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2021年3月22日 アーカイブ

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3/21ばんえい記念回顧

2021年3月22日(月)

ホクショウマサルがついに頂点へ

 3月21日(日)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。2度目のばんえい記念挑戦で初制覇となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メジロゴーリキ(1000) 19.8
 2.シンザンボーイ(1000) 91.7
 3.ミノルシャープ(1000) 45.6
 4.キタノユウジロウ(1000) 8.2
 5.センゴクエース(1000) 6.2
 6.コウシュハウンカイ(1000) 4.1
 7.カンシャノココロ(1000) 45.7
 8.オレノココロ(1000) 2.7
 9.ホクショウマサル(1000) 3.9
 10.ソウクンボーイ(1000) 121.0

 5年ぶりに10頭立てで行われた今年のばんえい記念。オレノココロ、コウシュハウンカイ、ソウクンボーイの11歳馬3頭にとってはこのレースがラストランとなりましたが、なかでもばんえい記念4勝目を目指すオレノココロが単勝1番人気に支持されました。昨年、地方競馬最多連勝記録を更新し、ばんえい記念初挑戦で3着だったホクショウマサルが2番人気。16年から6年連続での出走になるコウシュハウンカイが3番人気、一昨年にばんえい記念を制し、昨年は2着のセンゴクエースが4番人気で、ばんえい記念初挑戦も帯広記念で僅差2着のキタノユウジロウまでが単勝ひと桁台の人気になりました。

 第1障害を先頭で越えて先行したのはミノルシャープとメジロゴーリキの7歳馬2頭で、センゴクエースが追走。中間点あたりではコウシュハウンカイやオレノココロ、ホクショウマサルと有力どころも位置取りを上げ、シンザンボーイとソウクンボーイを除く8頭はそれほど差のない展開。第2障害下にわずかに先頭で到達したのはコウシュハウンカイで、前半は98秒。雪の影響で例年より速いペースになりました。
 後方2番手のシンザンボーイが第2障害下に到達するのとほぼ同時にオレノココロが登坂を開始しますが、差なく仕掛けたコウシュハウンカイがスンナリとひと腰先頭でクリアします。2番手で通過したのがキタノユウジロウで、以下、ホクショウマサル、ミノルシャープの順で障害をクリア。オレノココロは少し離れた5番手から追う展開になりました。
 前の争いは激しくなりますが、なかでも脚色が目立ったのがホクショウマサル。残り20メートルを過ぎたあたりでコウシュハウンカイを交わすと、最後まで止まることなく先頭で1トンの荷物を曳き切りました。2着争いは接戦になりましたが、キタノユウジロウがゴール前でコウシュハウンカイをとらえて2着。コウシュハウンカイはコンマ8秒差で3着でした。1番人気のオレノココロは追い込み届かず4着でした。

 勝ったホクショウマサルは、2014年にイレネー記念、ばんえいダービーを勝利し、世代の頂点に立ちましたが、その後喘鳴症を発症。約2年4カ月もの間、戦線を離脱していましたが、18年7月に復帰後は地方競馬最多連勝記録となる31連勝を達成。昨年3着惜敗だったこのレースを2度目の挑戦で見事初制覇。勝ち時計は2分43秒4とニシキダイジンが勝利した12年以来となる2分台の決着となりました。
 また、阿部武臣騎手、管理する坂本東一調教師ともにばんえい記念初制覇。阿部騎手は続く第10レースも勝利して本年度180勝を挙げ、初の騎手リーディングを獲得しました。

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阿部武臣騎手「嬉しいの一言です。この馬で初めてのイレネー記念、ばんえいダービーを獲らせてもらって最後にばんえい記念を獲らせてもらいました。思い出の馬です。昨年のばんえい記念で連勝記録が途切れて、その後低迷した時期もありましたが、冬につれて調子が上がってきたのでばんえい記念に向けて調整していましたが、昨年より動きが良いような感じでばんえい記念を迎えられました。障害で止まったら返事が重たいところもあるので、(仕掛けるのが)早すぎるかなと思いましたが、気分を良くしてくれれば上手く上がってくれるんじゃないかと思っていましたが、予想以上の動きをしてくれました。馬体もあるので末脚には自信があるので障害さえ上手く越えてくれればと思っていました。なかなかばんえい記念に出走する馬に巡り会えないし、巡り会っても1着を獲ることが難しいレースなのでなんとか獲れてよかったです」

