9月7日 第40回不来方賞(3歳オープン・地方競馬全国交流 盛岡ダート2000m)
(不来方賞ゴール 写真・佐藤到)
1着 ピンクゴールド
エイプリルボーイが逃げ、2番手ゴールデンクリーク、その外モエレハナオー、内リュウノアシェイブ、4番手インにリュウノツバサ。ノゾミカイザーは先陣を見ながら3馬身離れた6番手を追走し、その後ろにピンクゴールドがつける。
向正面、ノゾミカイザーが徐々に前へ接近し、ピンクゴールドはワンテンポ遅らせてスパート。4コーナーで内からゴールデンクリーク、モエレハナオー、ノゾミカイザー、リュウノツバサの順で横一線。そこから2馬身差でピンクゴールドも追走し、ラスト200mでリュウノツバサが抜け出して先頭。そのまま押し切るかやに見えたが、外ピンクゴールドが強襲。
ラスト50mで一旦、脚色がいっしょになって両馬が並んだままもつれたが、ピンクゴールドがリュウノツバサを突き放してゴール。小林騎手は快心の一番に、久々のガッツポーズを披露した。
「若干時計がかかっているし、2000mなのでペースが上がらないのは分かっていた。3コーナーで有力馬がスパートをかけたが、自分に『まだ早い、まだ早い』と言い聞かせて我慢した。一瞬の脚は持っている馬なので、これが好結果につながったと思う。休み明けでも気のいい馬だからソコソコの競馬をするとは思っていたが、まさか勝てるとは思わなかった。次にも同じようなレースができれば本物だろうが、今はとにかく嬉しい」と小林騎手。
ピンクゴールドは冬休み明け今年3月の特別開催で馬体重がマイナス18キロと大幅減。結果も5着に終わり、続く菜の花賞ではさらに7キロ減って412キロまで落ちて2着に敗退。重賞・日高賞で430キロまで回復したものの、カネショウプルートに完敗。
カネショウプルート不在のあやめ賞は貫禄で制したものの、ひまわり賞でも同馬に再び完敗を喫し、芝に活路を求めたが、はまなす賞3着、オパールカップ6着に敗れ、一旦休養。今回は7月13日以来、約2ヶ月ぶりの実戦となった。
おそらくピンクゴールドにはそれも好結果につながったに違いない。というのは元々、飼い葉食いが細いため調整が非常に難しいタイプ。このレースでも前走比プラス3キロ(425キロ)と微増にすぎなかったが、それでも乗り込みをちゃんとこなした上でのプラス体重に、小林義明調教師も一安心していた。
小林騎手のコメントにもあるとおり、次走で結果がでなければ不来方賞の勝利はフロックと言われるだけに、陣営も気を緩めることはできないが、レースを絞っていけばそれ相応の走りを見せてくれるだろう。
2着 リュウノツバサ
大外12番枠を引き当て、ちょっといやな予感もあったが、沢田騎手が徐々に内に進路を変えて5番手に控える。ちょうどモエレハナオーの後ろで砂を被らせて、うまく折り合いをつける。
残り800m標識、先にノゾミカイザーが仕掛けたのを見てリュウノツバサも外に出して先陣に接近。コースは違うがクリスタル賞と同じ位置からスパートをかけ、直線すぎて先頭に立ったノゾミカイザーを交わす。沢田騎手も「これで大丈夫だな」と思ったそうで人気上位馬をすべて振り切ったが、その外からピンクゴールドに襲い掛かられては如何ともし難かった。
折り合い、仕掛けどころ、そして手応えも反応も文句なし。懸念材料だった2000mも克服し、3着以下には4馬身差。沢田騎手はパーフェクト騎乗だったし、リュウノツバサもそれにしっかり応えたが、最後の最後で二冠を逃してしまった。これが競馬の難しさであり、おもしろさでもあるのだろう。不来方賞で最も強いレースをしたのは間違いなくリュウノツバサだった。
3着 ノゾミカイザー
東海ダービー(12頭立て)が8番手、ジャパンダートダービー(15頭)、黒潮盃(16頭)が12番手追走と本来は追い込みタイプ。おそらくスローの流れを意識したと思うが、吉田稔騎手はいつもより積極策に出て6番手を追走。
