ホクショウディープの成長力に期待
はまなす賞の冬バージョンとなるポプラ賞。はまなす賞とポプラ賞は、3歳シーズンと4歳シーズンから、各世代重賞の勝利馬と賞金上位馬が5頭ずつ出走する世代対抗戦。はまなす賞は重賞に復帰した2010年以降、3歳馬が勝利したのは一度のみ。対してポプラ賞は2011年以降明け4歳馬が3勝(2012年は馬インフルエンザの影響で、明け4歳馬の出走が1頭のみでトップクラスも不在)と若い世代の活躍が目立ちます。明け4歳馬が前年の夏から成長力を見せているからでしょう。
また、昨年のポプラ賞こそトップハンデを背負ったセンゴクエースが勝利しましたが、それ以前では2011年キタノタイショウ・2着、2012年トレジャーハンター・3着、2013年オイドン・7着、2014年ニシキエーカン・4着、2015年コウシュハウンカイ・6着というトップハンデ馬が全敗という歴史。ポプラ賞がオープン特別だった頃まで遡っても、2008年ホクショウダイヤ・4着、2009年シベチャタイガー・7着、2010年キタノタイショウ・3着と勝ち切れていません。
このようにトップハンデを背負う実績馬が期待を裏切る傾向にあるため、3連単では4年前の30万馬券を始め、3年連続で万馬券が飛び出しました。波乱の理由は、前記したとおり、明け4歳馬が成長力を見せること、そして世代対抗の最終別定戦でハンデ差が大きいからでしょう。ばんえい競馬において、もっとも荒れる重賞と言えます。
この傾向を踏まえると、「トップハンデ800㎏を背負うセンゴクエースは過信できないのでは?」という結論に達します。昨年は、同馬のトップハンデを嫌って、センゴクエースをバッサリと切り捨て、痛い目にあった私ですが(;´・ω・)。だからこそ、意地を張りたい気持ちもあるし、センゴクースから馬券を買っても儲かりません。
よって、◎は昨春から秋まで休養したこともあり、3冠は取り逃したものの、ばんえい菊花賞で3着、ばんえいダービーでは2着のホクショウディープを推します。特に近走は実績のあるAクラスの古馬勢と互角以上の争いをしていることから、能力的には申し分ないはず。雪が降る中でのレースとはいえ、重量差なしで5歳トップクラスのコウリキやキンメダルに先着していることから考えても、世代の壁もないでしょう。
○は、センゴクエースと同世代に生まれたばっかりに、未だに重賞未勝利も、世代重賞ではほぼセンゴクエースに次ぐ2着、3着と安定した走りを見せて来たキンメダル。今年1月の天馬賞でセンゴクエースと5.8秒差ならば、今回で逆転があっても不思議ないでしょう。また、前走のウインターCでは8着に凡退したものの、その日は極端に馬場が軽く、時計勝負となったために、けっして脚が速くないこの馬にとっては参考外と言える結果。今回はこの馬の障害力を生かせる高重量戦で、馬場もそこまで速くならないことが想定されるとなると、上位争いが期待できるでしょう。一見、好走の条件が整ったようにも見えますが、本命にし切れなかったのは、自分のペースで走れないと脆いからです。
▲は、トップハンデ800㎏を背負いますが、代限定戦を総舐めにしたセンゴクエース。前走の然別賞では、古馬トップクラスのコウシュウハウンカイ、ニュータカラコマと小差で、フジダイビクトリーには先着できています。かつてと比べると障害も上手くなってきてはいますが、ハンデ差が大きかった山鳩賞では障害で膝をついてまさかの転倒で10着に惨敗したこともあります。また、リスクとリターンのバランスから嫌ってみたくなる馬です。
あとは△センゴクエースが転倒した山鳩賞の勝ち馬であり、銀河賞でもセンゴクエース、キンメダルに次ぐ3着のアスリート。最近は障害が上手くなってきているし、何と言っても今回はメンバー最軽量の740㎏で出走することが出来ます。印上位馬が自分の競馬が出来なかった場合には、出番があるでしょう。
他ではまなす賞の勝ち馬バウンティハンター。A1クラスに昇級してからは、古馬との壁にぶち当った感がありますが、重量760㎏を生かしての積極的なレース運びなら一発が可能。前走のチャンピオンCでは、膝をついてしまったことがやや不安ですが、すぐに立て直せていたし、もともとは障害巧者。前走よりも重量が20㎏軽くなるのもいいでしょう。
◎ (10)ホクショウディープ
○ (4)キンメダル
▲ (1)センゴクエース
△ (5)アスリート
△ (9)バウンティハンター
馬複
10-4,1 2500円 計5000円
10-5,9 500円 計1000円