芝<3.5.5.5>
メスナー 北海道1勝 中央芝<2.3.4.33>
トレジャーハント 中央芝<3.4.8.23>
コスモプランタン 中央芝<0.1.2.13>
岩手生え抜きのリュウノヒーロー以外はすべて中央在籍し、ほとんどが芝で好成績を収めている。しかも昨年暮れ、もしくは今年に転入した馬が11頭中10頭。明らかに盛岡芝に活路を求めてきた。
アトミックデザインは盛岡芝レースを3度使ったが、これは園田からの遠征結果。今年4月に転入してダート3戦とも着外に終わり、B1馬だが、適性を考えてあえてオープンへ挑戦した。
余談だが、エプソムアルテマは2009年4月11日、中山1600m万下・湾岸ステークス以来、実に4年1ヶ月ぶりのレース。自分の記憶に間違いがなければ史上最長の休養明けではないか。過去に5歳デビューとかはあるが、実戦を使った馬では記憶にない。超、長久明けでどんなレースを見せるのか。これも興味深い。
主軸はドリームクラフト。デビューから一貫して芝路線を歩んで芝1600m2勝、芝1200m1勝。ダート戦は移籍前2戦で一度だけ使って16頭立て10着。当初はダート合うかが不安だったが、初戦の水沢1800m戦を快勝。
その結果から赤松杯で1番人気に支持されたが、逃げたコンプリート、2番手スーパーワシントンの行ったきりで決着。ドリームクラフトも早めに動いたが、大外を回る不利もあって4着止まり。
交流重賞・シアンモア記念は逆に先行馬が総崩れの超ハイペース。ドリームクラフトは先行激化の3頭を見ながら離れた4番手を追走し、4コーナーで先頭。手応えも良く、そのまま押し切るかと思った矢先、大外からトウホクビジンが鋭く伸びて1着。両レースとも巡り合わせが悪かった。
今回は得意の芝に替わって反撃必至。小回りも水沢でのレースを見る限り問題なく、ここ2走の雪辱を晴らす絶好のチャンス。
メスナーは芝1600mで2勝。ひと頃は準オープンでも3着1回4着2回と善戦して成績がある。岩手2戦4、8着に終わったが、敗因はダートと解釈。芝を狙いたいがための岩手入りで、今回こそエンジン全開といきたい。
ティムガッドは転入2戦目、重賞・トウケイニセイ記念と2連勝。鮮やかな逃げ切りを決めた。当初、北海道へ戻る話もあったが、盛岡芝を使ってみたいとの意向から在籍。時計のかかるダートで今季2戦とも大敗を喫したが、芝で反撃をもくろむ。
アロマンシェスは芝1600m2勝、芝1500m1勝。古い話になるが、2歳時に京王杯2歳ステークス2着。また1600万下に在籍して転入。岩手2戦7、8着に終わったが、芝で巻き返しなるか正念場を迎えた。
以上の5頭は盛岡芝が初めて。リュウノヒーローは過去18回と経験も豊富だが、中身も文句なし。オープン特別・桂樹杯2着など華麗な足跡。前走・新緑賞は見せ場なく7着だったが、時計のかかる馬場が敗因。脚抜きのいい得意の芝で一発を秘める。あとは中央未勝利だが、前走快勝して弾みついたコスモプランタンを押さえ少々。
◎(3)ドリームクラフト
○(9)メスナー
▲(4)ティムガッド
△(2)アロマンシェス
△(8)リュウノヒーロー
△(11)コスモプランタン
<お奨めの1頭>
11R ニシノアイリス
岩手転入後、圧巻の5連勝。前走はハナ差の僅差だったが、当時は逃げ馬が絶対有利の馬場。きっちり差し切って周囲の度肝を抜いた。マイル延長も望むところ