必然的にスパートも早めで向正面から徐々に先陣に接近。3、4コーナーでゴールデンクリーク、モエレハナオーを射程圏に入れて勝利パターンに持ち込もうとした。しかし直線を向いてからの伸びがひと息。これは展開によるものが大きいと思うが、勝ちに行っての結果だから仕方なし。あとは前日に盛岡へ入り、ちょっと入れ込んでマイナス6キロの体重減も影響したかもしれない。
4着 モエレハナオー
ゴールデンクリークを終始マークする形でレースを進めたが、ピッチが上がった3コーナーで鞍上の手が動く。4コーナーではノゾミカイザー、リュウノツバサにアッサリ交わされて一杯となったが、大きくバテるタイプでなく4着入線した。
5着 コンバットキック
ジックリ脚を貯める戦法を採り、後方2番手を追走。3コーナー手前では前とは20馬身以上の差が開いていたが、自分の競馬に徹して直線でマズマズの伸びを見せる。
しかし勝負付けが済んでからの入線で、ハイペースにならないと今のところ苦しいかも。
6着 ゴールデンクリーク
エイプリルボーイが逃げ、それをマークする2番手は絶好のポジション。単騎で行くとソラを使うため理想的な展開といえたが、ピッチが上がった3コーナー、エイプリルボーイを交わしてからの反応がひと息。直線は最内で失速し、今年初めて着外に沈んでしまった。「返し馬からおとなしかったし、レースでも行く気がない。夏負けの影響もあると思うが、それにしても負けすぎ」と板垣騎手。
日曜日に行われた不来方賞。勝ったピンクゴールドに騎乗していた小林俊彦騎手がゴール時に大きなガッツポーズをした事が話題になっています。
普段はよほどの大レースでもガッツポーズをしない方。ご自分では12年前に不来方賞を勝ったマツリピロリットの時もガッツポーズをしたとおっしゃってましたが、その他は、モリユウプリンスでみちのく大賞典を勝った時くらい?これだって15年くらい前で、最近は記憶にないですからね。
今年は菅原勲騎手もみちのく大賞典を勝った時にガッツポーズをして周りを驚かせました。菅原勲騎手もよほどの大レースを勝った時くらいしかやらない方なので、こうしてベテラン2騎手が揃ってガッツポーズを披露した年というのは、もしかしたら今まで無かったかもしれません。
派手なガッツポーズは馬に負担をかけるから、と嫌がるむきもありますが、勝った嬉しさをストレートに見せてくれるガッツポーズというのは、やっぱり競馬というショーの中の華だと思います。“ここぞ!”という時に決めてくれれば、見ているファンの皆さんの気持ちも盛り上がるのではないでしょうか。
さて本命は(10)マイネルソルダネラに期待。同馬は水無月賞でこの条件を経験しており、その時は2番人気の支持で結果は勝ち馬から0.1秒差の3着でした。負けたとはいえ僅差、ここはその時の経験が活かせる舞台になりました。
岩手の芝では4戦して3着以下がない好成績。また、最近はダート1800m戦でも崩れなくなって力強さが増してきました。大外枠がややマイナスかという印象ですが芝での先行力はいうまでもなく、これならさほど不利にはならないでしょう。
対抗は(8)ジェド。JRAデビューの馬ですがJRA時代には芝経験無く、その後南関−佐賀と転じて結局岩手に来るまで芝は未経験でした。しかし岩手に来て初めて走った芝で2戦2勝、それもほぼワンサイドといっていい内容で、いまや芝は得意の舞台といってもいいくらい。
父スターオブコジーンという血統ならこの距離でも決め手を活かせるでしょう。ただ、時々全く走る気を出さずに凡走する事があるのでその点には注意。
3番手は(5)バルクで。芝1000mはデビュー戦以来。早い時期から上の方のクラスで走っていたせいか短距離は未知数ですが、実績からは十分こなせるはず。むしろ短い距離で一気に押し切る方が戦いやすいかも。
