ライジンサンが人気に応え重賞3連勝
3月16日(土)には重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のライジンサンが優勝。障害3番手から抜け出し、5連勝で明け3歳世代王者に立ちました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ライジンサン(690) 2.0
2.コトブキテンザン(690) 8.6
3.ミチシオ(690) 4.0
4.ウルトラコタロウ(690) 7.9
5.ホクセイハリアー(690) 21.4
6.ショータイム(690) 21.6
7.フレイムファースト(690) 41.9
8.アヤノダイマオー(690) 14.7
9.スマイルカナ(670) 14.3
10.ホクセイポルシェ(690) 69.2
ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞を含め目下4連勝のライジンサンが単勝2.0倍で1番人気。メンバー最多の8勝を挙げ、翔雲賞で僅差2着のミチシオが4.0倍で2番人気。ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞でともに3着のウルトラコタロウが7.9倍で3番人気。3歳A級-1組を連勝中のコトブキテンザンが8.6倍の4番人気で続きました。
第1障害をコトブキテンザンが勢いよく先頭で越えてひと息入れると、ライジンサン、ウルトラコタロウ、ホクセイハリアーらが先行します。後続もそれほど離れることなく追走しますが、中間点を過ぎたあたりからはウルトラコタロウとホクセイハリアーが先頭で入れ替わりながら進むと、2頭がほとんど同時に第2障害下に到達。ここまで60秒で進みました。
第2障害ではホクセイハリアーが最初に仕掛けるとすんなりとひと腰でクリア。ウルトラコタロウが2番手で通過し、やや離れてライジンサンが続きます。その後は離れてフレイムファースト、ミチシオ、スマイルカナが追いかけます。
障害を降りて脚色が目立ったのはライジンサンで、残り30メートル手前で並ぶ間もなく抜け出して十分なリードをとると、ゴール上で詰まったものの立て直して先頭でゴール。外から一気に伸びてきたスマイルカナがゴール前の混戦を制して2着。ウルトラコタロウが3着に入りました。
ライジンサンは重賞3連勝で、ヤングチャンピオンシップに続いて2歳シーズン二冠制覇。翔雲賞を他馬より10キロ重い重量で制していただけに、定量のここで力の違いを見せました。父テルシゲの初年度産駒としてBG1初制覇となりました。また手綱を取った鈴木恵介騎手はこの勝利が今季重賞10勝目となり、ばんえい競馬のシーズン重賞最多タイ記録となりました。
鈴木恵介騎手「最高でした。大河原調教師が調整して上手く今日に状態を合わせてくれました。馬場は重い方が力関係がはっきりすると思っていたので、(前日に)雪が降ったわりには今日は天気が良く風が吹いた分、だいぶ乾いてきたので馬場の状態的にはちょうど良かったと思います。(道中は)思ったより良い位置取りで、周りの馬の状態を見るとつらそうな馬が何頭かいたので、もしかしたらいいところまでいけると思っていました。障害は元々上手な馬なので綺麗に上がってくれました。翔雲賞の時にゴール前で止まりかけたイメージがあったので、もしかしたら1回止まるかなと思ってそういう段取りで乗っていました。(障害を降りてからは)最初に良い脚を使ってくれていたので、リードができた分、止まっても間に合ったと思います。体もまだまだ大きく、体重も増えそうな馬なのでこれからオープン馬として楽しみなところがあります」