4歳馬コウシュハサマーの挑戦に注目
今年のヒロインズCは、重賞でありながら近走、前走で障害ひと息の馬と、大敗馬が揃った一戦。それゆえに腹を括るには好都合となりました。
◎には、前走のばんえいプリンセス賞でトップハンデを背負って勝ち馬と6.4秒差、4着と善戦したコウシュハサマーを推します。4歳馬のこのレースへの出走は8年ぶり。しかし、8年前に挑戦した4歳馬ワタシハスゴイは、他馬が障害で苦戦する中、障害を2番手で降りて、女傑エンジュオウカンの2着と好戦しました。
その時のワタシハスゴイの出走理由が「高重量戦を求めて」だったと記憶していますが、コウシュハサマーもそういう理由でしょう。この馬は4歳馬とは思えないほど馬格があり、前々走のニューイヤーCのようなスピードも問われるレースでは脆い一方、ばんえい菊花賞勝ちの実績があります。今回は相手強化の一戦になりますが、他馬に勝る充実度と軽量味方に一発を狙います。
○は、昨年のこのレースの覇者アアモンドセブン。この馬は前哨戦のレディースCでもキサラキクと接戦の2着。その後のレースでは相手が強いこともあり苦戦していますが、前走の山羊座特別ではキサラキク同様に大敗でも、障害はスムーズだった点を評価しました。
▲は、一昨年のドリームエイジC勝ちや昨秋の北見記念で3着の実績があるキサラキク。この馬はこれまでヒロインズCに2度挑戦して無縁ですが、昨年は馬場が真っ白になるほど降った雪の影響で、スピードレースになりすぎたことが一番の敗因でしょう。また、前走のようにペースが速い中でおっつけて追走すると障害で崩れてしまう脆さもありますが、本来、ゆったりとレースが運べる高重量戦は向くタイプだけに、巻き返しを期待しました。
△に昨年のこのレースの2着馬セイコークイン。前走の山羊座特別では、障害をひと腰でまとめてアアモンドセブンやキサラキクに先着と復調気配を感じさせる内容でした。この馬は7走前の疾風特別を勝利しているように、スピードがある馬。快速馬が前走で障害を克服したとなれば、当然、警戒が必要でしょう。
あとは古馬になってからは目立った実績はありませんが、特別戦の常連馬フェアリードール。この馬はもともと障害力に加えて、先行力もありましたが、年齢とともにテンに置かれることが多くなりました。前走障害で失敗したのは、前々走のように障害を早めを意識したところもあったでしょう。しかし、意外とペースが速くて、障害で苦戦したようなレースぶりでした。高重量戦の今回はこれまでよりも息を入れて追走できるので、障害巧者ぶりが見せられるかもしれません。
他では、昨年のクインCの2着馬ヒカルナナヒメ。A2クラスに昇級後は大敗続きの上に、今回でさらに重量が加算されるというのは明らかにマイナス材料でしょう。しかし、実績馬が明確に前走ひと息で、障害で苦戦しそうな雰囲気があることや、またそれらと対比した場合に重量が軽いので、少しだけ押さえることにしました。
◎ (4)コウシュハサマー
○ (1)アアモンドセブン
▲ (6)キサラキク
△ (8)セイコークイン
△ (3)フェアリードール
△ (5)ヒカルナナヒメ
馬複
4-1,6 各2000円 計4000円
4-8 1000円
3-4 700円
4-5 300円