これ以外となるともうみな互角という印象ですが、まず一頭選ぶなら(7)オンワードリリカでしょうか。1000mは若干距離不足のきらいがありますが、このメンバーならさほど追走に手間取るとも思えません。夏頃の不調から脱してきている点もプラス材料。
一発なら(4)マルケイゴールドでしょうか。この距離は追走に苦しむかもしれませんが、末脚を披露するチャンスはあるはず。混戦歓迎のタイプも魅力です。
●買い目
馬単(10)=(8)、(10)=(5)、(10)=(7)、(10)=(4)
◆お奨めこの一頭
11R:ケイジーウォリア
この条件はマイナスにならないはず。脚質も自在性あり、よほどの出遅れでもない限りは。相手は好調(1)で
7日(日)メインは岩手3歳最高峰の一戦「第40回不来方賞」。この不来方賞を皮切りに4週連続で重賞が組まれ、ファンには最高の1ヶ月間となる。また10月13日にはJpn?「第21回南部杯」も控え、楽しみは増すばかり。まさに馬肥ゆる秋に合わせた日程が組まれている。
その伝統の不来方賞を祝し、社台スタリオンステーションが協賛。優勝馬主には大種牡馬フジキセキの配合権利が与えられる。
まずは今年の3歳オープン戦線を振り返ってみたい。岩手に春を告げるスプリングカップで一躍トップの座に躍り出たのがリュウノツバサだった。
2歳時はデビューが遅かったため重特路線に乗らなかったが、3月の特別開催でモエレハナオーのタイム差なし2着にまとめ、特別・スプリングカップへ登場。まだ実績面で劣り4番人気に甘んじていたが、3角で先頭に立ちそのまま押し切って快勝。
この時点では展開がはまったものと解釈され、重賞・阿久利黒賞でも3番人気。しかしその評価を見事覆し、一冠を堂々手に入れた。
両レースで2着に惜敗したのがゴールデンクリーク。昨年は気性難が災いして頭角を現せなかったが、ひと冬を越して精神面で大きく成長。それがついにブレイクしたのが岩手ダービー・ダイヤモンドカップだった。リュウノツバサ不在の前哨戦・七時雨賞を貫禄で制し、ダイヤモンドCに臨んだゴールデンクリークは逃げ馬が不在と見るや果敢に先行。ゴール寸前でモエレハナオーに一旦並ばれると、勝負根性に火がついて二の脚を駆使し、初の重賞タイトルを手に入れた。
この2強に割って入ったのがモエレハナオーだった。春当初は歯替わりなどの影響で馬体がしぼんでいたが、徐々に回復。七時雨賞で2着、そし本番・ダイヤモンドCでもゴールデンクリークにハナ差まで肉薄した。ジャパンダートダービーはレベル差に加え、長距離輸送もこたえて13着に惨敗。そして帰郷初戦のクリスタル賞では遠征疲れが残っていたが、根性で2着を死守。勝ったのは控える競馬が見事はまり、距離も克服したリュウノツバサ。一方のゴールデンクリークは58キロのトップハンデもたたり、逃げたが直線失速3着に沈んだ。
以上のように3頭は一進一退の攻防を繰り返し、不来方賞へ駒を進めてきたが、ここがまさに雌雄決戦となった。
盛岡ダート2000m適性ならゴールデンクリーク。そのゴールデンクリークとの直接対決で4勝1敗のリュウノツバサ。最大の課題だった距離克服もクリスタル賞快勝でメドが立った。そしていまだ無冠ながら実力互角のモエレハナオーは調子もグンと上向いて出走と、3頭どれが勝っても納得できるだろう。
名古屋からノゾミカイザーが殴りこみをかけてきた。父はサンデーサイレンスの直子で母が新潟3歳ステークス覇者ユートジェーンという超良血馬。自身も東京ダービー2着などに入ったことがあるが、慢性的な脚部不安に悩まされ、12戦5勝。結局、ビッグタイトルを手にすることができなかったものの、未完の大器と言われた逸材。
