先週の映画ネタを引っぱります。(^^;)
映画のロケーションで、最近私の目を引いたのは「おくりびと」のワンシーン。といっても本編はまだ見ていないのですが、例のアカデミー外国語映画賞受賞報道の時にオンエアされたダイジェストの中に、気になる建物が写っていました。
テレビの解説ではそれは主人公が勤務する葬儀社の外観として撮影されたらしいのですが、その古めかしい佇まいと、錆びた金属外壁の圧倒的な存在感に見覚えがあります。以前、庄内地方を旅行したときに即身仏を安置していることで有名な海向寺を訪れたのですが、そこへ登っていく坂道の傍らにこの建物があったのを一瞬で思い出しました。 私はあまり記憶力が良い方ではないのですが、旅の目的地でも観光スポットでもない場所の3年前の記憶がはっきりと蘇るほど、強烈に印象的な景色だったのでしょうね。
もちろん現在では、酒田を代表する観光地のひとつになってたくさんの人が訪れているようです。庄内地方は国内有数と言っていいほど映画ロケの誘致に力を入れており、藤沢周平シリーズや、北野武監督版「座頭市」などのロケ地があちこちにあります。先週書いた水沢競馬場桜並木もそうですが、印象的な味のある光景というものはとても価値の高いものなのですね。
さて、最近は寒暖の差がとても激しくて、晴れた昼間はTシャツでも過ごせるほど暖かいと思ったら夕方にはコートが欲しくなるという日が度々あります。天気が崩れれば冬に戻るのではないかとさえ思うほどで、我が家でもまだまだファンヒーターを片付けることができません。先週はとうとう岩手山に雪が降り、盛岡の春の象徴である岩手山の鷲模様が消えてしまいました。
右は今日、携帯で撮ったものなので画質が悪くてすみません。
とにかくそんな天気ですから、皆様もお体に気を付け、GWの行楽に競馬にお備え下さい。
(文/写真・佐藤到)
日曜日、寒かったですね!なんでも北の方では雪が降ったそうで、高速道路が通行止めになったとか。4月下旬に高速が雪で通行止めなんて、ちょっと記憶にありませんよ。
水沢競馬場も冷たい雨と風で冬に戻ったかのようでした。これが来週、5月になると20度近くまで上がる陽気になるようですから、冬と春と夏が入り乱れている感じですね。皆様、お体にはお気を付け下さい。私は、こういう気候の変動が苦手なもので、今からビクビクしています・・・。
阿部英俊騎手の地方通算1000勝は月曜日に持ち越しとなりました。日曜終了時点で「999」、つまりあと1勝。月曜日は有力馬が多いですし、いきなりの2Rで達成、なんて可能性も十分でしょう。その瞬間に注目を!
まずはその不動の軸から行きましょう。それは(1)サンシャインヘイロ。あまりにも無難な選択ですが、前走の勝ち方を見る限り無理に逆らう必要はなさそう。
この馬は最近、春のスタートをちょっと躓くパターンが続いていて、昨年は4月に1勝を挙げたものの結局夏までピリッとしませんでした。
しかし今年は、そんな昨年を11月で早めに切り上げて休養に入ったおかげか、春のスタートが順調です。前走なども、決して万全には見えなかったにもかかわらず余裕のある走りで優勝。それだけ調子がいいという事なのでしょう。ここは黙って連勝に期待。
対抗が悩むのですが、(5)グッドストーンでどうでしょうか。3月の春初戦はいいところなく終わりましたが、叩いて体調アップならもう少しやれていいはずの馬。昨冬はA級一組戦であわや逃げ切りというレースをしています。ここは、同じような展開が期待できるメンバー。
3番手は(7)ハルサンヒコ。未だ復調途上という現状ですが、前走なども気配はそれほど悪くなかった感。そもそもこの馬は重・不良の鬼。今のコース状態はプラスになるのでは。
取捨が難しいのが(6)オヤマハリケーン。実績的には足りていいのでしょうが、JRA時代は基本的に短距離で走っていた馬。枠順が枠順でもあり、ひとまず今回はすんなり先行できた場合を考えての押さえまでと見るべきでしょう。
(4)トーホウライデンは、この馬も不良馬場はかなりの巧者。ある程度前に行く事もでき、展開や上積み等を考えれば押さえておいていいのでは。
◆買い目
馬単(1)=(5)、(1)→(7)、(1)→(6)、(1)→(4)
◆お奨めこの一頭
11R:ウメノキャロル
負けはしたものの前走は、一介のスピード馬ではない事を示して見せた。今はマイルも怖くない!
