先々週のこのブログで触れた水沢競馬場の向こう正面にある桜並木、今週すっかり満開になりました。
先週はまだようやく開花した・・・くらい、週の最初は気温低めの日が続いたりして本当に咲くのかなと思っていましたが、週末が近づいて気温の高い日が続いた途端、一気の開花となりました。土曜日はまだ満開にちょっと及ばず・・・くらいでしたが、日曜日には満開どころか花びらが散る姿も見え始め、あっという間にピークを過ぎてしまった感すら。
何年か前にもありました。朝、1レースが始まる頃はまだ木の枝の方が目立っていた桜並木が、メインレースの頃には一面真っ白に花が咲いていた事が。桜って咲く時には何日も前からつぼみが膨らんできた、一輪咲いた、って見守るから何日もかけて咲いていくように思いますけど、咲く時はホントあっという間に満開になるんですよね。
このGWの岩手県は全県的に初夏の陽気に包まれる模様です。桜も、ほとんどのところはこの1,2日がピークになるのではないでしょうか。あれほど待ち遠しかったのに去る時はあっという間の春の使者、お楽しみは今のうちですね。
大井(3)ラブミーアゴーが三番手。この馬もホッカイドウデビューですが、旧地ではソコソコといったところで◎には及ばない実績。南関を含めマイル以上に不安がない点が大きな武器という馬です。展開問わずどうしても位置取りが後ろよりになる点が気になりますが、このメンバーの中ならもう少し前で戦う事もできるでしょう。
以下、◎との兼ね合い難しいながらも好調さが目を惹く(5)ハルトリーゲル、南関で牡馬に互して戦っている(11)ミスシナノを。
一昨年のエレーヌほど抜けた馬がおらず、昨年よりは地元の駒が揃っている、というところから地元馬重視の印としました。菅原俊吏騎手にはがんばって欲しいですね。
●10Rの買い目
馬単(1)=(8)、(1)=(3)、(1)=(5)、(1)=(11)、(3)=(9)
C1の特別戦は掛け値なしにおもしろい。29日メインの「田沢湖賞」(水沢1600m)にも個性派がズラリ顔をそろえた。4歳馬が4頭、5歳馬が5頭。まだまだ成長を続ける馬たちが興味を倍化させる。
ちょうどいい登竜門、というか壁として立ちはだかるのが元A級モエレハナオー。相手なりに駆ける堅実さを身上とし、毎回のように上位入線を果たしてきた。その半面、勝ちを譲るクセでもないだろうが、2010年9月のA級二組戦以降、ずっと白星から遠ざかっている。
長いこと勝ち星から見放されているゆえ、今季はB1からC1へ降格。シーズン初戦・大屋梅賞は久々の勝利を飾る絶好のチャンスと見られていたが、フェニックスクインのイン強襲に屈してクビ差2着。陣営は"やっぱり"と落胆した。
それでも今回、また◎としたのは大屋梅賞から直行組が7頭もいて、その中で最先着を果たしているから。単勝負というより連軸の見方でモエレハナオーが一番手となる。
だからこそ他陣営にも首位の資格は十分で、逆転筆頭はユアアイズオンリー。昨年はコース広い盛岡に苦しんでいたが、水沢に替わって反応が一変。いきなり3連勝をマークした。今季はクラス上がって通用するか半信半疑だったが、大屋梅賞で目の覚めるような追い込みを披露。モエレハナオーにアタマ差まで詰め寄った。
しかも久々の遠征競馬で馬体重が大幅減(マイナス12キロ)で出走。能力を発揮できるか不安材料が多く6番人気の低評価だったが、見事覆して3着に気を吐いた。その一戦を叩かれて良化度合い、そして距離延長などのファクターを考えれば一気突き抜ける可能性も十分ある。
将来性に賭けるならばベルウッドショット。中央未勝利から転入し、取りこぼしもありながら4勝マーク。とにかく馬体の良さが目につき、前走も大幅に体重増ながら鮮やかなマクリを決めて快勝した。タイム比較では確かに見劣るが、それをも上回るスケールを感じさせる。ここが試金石となる。
ロッキーは再転入戦で馬群から力強く抜け出して快勝。幸先のいいスタートを切った。展開に注文がつくかもしれないが、勢いがあるのは間違いない。
あとは詰めに課題を抱えているが、大屋梅賞でもタイム差なし4着サクラエルセダンも押さえたいところ。好レースが期待できそうだ。
◎(7)モエレハナオー
○(1)ユアアイズオンリー
▲(5)ベルウッドショット
△(9)ロッキー
△(11)サクラエルセダン
△(6)ラヴセンス
3連単は7、1、5の3頭ボックスが本線だが、9も食い込み十分。11、6は3着押さえ
馬複は 1-7、5-7、7-9、7-11
