10月9日(祝・月)のメインには、疾風賞が組まれています。年明けに実施されるスピードスター賞の予選第2弾。8月14日に行われた予選第1弾の稲妻賞は、過去に同条件の定量500キロの特別戦で3着以内があった2頭が1、3着で、2着はこの条件初出走だった馬。基本的には実績がモノをいうレースですが、未経験馬の適性推理も重要となります。
【第13回開催4日目】
10月7日(土)のメイン第10レースは、寒露特別(B1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。
◎フナノクンは、B1級-2組予選で逃げ切って圧勝。前々走の4歳重賞・銀河賞では6着とはいえ、710キロで逃げて見せ場を作っており、自己条件のB1級なら力量上位で通ります。今季、特別戦では、6月19日に行われたクラス混合のゴールドトロフィーで2着があり、A1級のアサヒリュウセイをはじめ格上馬に先着しています。もっと上のクラスでも活躍できるでしょう。
○アサヒカツヒメは、同じ予選の3着馬。2走前のデイリースポーツ杯(B1級-1組混合)では、格上A2級のチヨノタカラにちぎられたものの、それでも2着としぶとい走りを見せました。同レースは障害で苦戦しましたが、今回ひと腰で越えれば際どい勝負が期待できます。
▲ホクショウマックスは、特別戦の流れが合うタイプ。デイリースポーツ杯では、ゴール寸前でアサヒカツヒメに差されたものの、2着の同馬からコンマ3秒の僅差3着に踏ん張っています。2組予選4着からの巻き返しがありそうです。
B1級-1組混合予選勢では、4着△タカラシップが筆頭格。今季、B1級の特別戦では3、4着でもともに勝ち馬とは僅差で重量増も苦にしません。
【第13回開催5日目】
10月8日(日)のメイン第10レースは、桔梗特別(オープン・20:10発走予定)。
◎コウシュハウンカイは、前走の重賞・岩見沢記念で3着。最大40キロ差のトップハンデながら障害を先頭でクリアすると、オレノココロに差し切られたとはいえ2秒6差に踏ん張りました。今回もハンデは厳しいものの、ニュータカラコマに加え、オレノココロまで不在なら、負けられません。
2開催前の朱雀賞(5歳オープン)の1、2着馬も有力。差し切り勝ちを収めたのは▲センゴクエースですが、障害にムラが出ている近況を考えると、ゴール前まで先頭をキープしていた障害巧者○キンメダルのほうが信頼できそう。両馬とも高重量の岩見沢記念を回避し、リズムよくここに臨んでいます。
△サクラリュウは、前走の岩見沢記念で2着に好走し、高重量への慣れを感じさせるところ。特別戦では今回から賞金ハンデが5キロ増え10キロとなりますが、前述のとおりニュータカラコマ、オレノココロがおらず、引き続き勝ち負けが期待できるでしょう。
【第13回開催6日目】
10月9日(祝・月)のメイン第10レースは、疾風賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減、3歳20キロ減、4歳10キロ減)でのスピード比べで、決勝戦・スピードスター賞の予選第2弾となります。
今回の出走馬のうち、昨年度のスピードスター賞に出ていた2頭が有力でしょう。◎キサラキクは、昨年のこのレースが軽量の特別戦へ初挑戦ながら、障害3番手からいい脚を使って2着。決勝戦では2着キタノサムライにコンマ2秒だけ競り負けての3着と同条件での適性上位といえます。
○セイコークインは、決勝戦では5着だったとはいえ、昨年の稲妻賞を逃げ切っているように、予選レベルでは実力上位でしょう。
4歳牝馬▲ヒカルナナヒメは、この条件初参戦ですが、スピードと切れ味が身上なので期待できそう。最軽量470キロというのも魅力に映ります。
△ハクタイホウは、2015年の疾風賞では、2着セイコークインから2秒3差の3着。当時は4歳10キロ減の490キロで、今回は減量がありませんが、好走経験があるのは強み。
△アアモンドネムロは、障害次第の面があり精彩を欠いていますが、決め手があるので、この条件で一変があるかもしれません。