4歳ヘッチャラが逃げ切る
8月27日(日)には重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のヘッチャラが優勝。ヤマカツエースと4歳馬同士の一騎打ちを制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ツガルノヒロイモノ(710) 2.3
2.ヤマノコーネル(700) 29.2
3.ホクセイタイヨウ(670) 15.1
4.アシュラダイマオー(670) 116.0
5.マルホンリョウユウ(690) 9.9
6.キョウエイプラス(690) 132.4
7.ヘッチャラ(710) 5.4
8.ヤマカツエース(710) 2.9
9.クリスタルコルド(700) 15.8
10.ジェイヒーロー(670) 49.6
6年ぶりのフルゲートによる争い。ばんえいダービーなど重賞6勝を挙げる4歳王者・キングフェスタが不在で混戦模様となりましたが、4歳特別の山鳩賞を快勝したツガルノヒロイモノが単勝2.3倍で1番人気に支持されました。2歳時にヤングチャンピオンシップを制し、今季は柏林賞でも3着のあるヤマカツエースが2番人気。3月のポプラ賞を制し、他にも重賞で2着5回のヘッチャラが続き、4歳馬が人気上位。3歳馬ではばんえい大賞典を制したマルホンリョウユウが単勝9.9倍で4番人気となりました。
ツガルノヒロイモノが積極的に先行し、マルホンリョウユウ、ホクセイタイヨウ、アシュラダイマオーが追走。ヘッチャラも位置取りを上げ、前はほとんど横一線の展開になります。中間点を過ぎてからは先頭が入れ替わりながら進み、第2障害下にはヘッチャラがわずかに先頭で到達。ここまで45秒というペースで進みました。
キョウエイプラスを除く9頭が障害下に集まり、ヘッチャラ、アシュラダイマオー、ヤマカツエースがほとんど同時に仕掛けます。そのなかでヘッチャラがすんなりひと腰先頭で越えると、ヤマカツエースもひと腰で続き、1番人気のツガルノヒロイモノが3番手で通過。少し離れてアシュラダイマオー、ジェイヒーローと続きました。
障害を降りてからは前3頭が横並びとなりましたが、ツガルノヒロイモノが残り20メートルで一杯に。ヘッチャラとヤマカツエースの一騎打ちになりましたが、ヤマカツエースもゴール前で一杯になり、ヘッチャラが最後まで止まらずに歩き切って先頭でゴール。立て直したヤマカツエースが2着。障害6番手から追い上げたクリスタルコルドが3着に入り、4歳馬が上位を独占しました。
勝ったヘッチャラは、重賞には過去10回出走して3着以内が9回。そのうち2着5回でいずれも先着されたキングフェスタが不在となって、その力を遺憾なく発揮して重賞2勝目。9月24日(日)に行われる4歳シーズン二冠目の銀河賞でキングフェスタとの対決が楽しみになりました。
菊池一樹騎手「荷物(重量)は気になりませんでしたが、(夏場で)体調が大丈夫かなという気持ちと、展開が速くなるだろうなという予想で乗りました。良いスタートを切ってくれたので、ペースを速くしようと思って果敢に行きました。障害は必ず上がってくれると信じて乗りました。障害を降りた後も我慢しながら頑張ってくれました。(ヘッチャラは)一生懸命で最後までしっかり歩いてくれますし、小さい頃から見ている馬なので本当に思い入れのある馬です」