<お奨めの1頭>
11R マイネルアトレ
中央4勝1600万下の実力はダテではなく、岩手初戦を5馬身差で圧勝。しかも持ったままというケタ違いの強さを見せつけた
いよいよゴールデンウィークに突入。今週は28日(土)~30日(月)通常日程だが、次週は4(金)、5(土)、6日(日)の変則開催。
それに合わせて28日から水沢競馬場の向正面にある桜並木が開放される。この桜並木は映画「禅」(監督:高橋伴明、主演:二代目中村勘太郎)でも使われた知る人ぞ知る隠れた名所。いつもとは違った場所から水沢競馬も観戦できるので、一度は観る価値がある。
28日メインは「ミヤマリンドウレース」(A級三組 水沢1600m)。カギを握るのはオウシュウサンクス。昨シーズン、B1で7勝2着5回。着外わずか一度のみと抜群の安定感を誇っていた半面、取りこぼしも多く出世が遅れた。
しかし水沢に替わって圧巻の3連勝をマーク。盛岡で伸び悩んでいた分まで、まとめてうっ憤を晴らした。そして今季ついにオープン入り。元々、3歳時から期待を集めていた逸材だっただけに遅すぎた感もあった。
ただ今回は3ヵ月半ぶりの実戦。調教的には臨戦態勢は整っているが、一度使われた組に比べて明らかにハンデ。加えて叩かれて本来の力を出すタイプだけに割り引きが必要。アッサリの可能性も高いが、ひとまず▲評価が妥当だろう。
主軸はリリーレインボー。昨年9月、中央3勝から転入し初戦2着。以降も抜群の安定感を誇り、着外はわずか一度のみ。特に終盤は4戦連続で2着を確保し、白嶺賞からトウケイニセイ記念、そしてシーズン初戦・赤松杯2着。これは並みの馬ができる芸当ではない。
その半面、勝ち味の遅さがネックで惜敗の連続。陣営はなんとも悔しい思いをしていると思うが、今回は相手有利が誰の目にも明白。今後に弾みをつける意味でもキッチリ勝ちたいところだ。
相手筆頭はブライティピア。水沢戦は通算7戦5勝2着1回。馬券対象から外れたのはトウケイニセイ記念7着のみで、この時は先行馬が総崩れの展開。着外も仕方なしだった。しかし今季初戦はマークがきつかったにもかかわらず2着を死守。コース適性の高さを誇示した。
今回は願ってもない1枠を引き当て、ひと叩きされた変わり身も十分。リリーレインボーがもたつけば逆転の目まであるかもしれない。
ダンストンリアルは初戦3着。いつもより後方からの競馬だったことに久々の影響が出ていた。それでも馬券対象となるのだから、さすが。重目を脱すれば過去実績からも最も怖い存在となる。
スクリームイーグルは逃げて直線失速4着。こちらも久々の実戦で息が持たなかった印象だった。しかし今回は快調教をこなし、意欲満々。先行力と粘り強さを身上で軽視すると痛い目にあう。
◎(9)リリーレインボー
○(1)ブライティアピア
▲(7)オウシュウサンクス
△(8)ダンストンリアル
△(6)スクリームイーグル
△(3)パブリックアフェア
3連単は9、1の2頭軸から7、8を厚めに。あとは6、3を3着押さえ
馬複は 1-9、7-9、8-9、6-9
<お奨めの1頭>
6R ウインベルフラワー
前走は執ようなマークに遭ったし、若干太かった印象。連闘で臨み、菅原勲厩舎に2勝目をプレゼント
4月21日、土曜日の第6レースで菅原勲調教師がデビューしました。そのレースは惜しくも3着、当日のもうひとつのレースも3着。さて初勝利は・・・と思っていた所、22日の第11レースで見事優勝。デビュー3戦目にして早くも・・・の美酒となりました。
その勝ち馬マイネヴィントはJRA時代には3歳オープン特別で入着、東海地区に転じてもA級で勝ち負けをしていた馬ですから岩手のB2級なら普通に好走するはず。
それが逆にプレッシャーのようなものになっていたのか、レース前の菅原勲調教師は口で冗談を言いながらも表情にはどことなく堅さが感じられただけに、狙い通りに勝ち抜いた時の笑顔は本当に嬉しそうなものでした。
その辺の細かい話は岩手競馬の公式ページとかで見ていただくとして、自分が「あっ」と思ったのがこの話。
菅原勲調教師いわく「自分は騎手のデビューの時も最初のレースが3着で初勝利が3戦目。昨日の結果を見ると"初出走・初勝利"というのも決して不可能な話じゃなかったけれど、こうしてみると騎手の時と同じ歩みになったのは縁起が良いスタートなのかなと思う」。
初戦3着、3戦目で初勝利というだけでも新人調教師としてはなかなかないスタートなんですけども、自分の騎手デビューの戦績とも重ね合わせるとは!
