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2021年7月29日 アーカイブ

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今週の見どころ(7/31~8/2)

2021年7月29日(木)

 8月1日(日)のメインには、3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。今季の3歳は、2歳三冠を含むここまでに行われた5つの重賞いずれも勝ち馬が違うという混戦の世代。その5頭すべてが出走を予定している楽しみな一戦です。
 ところで、8月15日に実施される重賞・ばんえいグランプリのファン投票最終結果が発表されました。1位はメムロボブサップですが、重賞未勝利でも4位に鹿駁(ぶち)毛のブチオが入っているのが興味深いところ。その他の順位はこちらから。

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【第8回開催4日目】
 7月31日(土)のメイン第10レースには、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープンとA1級混合の特別戦は、前開催は層雲峡特別、2開催前は1組の天の川特別、2組のミントスポット杯と2レース行われました。
 4頭いるA1級馬から◎インビクタに注目します。2走前の天の川特別では7番人気で3着に健闘しています。障害を2番手で越え着順を下げていますが、勝ったのは障害が切れたときはめっぽう強いアアモンドグンシンで、差して2着のメムロボブサップともにオープンの強豪。むしろ自信をつける結果だったはず。今回は、天の川特別で先着している馬が3頭、ややメンバーが劣ったミントスポット杯の出走馬が3頭おり、相手に恵まれています。
 ○ミノルシャープは、ミントスポット杯2着、前走の重賞・旭川記念は7着。今季7戦して、3つの重賞はすべて7着ながら、特別戦は2着か3着で、重賞の谷間の開催でも僅差の勝負に持ち込んでいます。次開催のばんえいグランプリはファン投票7位で選出。今回も連争いに加わりそうです。
 ▲マツカゼウンカイは、天の川特別では追い込んで5着。2着だった6月の重賞・北斗賞もそうでしたが、障害を降りてからの脚には目を見張るものがあります。藤本匠騎手がここも腹をくくって直線勝負に徹すれば、浮上のチャンスがあるかもしれません。
 △カイセドクターは、層雲峡特別では騎手がテン乗りで6着でしたが、今回は主戦の阿部武臣騎手に戻ります。阿部騎手で臨んだ2走前の4歳重賞・柏林賞は7番人気で2着。ここもあまり人気にはならないはずで、穴で一考できます。

【第8回開催5日目】
 8月1日(日)のメイン第11レースは、BG3・第46回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)。3歳三冠路線がここからスタートします。

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 出走メンバー10頭中、タカナミを除く9頭が6月14日のとかちダービー(3歳オープン)に出走。障害を先頭で越えたのはネオキングダムで、アルジャンノオーがすぐに交わしたものの、障害5番手から伸びてきたオーシャンウイナーが残り20メートル手前でとらえて勝利。アルジャンノオーはゴール前で後続に迫られましたがしのいで2着。以下、ミソギホマレ、イオン、ネオキングダムと入り、1着から5着までが4秒7差。2着から5着も3秒3差という、今年のこの世代の力関係を現すかのような激戦となりました。
 オーシャンウイナーは1番人気で、650キロでの勝利。B1からA2へ昇級したことで40キロ増となり、今回もトップハンデの690キロです。また2、4、5着馬も昇級していますが、B3からB2へ上がったアルジャンノオーとイオンは40キロ増なのに対し、重量格別定(B1とB2、B3とB4は重量が同じ)のため、B2からB1へ上がったネオキングダムは30キロ増。なお3着ミソギホマレはB2級据え置きのため30キロ増です。
 ◎ネオキングダムは、昨季の三冠すべてで2着の世代同士なら実績上位。とかちダービーでは5着でしたが、障害は先頭で通過しており、勝ったオーシャンウイナーとは4秒7と僅差。とかちダービーではオーシャンウイナーとともにトップハンデタイでしたが、今回は10キロ軽くなることで逆転を果たし、初重賞制覇に期待できます。
 ○オーシャンウイナーは、3月のイレネー記念が重賞初挑戦での制覇。もともと船山蔵人騎手のお手馬でしたが、イレネー記念の前走が初騎乗だった菊池一樹騎手の手綱で、明け3歳のチャンピオンに輝きました。イレネー記念、とかちダービー、自己条件A2級の前走さざなみ特別(2着)のいずれも自慢の決め手を生かしています。イレネー記念、とかちダービーとも同重量でネオキングダムをしりぞけており、10キロ差ついても貫禄を見せたいところです。
 ▲アルジャンノオーは、昨季ヤングチャンピオンシップを制した実力馬。今季6戦して、とかちダービーとB3級の2着2回が最高。B2昇級後の近2走は8、7着ですが、同世代が相手なら今季崩れなしの障害で後続を離し、シーズン初勝利を重賞で挙げる可能性も低くはないはず。
 黒ユリ賞を制した2歳女王△イオン、同2着△ミソギホマレも、とかちダービーに続き参戦。過去5回で牝馬が唯一馬券に絡んだのは17年3着コウシュハサマーですが、同馬の世代(現7歳)も混戦だっただけに、今年も食い込む余地はありそうです。

【第8回開催6日目】
 8月2日(月)のメイン第11レースは、しし座特別(B1級-1組・20:15発走予定)

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 ◎ハマノダイマオーは、3走前のB1級-2組混合平場戦を快勝。ためて追走し障害をひと腰で越えるとすぐに先頭へ。2着に7秒8差つけ、約1年2カ月ぶりと久々の白星でした。今季も障害のカカリが安定しませんでしたが、テン乗りで結果を出した松田道明騎手には頭が上がりません。その後も同騎手の手綱で、わし座特別(B1級-1組)4着、文月特別(B1級-1組混合)2着。ともに勝ったのはオープンからの降級馬ナカゼンガキタで、4秒ほどの差なら健闘といえるでしょう。勝ち馬がA2へ昇級したのに加え、今回はB1級同士の対戦と条件に恵まれました。今開催から特別戦での規定の基礎重量が20キロから30キロに増えていますが、近況から不安はありません。
 ○フナノダイヤモンドは、今季同条件B1級-1組の特別戦で4戦して2、3着各1回、4着2回と上位争い。こちらも息を入れながらとはいえ、特別戦でも障害をひと腰で上げられるようになっています。2走前のわし座特別はハマノダイマオーにコンマ3秒先着しての3着。平場の2組と恵まれた前走を障害2番手から抜け出し今季初勝利をマークしています。前走殊勲の松田騎手をはじめここ1年で8名が騎乗していますが、今回の船山蔵人騎手では通算22勝のうち11勝をマークしています。特別戦に戻ってもチャンスは十分です。
 ▲マオノダイマオーは、わし座特別の2着馬。ナカゼンガキタとほぼ同時に障害を越えると、互角に渡り合い、7番人気での好走でした。前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)9着でもし人気が落ちても狙ってみる価値はありそうです。
 △オレワチャンピオンは、7着だったわし座特別では逃げたものの、残り10メートルあたりで急激に脚いろが鈍りました。しかし1番人気のナカゼンガキタが隣の枠で、この馬も2番人気だっただけに意識しないというのは難しかったはず。強敵が不在となって、もっとも展開面の恩恵を受けるのは、この馬かもしれません。

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