坂本東一調教師「気持ちがなかなか言葉で出てこないです。ただ嬉しいの一言と、阿部騎手とホクショウマサルが頑張ってくれた、それだけです。(今日のホクショウマサルは)最高です。これ以上は望めないと思います。馬場状況はホクショウマサルに向いたんじゃないかと思います。あの位置で(第2障害を)降りた時には捕らえた!と思いました。(ゴールした瞬間は)言葉で表せないくらいに感動しました」

3/20イレネー記念回顧

オーシャンウイナーが世代頂点に

 3月20日(祝・土)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のオーシャンウイナーが優勝。重賞初挑戦での制覇になりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.シュトラール(690) 29.9
 2.オーシャンウイナー(690) 3.9
 3.アバシリサクラ(660) 45.4
 4.タカナミ(690) 2.5
 5.ミソギホマレ(670) 24.9
 6.ネオキングダム(690) 5.2
 7.アルジャンノオー(690) 7.1
 8.マサタカラ(690) 8.1
 9.ホクセイジョーカー(690) 44.8
 10.カイセキングオー(690) 30.5

 明け3歳世代の頂点を決める一戦で単勝1番人気に支持されたのはタカナミ。1月の牡馬限定の新設重賞・翔雲賞で重賞初制覇を飾っており、2.5倍と高い支持を集めました。これに続いたのがオーシャンウイナー。今回のメンバー中9頭が対戦した3月7日の3歳A-1を勝利しており、重賞初挑戦ながら3.9倍となりました。ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップともに2着のネオキングダムは3番人気で、ヤングチャンピオンシップ勝ち馬アルジャンノオー、翔雲賞2着マサタカラまでが単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害を先頭で越えたのはタカナミで、アバシリサクラ、オーシャンウイナーが追走。中間点を過ぎたあたりではネオキングダムが先頭に立ち、アルジャンノオーも位置取りを上げてきます。第2障害下にはわずかにネオキングダムが先頭で到達し、前半は67秒というペースになりました。
 ネオキングダムとアルジャンノオーが同時に障害に仕掛け、ネオキングダムがすんなりと先頭でクリア。アルジャンノオーは止まりかけながらも2番手で、オーシャンウイナーとタカナミが続きました。
 障害を降りた勢いで一気に先頭に立ったのはオーシャンウイナーで、一緒に上がってきたタカナミとともに後続との差を広げにかかります。オーシャンウイナーは残り20メートルを過ぎたあたりからタカナミにも差をつけ始めると、最後まで止まらずに歩き切って先頭でゴール。残り10メートル手前で一杯になったタカナミを、障害6番手から追い上げたミソギホマレとネオキングダムが交わしましたが、ともにゴール線上で一杯に。差を詰めてきたアルジャンノオーも一杯になり、混戦になりましたが、先に立て直したネオキングダムが2着を確保。ミソギホマレはコンマ6秒差の3着で、タカナミは4着でした。

 勝ったオーシャンウイナーは、父キタノタイショウと父仔でのイレネー記念制覇。重賞初挑戦で2歳シーズンのBG1を制したことで今後も注目の存在となりそうです。

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菊池一樹騎手「本当に強かったです。半信半疑でしたし、挑戦者という立場で気楽に乗れました。前回から乗せてもらったのですが、本当にいい馬ですし、乗りやすいと思いますし、これから成長する馬かなと思って乗っていました。流れはゆっくりだったと思いますし、降りてからも歩いてくれると思っていたので他の馬が障害を掛けてから仕掛けようと思いました。(障害を降りてからは)キャンターで一気に先頭に出てくれたのでゴールまでもたせようと思いました。(重賞を勝った瞬間は)厩務員さんが本当に喜んでくれたのでそれが嬉しかったです」

ばんえい記念 予想結果

今年度は紅組の勝利!

今年度の予想対決第27Rはばんえい記念。勝利したのは単勝2番人気のホクショウマサルでばんえい記念初制覇。2着に5番人気のキタノユウジロウ、3着に3番人気のコウシュハウンカイが入り、1番人気のオレノココロは4着。その結果、予想対決最終戦はキタノユウジロウを本命に挙げた矢野さんの単独的中となりました。そして2020年度の予想対決は紅組が勝利となりました。

矢野:3連単100円的中! 収支+7,330円

【集計】投資額 6,000円×27R=162,000円

 荘司  +98,460円
 須田  +18,310円
 目黒  -52,030円
 斎藤  -62,200円
 矢野  -73,850円
 赤見  -101,890円
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 紅組  -55,460円
 白組  -117,740円

2020年度、お疲れさまでした。

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