とすれば、調教師としても4000勝・・・??その問にはさすがに笑って首を振られましたが、まあ4000と言わずとも500勝、いや1000勝を目指してほしいものです。この勝利が、「調教師・菅原勲」がこれから作って行くであろう足跡の、記念すべき第一歩である事を祈ると共に期待しております。
対抗格はやはり(5)リーガルファルコンでしょう。JRA時代は結局1年半で9戦、新馬戦2着が最高というキャリアでしたが岩手に移って一変。底力のある所を見せました。今回は距離短縮のうえハンデも前走比2kg増し、やや不利な材料になった感がありますが、そこはまだまだ変わり身が期待できる若さでクリア。
三番手は(6)アースグラヴィティを。前走はまだデキひと息かな、という仕上がりから2着に食い込んでいます。この馬にとっては距離短縮はプラスでしょうし、当然叩いた上積みも計算したい所。
以下ヒモには(8)リュウノツバサと(9)ウェイアウトバジー。前者は本来それほど合うとは言えない距離で負けた前走で過小評価をしたくない。後者は転入初戦をきっちり勝った点を高く評価して格下と決めつけずピックアップ。ここに来て外目の差しが決まりやすくなっている事もあり、混戦ムードという事なら外を採ろう、という姿勢でもあります。
●10Rの買い目
馬単(3)=(5)、(3)=(6)、(5)=(6)、(3)=(8)、(3)=(9)
新年度の岩手競馬が始まって早くも2週間が過ぎた。昨年は同時期の開催がなく、データ面で予想陣も手探り状態だったが、ようやく傾向が読めてきた。
詳しくはテシオ特集をご覧になってほしい。
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
何点からピックアップすると
・1300m戦(全23レース)
脚質別連対数
逃げ=11回
先行=25回
差し=10回
・1400m戦(全27レース)
逃げ=11回
先行=27回
差し=14回
追込=2回
・1600m戦(全14レース)
逃げ=3回
先行=11回
差し=12回
追込=2回
先行有利が水沢コースの特徴だが、差しタイプの活躍が目立つ。仮に雨が降った場合はその限りではないが、差し脚質でも十分届く。あと1枠が鬼門となっているので頭の片隅にインプットしてください。
22日メインはB1級馬による特別「新緑賞」(水沢1400m)。前走・岩手日報杯へ出走した組が12頭中8頭。ほぼ再戦ムードが強くトーホクキング、リュウノケンシロウのラインは堅そう。
ただ若干条件が変わっている。まず距離がマイルから1400mへ短縮され、優勝したトーホクキングの負担重量が1キロ増えている。前走の着差がクビ差、0秒1。リュウノケンシロウの逆転するファンクターがそろった印象で、軸はこちらの方が妥当かもしれない。
それでもトーホクキングを本命視したのは、物凄い速度で成長を続けているから。勝ち味の遅さがずっとつきまとっていたが、それが嘘だったかのように豪脚が冴え渡っている。岩手日報杯も完全にリュウノケンシロウの逃げ切りパターンだったが、それを力でねじ伏せる勝ちっぷりで周囲の度肝を抜いた。
本質的にはマイル以上がベストだろうが、今の充実度なら距離など問題にしない。ここも勝ちあがってオープン戦線に殴り込みをかけてほしい。
ダイメイジュエリーは表現は悪いが、淡白なタイプ。自分の型に持ち込むと強さを発揮するが、逆になればアッサリとレースを投げてしまう。成績が安定しないのはそれが最大の理由だ。
その中で昨年の新設重賞・OROターフスプリント(芝1000m)で3着に粘って高配当を演出。一昨年の白嶺賞(水沢1600m)でも逃げ切り勝ちを決め、超万馬券の主役を演じた。
前走・岩手日報杯は2番人気に支持され、2番手を追走したが、直線で失速7着。踏ん張りがきかなかった。しかし今回は1400mが舞台。1ハロンでも距離が短縮されれば粘り切る可能性も十分。人気2頭に一泡をふかすか。
シュクモモコは岩手日報杯で0秒2差3着。トーホクキング動いたのを見てスパートをかけたが、そこでモタモタして馬券圏内から一度外れたが、直線で盛り返して3着。根性のあるところを披露した。展開向けば連対突入まで。
あとは岩手初戦を快勝ヴィッテリア、ひと叩きされたケイジーウィザードを連下押さえ。
◎(12)トーホクキング
○(7)リュウノケンシロウ
▲(6)ダイメイジュエリー
△(2)シュクモモコ
△(5)ヴィッテリア
△(3)ケイジーウィザード
3連単は12、7の1、2着折り返しから3着6、2本線。あとは5、3を3着押さえ
馬複は 7-12、6-12、2-12
<お奨めの1頭>
11R マイネヴィント
菅原勲厩舎が自信を持って送り込んできた1頭。中央1勝、名古屋A・B1級で1勝した馬がB2編入は恵まれた