ノゾミカイザーは通算2勝馬だが、東海ダービーでは後方から恐ろしいまでの末脚を繰り出してヒシウォーシイのハナ差2着。またジャパンDD8着、大井・黒潮盃でも5着入線し、岩手3頭をはるかに上回る実績。鞍上が名手・吉田稔騎手も脅威に輪をかける。
結論を出さなければならない。◎ゴールデンクリーク。跳びの大きい馬でコース広い盛岡で本領発揮のタイプだし、2000m適性を最重視した。
○はリュウノツバサ。盛岡に若干不安を抱えているが、今の進境度でコース、距離を克服する。
▲はノゾミカイザー。強豪メンバーに揉まれてきたキャリアで逆転首位を狙い、△モエレハナオー。最後の詰めに課題を残しているが、馬体を併せれば根性発揮する。直線勝負に持ち込みたい。あとは展開の紛れでコンバットキック、エイプリルボーイだが、これは恵まれた際に限る。
◎ ?ゴールデンクリーク
○ ?リュウノツバサ
▲ ?ノゾミカイザー
△ ?モエレハナオー
△ ?コンバットキック
3連単は4、12、11、9のボックスが無難だが、それでは点数が多い。絞れば4を1着固定に12、11の折り返し。あとは9をどう絡めるか
馬複は4−12、4−11、4−9、9−12
<お奨めの1頭>
11レース アルディ
前回は3着に敗れたが、負けてなお強しの内容。1800mも総合能力でこなす
今週から戦いの舞台はオーロパーク=盛岡競馬場へと替わり、9月6日から10月27日までの約2ヶ月間にわたって熱いバトルが繰り広げられる。その開催替わり初日メインは2歳馬によるコアレススタッド協賛・ダイタクリーヴァ賞「第9回若鮎賞」(盛岡芝1600m)、9頭立て。このレースの1、2着馬には9月21日、地方競馬全国交流「テシオ杯ジュニアグランプリ」への優先出走権が与えられる。
地方競馬では唯一の芝コースを持ち、1ヵ月あまりで荒れた馬場の改修も万全。再び青々と茂った芝が蘇った。
これまで特別2戦・ビギナーズカップ、りんどう賞は水沢1400mで実施され、ワタリシンセイキが連勝。そのワタリシンセイキはジュニアグランプリへ直行ということだから、今回の焦点は第二グループから抜け出す馬捜しとなる。
(ダンストンジール 写真・佐藤到)
芝に替わってダンストンジールの反撃に注目。デビュー戦・芝1000mを59秒3の今季一番時計で快勝。父がダートで一世を風靡したウイングアロー産駒で、ダートでさらに期待を集め、ビギナーズカップで圧倒的な1番人気に支持。ところが4番手を追走するのに終始し、2・2秒差5着。続くりんどう賞も同じような展開から再び5着。
ビギナーズCのレース後、村上忍騎手は「もしかするとダートが合わないかも」とコメントしたが、どうやら現時点ではダートより芝向きと見た方が妥当。480キロ前後の恵まれた馬体を誇る牡馬。脚抜きのいい盛岡芝で持てる能力を全開といきたい。
逆転首位まで、というより主軸視するべきなのがダンストングラン。ダンストンジールと同日デビューで、こちらは中団から鋭く抜け出して快勝。タイムは59秒8と若干劣ったが、上がり3ハロン35秒1の末脚が光った。ジールは逃げ切ったにせよ、上がり35秒8で牝馬特有のシャープな切れを身上とする。
前走・ビギナーズCでもワタリシンセイキに完敗3着に敗れたが、2番手から渋太く喰らいついていた点は評価に値する。距離1600mは脚質からむしろ歓迎となるだろう。
センリグランピーは水沢850mの新馬戦を快勝。好位3番手をキープし、直線アッサリ抜け出すスマートなレースぶりが目についた。初の盛岡、初輸送、初の芝、そしていきなり1600mへ距離延長など不安要素は多いが、それらを克服できそうなデビュー戦の内容。ここもアッサリなら将来の飛躍も約束された。
