伏兵ダイヤカツヒメが早め先頭から押し切る
12月4日(日)には重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬)が行われ、単勝9番人気のダイヤカツヒメが優勝。障害2番手から勢いよく抜け出しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.スイ(670) 21.6
2.ダイヤカツヒメ(670) 82.5
3.サツキヤッテマレ(670) 23.9
4.ホクセイサクランボ(670) 7.8
5.シンエイアロイ(670) 5.5
6.サウスグリン(670) 25.9
7.ニシキマリン(670) 6.9
8.スーパードリーム(670) 51.5
9.アローリキヒメ(670) 115.7
10.ピュアリーナナセ(670) 1.5
定量670キロで争われる3歳女王決定戦。単勝1番人気は黒ユリ賞を制し、2歳女王に輝いたピュアリーナナセ。出走メンバー中最上位のB1格付けであることからも単勝1.5倍と圧倒的な支持を集めました。B2格付けで、前走がピュアリーナナセの2着だったシンエイアロイと、同3着ニシキマリンがそれぞれ2、3番人気。ここ2走は掲示板外も、今秋3連勝しているホクセイサクランボが4番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。
勢いよくダイヤカツヒメが第1障害を越えて先行し、スイ、サツキヤッテマレが追走。サウスグリンとニシキマリンも位置取りを上げますが、断然人気のピュアリーナナセは後方からのレースとなります。前は軽快な歩みで、ダイヤカツヒメとニシキマリンがほとんど同時に先頭で第2障害下に到達。前半は35秒とかなり速いペースで流れました。
ひと息入れたニシキマリンが最初に仕掛けるとそのままひと腰でクリアし、ダイヤカツヒメが差のない2番手。サツキヤッテマレとスーパードリームがほとんど同時に3番手で続き、スイ、サウスグリン、シンエイアロイが追いかける展開となります。
障害を越えてすぐにダイヤカツヒメが先頭に立つと、後続を引き離します。内からスイがじわじわと差を詰めにかかりますが、ダイヤカツヒメが1馬身半ほどの差を保ってゴール。スイは2着。3着争いは3頭の接戦でしたが、障害10番手から一気に追い込んできたホクセイサクランボがわずかに抜け出しました。なお、障害で苦戦したピュアリーナナセは伸び脚も見られず10着でした。
勝ったダイヤカツヒメは、前走でB3に昇級したばかりで、単勝は9番人気でしたが、昨季は黒ユリ賞で2着に好走し、イレネー記念にも出走した実績馬。同世代の牝馬同士の対戦で、その評価を覆しての勝利となりました。
赤塚健仁騎手「先行して障害を先に降りてどこまで逃げれるかな、と思っていましたが、最後まで逃げられたのは驚きでした。馬場が軽く、馬も軽い方が得意なので、障害まではいい勢いで行ってくれたので楽な感じでした。障害の下で少し息を入れて、うまく上がってくれたのがよかったです。ゴール前まできっちり粘って頑張ってくれているところが成長だと思います」