4歳馬ヘッチャラが接戦制す
3月12日(日)には重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝7番人気のヘッチャラが優勝。マルホンリョウダイとのゴール前の接戦を制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.クリスタルコルド(790) 42.3
2.ヤマカツエース(790) 29.2
3.ダイヤカツヒメ(740) 18.2
4.ヘッチャラ(790) 24.9
5.マルホンリョウダイ(760) 13.2
6.マサタカラ(760) 15.7
7.オーシャンウイナー(780) 1.7
8.ミソギホマレ(780) 69.8
9.ツガルノヒロイモノ(760) 8.5
10.サクラヒメ(790) 4.0
昨年4歳時に790キロでこのレースを制したオーシャンウイナーは、今年はトップハンデより10キロ軽い780キロでの出走。重量に恵まれたここは単勝1.7倍と断然の支持を集めました。5連勝で天馬賞も圧勝したサクラヒメは除外明けで、牝馬で790キロを課される厳しい条件ながら2番人気で5歳馬優勢の見立て。今年1月の4歳特別・白雪賞を圧勝したツガルノヒロイモノが3番人気で、あとは単勝ふた桁台の人気となりました。
最軽量のダイヤカツヒメが果敢に先行しますが、ひと息入れるとヘッチャラ、クリスタルコルド、マルホンリョウダイ、オーシャンウイナーが位置取りを上げ、前は横一線になります。中間点を過ぎたあたりでサクラヒメも位置取りを上げ、わずかに先頭で第2障害下に到達。ここまで45秒というペースで流れました。
第2障害ではまずダイヤカツヒメが仕掛けますが、差なく続いたヘッチャラがひと腰先頭でクリア。ダイヤカツヒメ、マルホンリョウダイと続き、障害で膝をついたオーシャンウイナーは立て直して差のない4番手で通過。離れてツガルノヒロイモノが5番手で通過します。
オーシャンウイナーがすぐに先頭に並びかけ、前4頭の争いになるかと思われましたが、そのなかからマルホンリョウダイが抜け出そうとするところ、ヘッチャラも懸命に食い下がります。残り10メートルを過ぎてからは2頭の競り合いとなり、盛り返したヘッチャラが先頭でゴール。2着はマルホンリョウダイで、2頭からわずかに遅れたオーシャンウイナーは3着で連覇ならず。障害で苦戦したサクラヒメは10着でした。
勝ったヘッチャラは、ここまで重賞には8度出走してばんえいダービーなど2着4回、3着3回と惜しいレースが続いていましたが、これが念願の初タイトル。今回は重賞5勝の世代ナンバーワン・キングフェスタが回避しましたが、トップハンデで勝利した内容から来シーズンも世代重賞を盛り上げてくれるでしょう。
島津新騎手「ハンデも厳しい面があって、なかなか厳しいレースになるなと思っていましたが、このように勝ててすごく嬉しいです。逃げるという感じの騎乗しようとレース前に考えていて、あとは流れで臨機応変に対応しようと思っていました。(障害を降りてからは)どの馬が勝ってもおかしくはないと思って乗っていましたが、残り10メートルくらいで少し馬の余裕が見えたので、これはもしかしてと思ったのが最後ゴール前の差だったと思います。まっすぐで真面目で障害力が素晴らしい馬です」