年末開催は、12月28日(水)~30日(金)の3日間。各日のメインは、定量500キロのスピード勝負・地吹雪賞、3歳チャンピオン決定戦・ばんえいダービー、ばんえい甲子園の決勝戦・ヤングチャンピオンシップの豪華ラインナップです。
なおこの3日間は準ナイターですが、年明けは薄暮開催となります。
【第19回開催4日目】
12月28日(水)のメイン第11レースには、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。
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年明け3月5日に実施される準重賞・スピードスター賞の予選第2弾。定量500キロですが、その重量で出走するのは3頭だけで、減量[牝馬(20キロ)、3歳(20キロ)、4歳(10キロ)]がある馬が多数。この条件の経験があるのはシンエイボブ、ドラゴンボーイのみとなっています。
8歳牝馬◎シンエイボブに注目します。この条件には4歳シーズンから挑戦し、4年連続で決勝戦へ進出。特に7歳シーズンの昨季は、地吹雪賞でベストタイムを更新し、アオノブラックの2着。スピードスター賞は、1着メムロボブサップ、2着ゴールドハンター、3着アオノブラックの4着に追い込んでおり衰えを感じさせません。今回は昨季、先着された馬は不在。経験値の高さを示すでしょう。
○シンエイアロイは3歳牝馬。4歳シーズンの19年に疾風賞1着があるサンシルクラポピーでさえ、3歳初挑戦時の地吹雪賞では最軽量460キロでも4着惜敗でした。しかし、同馬は当時B4と下級だったの対し、こちらはB2級とキャリアは上。通用するかもしれません。
▲ドラゴンボーイは、昨季がこの条件初出走。スピードスター賞は見せ場を作れず7着も、地吹雪賞ではアオノブラック、シンエイボブらとほぼ同時の仕掛けで、詰めを欠いたとはいえ僅差5着でした。予選レベルなら通用するはず。
この条件では、前述ゴールドハンターをはじめ直線勝負タイプの台頭がよくあります。△ブラックサファイアは、この条件初挑戦ですが、未経験馬多数のこのメンバーなら気になりません。
【第19回開催5日目】
12月29日(木)のメイン第11レースには、第51回ばんえいダービー(3歳・19:25発走予定)が行われます。
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ここまでの二冠は、クリスタルコルドがばんえい大賞典を勝ち、同レースには不在だったキングフェスタがばんえい菊花賞を制覇。牡馬(セン馬含む)同士でも40キロ差ついてのトップハンデは厳しい印象で2番人気に甘んじましたが、障害5番手から豪快に突き抜けています。
今回は定量戦。◎キングフェスタが、ばんえい菊花賞と同じ730キロなら1番人気にこたえ、二冠制覇を決めてくれるはず。イレネー記念馬が3歳でもチャンピオンの座を射止めます。
○ヘッチャラは、ばんえい大賞典3着同着ですが、ばんえい菊花賞は詰めを欠いて9着。A1へ昇級してからひと息のレース続きだったとはいえ、イレネー記念2着の実績を考えれば不満が残りました。しかし、現在は3戦連続3着以内と復活しており、好状態で臨めそうです。
▲クリスタルコルドは、ばんえい大賞典、4歳混合のはまなす賞と今夏に重賞を連勝。一気にクラスが上がったためか自己条件では結果が出ずも、ばんえい菊花賞がキングフェスタより10キロ軽い720キロでしぶとく3着に歩いており、ここは連争い候補。
△ヤマカツエースは、ばんえい菊花賞6着も、720キロを経験しており侮れません。
【第19回開催6日目】
12月30日(金)のメイン第11レースには、第24回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:25発走予定)が行われます。
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基礎重量590キロから、収得賞金150万円につき別定10キロを課され、トップハンデが、タカラキングダムとキョウエイプラスの610キロ。この最大20キロ差を大きい見るか、小さいとみるか。
◎タカラキングダムは、重賞・ナナカマド賞、釧路産駒特別制覇と圧倒的な実績を持ちながら、20キロ増はむしろ恵まれた印象。前走時1028キロは、南北海道産駒特別1着タイヨウの1062キロに次ぐ体重で馬格があるのも魅力です。
○コウシュハメジャーは、ナナカマド賞があった開催の2歳A級-1組を8番人気で勝利。一度は先頭を譲りましたが、差し返す根性を見せ6月以来の勝ち星をマークしました。北央産駒特別はゴール前4頭の接戦を制しており勢いが出てきました。タカラキングダムと重賞・特別戦で対戦歴がないのが不気味。
前開催に組まれた2歳A級-1組は、十勝産駒特別1着キョウエイプラスが勝ち、3着マルホンリョウユウが2着、2着ジェイヒーローが3着と、今年も十勝産駒はハイレベル。▲ジェイヒーローと、△キョウエイプラスも当然有力でしょう。