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2021年11月30日 アーカイブ

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11/28ドリームエイジカップ回顧

2021年11月30日(火)

伏兵シンザンボーイが接戦を制す

 11月28日(日)には重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝7番人気の10歳馬シンザンボーイが優勝。逃げ粘る5歳馬メムロボブサップとの叩き合いを制し、重賞2勝目を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メジロゴーリキ(780) 33.5
 2.アオノブラック(780) 3.0
 3.カイセドクター(760) 94.5
 4.シンザンボーイ(760) 33.2
 5.マツカゼウンカイ(760) 16.8
 6.センゴクエース(790) 8.6
 7.ミスタカシマ(740) 36.5
 8.キョウエイリュウ(750) 27.1
 9.メムロボブサップ(790) 2.2
 10.アアモンドグンシン(780) 5.8

 単勝1番人気に推されたのは5歳馬メムロボブサップ。今季はばんえいグランプリ制覇を含め12戦連続で3着以内と抜群の安定感を誇っており、高い支持を集めました。同世代のライバル・アオノブラックにとっては連覇がかかる一戦。前走の北見記念ではばんえい十勝オッズパーク杯以来の勝利を挙げており、僅差で2番人気に。19年のこのレースの覇者で、前走のオープン特別でメムロボブサップを下した6歳馬アアモンドグンシン、北見記念は競走中止も実績上位の9歳馬センゴクエースが人気で続きました。

 第1障害を先頭で越えたのはアオノブラックも、ほぼ横一線の展開。中間点あたりからはミスタカシマ、アアモンドグンシン、シンザンボーイと先頭が入れ替わりながら進み、第2障害手前で再び先頭に立ったミスタカシマが最初に障害下に到達。前半は46秒というペースでした。
 ミスタカシマはひと呼吸入れてすぐに障害に仕掛けますが、登坂途中で膝をついてしまいます。少し間を置いてアアモンドグンシンが続きますが、最初にクリアしたのは3番手で仕掛けたメムロボブサップ。シンザンボーイが2番手で、カイセドクター、キョウエイリュウ、ミスタカシマの順で続々と障害をクリアします。
 メムロボブサップは力強くゴールに向かって歩みを進めますが、シンザンボーイがじわじわと差を詰めると残り20メートルで並びかけます。その後は2頭の激しい叩き合いとなりましたが、ゴール前でもうひと伸びしたシンザンボーイが差し切って勝利。メムロボブサップは1秒2差で2着。3着には障害8番手から追い上げたセンゴクエースが入りました。なお、人気上位のアオノブラックは8着、アアモンドグンシンは10着でした。

 勝ったシンザンボーイは19年の北見記念に続いて重賞2勝目。今季初戦は8月と遅れ、重賞も岩見沢記念(9着)のみと結果を残せておらず、今回は7番人気でしたが、その評価を覆す勝負強さを見せました。また、手綱を取った渡来心路騎手は今年9月の銀河賞が重賞初制覇でしたが、11月のばんえい菊花賞、そして今回と約2カ月で重賞3勝を挙げています。

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渡来心路騎手「重賞は何回勝っても嬉しいですね。結構ハンデをもらえていて、馬場も軽そうだったので先行していこうかなと思っていました。出だしが遅いタイプの馬なので、そこさえ頑張ってくれればと思っていましたが、今日はスタートから走ってくれたので良い位置でレースができました。先に行っていた馬が障害で止まっていたので、障害の下でしっかり息を入れれば障害を上がってくれると思っていたので上手くいきました。障害を降りてから歩いてくれる馬なので、ハンデも結構あったので、最後まで頑張ってくれればなんとか良い結果になるんじゃないかと思って真剣に追いました。(シンザンボーイの良いところは)ハナは遅れますが、障害はしっかり上がってくれますし、降りてからもしっかり歩いてくれるところですね」

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