2019年末のばんえい十勝は、12月26日(木)から30日(月)までの連続5日間開催。29日(日)には、3歳のばんえいダービー、30日(月)には、2歳産駒特別選抜によるヤングチャンピオンシップと、若い世代の重賞が2レース組まれています。なお、ばんえいダービーは、帯広競馬場ほか直営場外発売所にて前日発売が実施されます。
【第19回開催1日目】
12月26日(木)は12レース編成で、メイン第11レースは師走特別(オープン-1組・19:10発走予定)。次週に帯広記念、4歳シーズン三冠の最終戦・天馬賞があるためか5頭が回避し5頭立てとなっています。
天馬賞でもおそらく人気になるであろう4歳馬2頭に注目します。◎アアモンドグンシンは、オープン格付でスタートした今季、古馬相手では力関係、4歳同士ではハンデの問題で勝ちみに遅い成績。しかし近3走では1、1、3着と上昇中。2勝とも古馬相手でのもので、ドリームエイジカップではオレノココロ、コウシュハウンカイの古馬2強を破る金星を挙げています。本走路のヒーティングシステムが稼働した開催からの快進撃だけに、いまの馬場が合うのでしょう。前開催の同条件・ホワイトクリスマス賞は3着が精一杯でしたが、今回上位2頭ともが不在。天馬賞は定量だけに、賞金の加増を気にせず、引き続き積極策から勝利を狙います。
○キタノユウジロウは、4歳二冠目・銀河賞で、アアモンドグンシンの追撃を振り切っており実力は互角。その後の古馬オープンでは、賞金ハンデが重いこともありますが、4着が最高とひと息です。今回は先手を取るであろうアアモンドグンシンの隣枠に入ったことで、動きを見ながら進め、先に仕掛けることができれば、ホワイトクリスマス賞8着から巻き返せるでしょう。
▲シンザンボーイは、ホワイトクリスマス賞では流れに乗れずじまい。しかし主戦・阿部武臣騎手へ戻ってのこのメンバーなら見直せるはず。
△コウシュハウンカイは、トップハンデですが、さすがに昇級初戦アアモンドヒューマに先着されるシーンは想像しにくいです。
【第19回開催2日目】
12月27日(金)も12レース編成で、メイン第11レースはカトレア特別(A1級-1組・19:10発走予定)。
7頭が前開催(12月14日)のA1級-1組平場戦に出走し、うち3頭は冬月特別(A1級-1・2組決勝)と2走使いされています。その両レースともメンバー最先着だった◎オレワチャンピオンに注目です。2走前は障害を降り早々に先頭に立つと、追い込んできたジェイコマンダーに3秒0差で快勝。そして逃げた前走はゴール手前でアアモンドヒューマに差されての2着惜敗でした。そのアアモンドヒューマが今開催からオープンに昇級しており、人気にこたえてくれそうです。
○ジェイコマンダーは、冬月特別を回避していますが、十勝岳特別(11月30日)などA1級-1組特別戦を2勝、オープン混合の特別戦でも2着と現級での実績ではむしろ上位。しかしそのぶん賞金ハンデを課されており、オレワチャンピオンより10キロ重い負担重量は不利でしょう。
▲サクラダイチは、十勝岳特別の2着馬。ホクショウマサルが相手だった2戦を除けばA1昇級後の特別戦では、2着1回、3着2回、4、5着各1回と崩れていません。A1級-1組平場戦は7着でしたが、特別戦に替わるここでは軽視できません。
当日は雪予報が出ており、A1級の特別戦初挑戦△サンシルクラポピーや、スピードある△ノエルブランらの食い込みも一考です。
【第19回開催3日目】
12月28日(土)も12レース編成で、メイン第11レースは地吹雪賞(3歳以上選抜・19:10発走予定)。
定量500キロでの瞬発力勝負は、年明けの準重賞・スピードスター賞の予選最終戦です。通常の特別戦と同様4歳10キロ、3歳20キロ減。牝馬は4歳サトクィーン・470キロ、3歳アアモンドラッシュ・460キロとさらに軽量で、ハンデ差は最大40キロあります。
◎オオゾラシンスケは、昨年のこのレースが同条件に初挑戦ながら51秒9の好時計で3着に好走。勝ったのはのちにスピードスター賞も制すアアモンドロシアで、48秒0という破格のタイムをマークしており、負けても評価は高まりました。当時の時計で駆ければ予選レベルなら圧勝しても驚けません。
○ブチオは、昨年のこのレースでは7着も、55秒5の時計は、今回のメンバーなら上位。
▲サトクィーンは、3歳時の昨年、天の川賞(3・4歳混合の軽量特別戦)で2着があり、同条件戦初参戦でも警視は禁物。
最軽量ハンデ魅力△アアモンドラッシュも注目を集めそうです。