26日(日)メインはC1級「田沢湖賞」(水沢1600m)。特別戦にふさわしく12頭中9頭までが前回1着馬。馬柱にこれほど“1”の数字が並べば実に爽快。どの馬を主軸視か非常に迷ったが、前走の走破タイムが抜けていたヒカルアルタイルから入る。
(ヒカルアルタイル 写真・佐藤到)
中央3勝(ダート2勝、芝1勝)後、金沢では3着3回が最高で名古屋でも4着止まりだったが、これはA級へ編入されメンバーがきつかったから。岩手ではC1級へ編入し、相手有利は明白。前半は後方待機策を採り、3コーナー手前からスパート。4角で先頭に立ったケージールドルフは余裕でゴールするかに見えたが、ヒカルアルタイルがキッチリとハナ差交わして快勝。
2頭のレベルが高かったことは、3着以下を5馬身も離しているのでも証明。また馬場差があったにせよ、翌日の大屋梅賞の勝ちタイム(1着・リーガルマインド)より0・4秒上回っていたことも主軸にした理由だ。
逆転筆頭はそのリーガルマインド。中央0勝(地方交流・名古屋で1勝)から金沢8勝、名古屋0勝から転入。ほぼヒカルアルタイルと同じような履歴だが、大屋梅賞では豪快に突き抜けて圧勝した。
前半ハイペースを形成する中、後方9番手でジックリ待機。向正面からスパートをかけるや、居並ぶ馬をごぼう抜き。直線に入ると更に加速して後続を突き放す一方。2着に6馬身差もつけ、初戦3着のうっ憤を一気に晴らした。決め手勝負に持ち込めば逆転首位も十分あり得る。
グラスバラードは12月末から3連勝をマークし前回、C1昇級初戦も難なく突破した。ネックは大幅にメンバー強化をどう克服するか、それに尽きるが、好位キープからシャープに抜け出す中味は小回りコースに打ってつけ。ここでも好勝負に持ち込めれば将来の活躍も約束された。
キングハーバーは中央未勝利からの転入だが、<2.1.1.0>とすべて3着以上。依然、底を見せていない。500キロを超す大型馬でパワーの要るダートコースが持って来いの舞台だろう。
鮮やかな追い込みで2連勝中モエレアンドロメダ、降格後3連勝マークするゴッデスフラワーも侮れないし、他にも伏兵が多士済々。馬券的にも妙味たっぷりとなった。
◎?ヒカルアルタイル
○?リーガルマインド
▲?グラスバラード
△?キングハーバー
△?モエレアンドロメダ
△?ゴッデスフラワー
3連単は9、7の折り返しから2、8、12流しが本線だが、2、8から入る手も
馬複は 7−9、2−9、8−9、9−12
<お奨めの1頭>
11レース ダンディキング
前回は惜しくも勝利を逃がしたが、負けてなお強しの一戦。今度こそ首位奪取
25日(土)メインはA級三組「東根山(あずまねやま)レース」(水沢1600m)、10頭立て。ケイジーウォリアに勝機到来した。前走・A級二組戦では3コーナーからスパートをかけ4角で2番手まで進出し、そのままゴールに突っ込むかに見えたが、キタサンダイオーの強襲に遭ってハナ差2着。実に悔しい一戦となった。
岩手転入後、着外に沈んだのはオープン特別・赤松杯へ挑戦4着後の2度のみ。他では堅実に上位争いを演じ、昨年10月以来の白星に待ったなし。
ハウプトローレは同じレースで3着。スタンド前では2番手だったが、2コーナーで先頭。マイペースに持ち込んだが、直線で2頭に交わされて0・2秒差。毎回見せ場を作ながら、最後の詰めの甘さに泣いている。それでも相手なりに駆ける堅実さは評価が高く、このメンバーなら次位筆頭は譲れないだろう。