先のビギナーズCで逃げて2着に粘ったのがフジフーフーだった。巡り会わせが悪く5戦未勝利だが、2着3回3着1回4着1回。相手なりに駆ける堅実さがセールスポイントで今回は絶好の1枠。逃げの手も十分に考えられ、上位争いは必至だろう。
フェニックスクインは3戦1勝。出遅れが響いたデビュー戦4着はともかく、2戦目は後方待機策から見事な直線一気を決めて快勝。マイネルラヴ産駒は芝適性馬が多く、その意味からも目が離せない1頭となる。あとは同じレースで0・1秒差2着リュウノパトラを押さえたい。
◎ ?ダンストンジール
○ ?ダンストングラン
▲ ?センリグランピー
△ ?フジフーフー
△ ?フェニックスクイン
△ ?リュウノパトラ
3連単は3、2、6のボックス本線。あとは3、2の1、2着折り返しから6、1、7へ
馬複は2−3、3−6、1−3、3−7、2−6
<お奨めの1頭>
9レース トゥルーオトメ
盛岡戦4戦4勝(芝も含む)とパーフェクト成績。マイル戦も逃げ切っているのが心強い
北京オリンピックが終わりましたね。今頃…と思われるでしょうが、書きそびれてタイミングを逃してしまったネタがあったので少々強引に書きたいと思います。
それは、岩手県からオリンピック選手が出た!というハナシ。他県では「は?五輪選手の1人や2人ぐらい普通では?」と思う方もいるかも知れません。しかしこの岩手県、不思議なほどスポーツでは有名選手が出ないのです。ところが今回の五輪では、なんと2人も岩手県人が出ました!ひとりは女子サッカーなでしこジャパンのディフェンダー・岩清水梓選手、もうひとりが女子ホッケーのフォワード・小沢みさき選手です。
小沢選手は岩手郡岩手町の沼宮内高校出身。アイスホッケーでないほうのホッケーはチームがあることさえ珍しい、あまり盛んとは言えないスポーツですよね。岩手町は「ホッケーの町」を宣言するほどホッケーが人気で、駅前にスティックを構えている石像が立っていたりします。余談になりますが、岩手町の近隣からは先頃カーリング・ミックスダブルス世界選手権の日本代表選手も誕生しており、地味なスポーツにも真剣に取り組むことができる土壌があるのかもしれませんね。素晴らしいことだと思います。
そして岩清水選手は、私が現在住んでいる岩手郡滝沢村の出身!予選リーグの後半からは、村内放送(都会にお住まいの方には分からないかもしれませんが、宅地の一角や田んぼの中にスピーカーが立てられていて、イベントや災害情報の他、午後0時と5時にメロディーが流れたりします)で応援集会が告知され、村営体育館に村人達が集まってスクリーンに声援を送りました。テレビではよく見る光景ですが、岩手でこんなことが行われるとは思いませんでした。
以前にも書きましたが、これまで岩手出身のメダリストは冬季の三ヶ田礼一さんだけ。サッカーの日本代表でも小笠原満男選手しか招集されていません。(のハズです。間違っていたらゴメンナサイ)よく東北人は大人しいので人と勝負して上を目指すアスリートには向かない、と言われますが、本当でしょうか?隣県からは伊調姉妹や泉浩選手、福原愛選手が出ているのですが。どうも岩手の子供達は、小さい頃に何かのスポーツを一生懸命やっていても、高校生や社会人になるころには辞めてしまうことが多いようです。その道に自分の全てを賭けてみよう、という気持ちになりにくい環境なんでしょうかね。
今回のオリンピックでは残念ながら岩手にメダルを持ち帰ることは叶いませんでしたが、多くの県民がオリンピックを今までより身近に感じられたと思います。こういう中にいれば、何かのスポーツをやっている子供が、自分の進む道の先にはこんな夢舞台があるんだという意識を持てるかも知れません。
次のオリンピックやそのほかの世界大会にも、岩手の選手が途切れなく出場しているといいですね。そしてどんなマイナーな競技でも、岩手のメディアが大きく取り上げてくれることを期待します。