マイネルアンセムは中央時代、長距離をメインに使われて芝で4勝。おそらく盛岡芝を狙っての転入だと思うが、せきれい賞5着が最高。残念な結果に終わったが、12月の水沢1800m戦を快勝。最優秀古馬へ選出されたカネショウエリートを破って岩手初勝利を飾った。その後も2着を一度確保するなどし、安定感はないが時に大駆けを披露する。
休み明けは格下相手にも4着止まりとひと息のレースだが、ソロソロ一発があって不思議はない。
サクラアリエルの評価が難しい。前々走を快勝し、幸先のいいスタートを切ったのだが前回は伸びひと息で4着。いつもの?サクラアリエルに戻ってしまった。それでも入着を果たしているのは事実、引き続きマークが欠かせない。
南関東で1勝し、再転入ケイジーウィザード。岩手<8.9.4.1>と抜群の安定感を誇り、唯一の着外は忙しい競馬が合わなかった盛岡ダート1200m戦8着のみ。最高格付けがB2級で今回からA級へ編入とクラスはきつくなったが、実質的にはB1級のメンバー。やはり軽視はできないだろう。
マイネルティーダは頭打ちの感があるが、それでも前回5着。うまく流れに乗れれば反撃の余地はある。
◎【3】ケイジーウォリア
○【8】ハウプトローレ
▲【5】マイネルアンセム
△【7】マイネルアンセム
△【2】ケイジーウィザード
△【4】マイネルティーダ
3連単は3を1着固定に8、5、7流し。あとは2、4を押さえ
馬複は3−8、3−5、3−7、2−3
<お奨めの1頭>
11レース ケージールドルフ
前回はハナ差負けと実に惜しい2着。このメンバーならタイムが抜けており、勝機ガッチリ
今年も水沢競馬場向正面の桜並木、見事に咲きましたね。みなさん花見にはいかれましたか?
ところで、花見ついでに馬券を買ってみようか、と思う人ってどのぐらいいるのでしょうか。知られざる名所だったこの場所もしだいに知られるようになり、日曜日はけっこうな人出があるのですが、その割に入場ゲートとの間の道路を歩いている人は多くありません。向正面までの道のりは少々遠いこともあり、花見客は無料開放の駐車場に車を停めて花見だけ。一方、競馬ファンもレースを1つ2つお休みして桜の下まで行くよりは、スタンドからの遠望で十分と思うかもしれません。
毎年考えるのですが、桜並木の一角に仮設の場外馬券場があればいいですよね。もちろん法的に実現は無理なのでしょうが、移動図書館やケータリングカーのようなかんじで、衛星回線か何かを使って発売とリアルタイムのオッズ表示、中継の出来る移動窓口があったら面白いなぁ・・・・夢ですね。
じゃぁ仕方ないので私が一肌脱いで、並木の花見客から注文をお伺いして代わりに窓口にお遣いに行きましょうか・・・・あ、これも法に触れるなぁ。。。。
話は変わりますがその桜並木、角川映画の「禅ZEN」でロケーションしているのですね。失礼ながら私はこの映画のことを全く知らなかったのですが、Youtubeで予告編を見たらば、タイトルバックの一番いいところに使われていました。確かにあの並木は樹の揃い具合といい密度といい非常に高レベルで、かつ背景に余計なものが全く映らない、ロケ地としては最高の条件で今まで使われなかったのがもったいなかったぐらいです。
私は以前、あるフィルムコミッション、つまり映画などのロケーションを誘致しようという組織の設立に関する仕事を頂いたことがあります。岩手県内各地の市役所や役場などに「いい場所ないですか?」と聞いて集めた候補地のリストをもらって写真を撮って廻ったのですが、映画のワンシーンにふさわしい場所というのはなかなか難しかったです。例えば「美しい清水が湧いている」というところに行ってみると、近所の家からプラスチックの取水管が伸びていたりして。その点、水沢競馬場桜並木はゴミ拾いさえ必要ないくらいですからね。
(文/写真・佐藤到)