10月16日(日)のメインには、2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞が組まれています。デビューから7戦7勝という素質馬ホクショウムゲンが、無敗での制覇なるかが焦点になりそう。2014年には、センゴクエースが、無敗でこのレースを勝つと、二冠目・ヤングチャンピオンシップ、年明けの三冠目・イレネー記念も制覇。9戦全勝でシーズンを締めくくっています。ホクショウムゲンにも大きな期待がかかるところでしょう。
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【第14回開催1日目】
10月15日(土)のメイン第10レースは、サンケイスポーツ賞(B1級-1組・20:10発走予定)。
前開催の寒露特別(10月8日・B1級-1・2組決勝)は雨中のレース。逃げたホクショウマックスが、2番手から追ってきたライデンティダを振り切って、同タイムながら勝利。第2障害を4番手で越えたスーパータイトルが3着で、今季、B1級特別で掲示板に載ったことがない(または初挑戦)という単勝6、5、8番人気の馬による波乱決着となりました。今回注目なのは、同レースは回避した◎サカノテツワン。寒露特別の予選であるB1級-2組戦(10月2日)で逃げ切り完勝を収めています。8月以降に2度の競走除外と順調さを欠いていましたが、2回目の除外明け2走目で1番人気にこたえています。昨季A2級で特別戦を含め何度も連対していた実力を信頼したいところです。
○ホンベツイチバンは、寒露特別の予選・B1級-1組戦(10月3日)で6着と上位に入れなかったため、残念ながら寒露特別出走は叶いませんでした。9月12日の長月特別(B1級-1・2組決勝)では、マゴコロとの追い比べを制し快勝しているように、特別戦のペースが合うタイプ。巻き返しがありそうです。
その▲マゴコロは、寒露特別では、単勝10倍以下の人気4頭のなかでは最先着の4着。流れに乗って障害を3番手でクリアすると、スーパータイトルにこそ差されたものの、長くいい脚を使って見どころ十分でした。今季、B1級の特別戦では毎回好勝負。体重さえ戻ってくれば、勝利まで手が届きそうです。
△ファイトガールは、寒露特別では1番人気で5着。逃げられないとモロい面が出てしまいました。ここもペース次第でしょう。
寒露特別では9着と惨敗した△アグリナデシコですが、今季2度目のB1級の特別戦なら見直しが必要かもしれません。
【第14回開催2日目】
10月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。ジェイワンとホクショウムゲンが賞金別定10キロ増の580キロで、その他は牡馬570キロ、牝馬550キロでの出走です。
牡馬の前哨戦・青雲賞(9月25日)は、ジェイワンが1番人気にこたえて逃げ切っています。ただ、同レースは、デビューから7戦7勝のホクショウムゲンが出走取消でした。
注目は、◎ホクショウムゲン。昨年11月に行われた全道祭典ばんば1才馬決勝大会雄の部で優勝、4月の第1回能力検査では一番時計を叩き出して合格、そしてデビュー後は7戦全勝と、同世代には一度も先着されていません。先行力も障害力も決め手もある万能タイプ。この世代最初のタイトルはほぼ手中にあるといっても過言ではありません。
焦点は相手探し。○ゴールドインパクトは、ホクショウムゲンにも負けない決め手の持ち主。青雲賞でも、逃げるジェイワンを1秒7差まで追い詰めての2着という好内容でした。差し馬の宿命で勝ち味に遅くまだ3勝ですが、ジェイワンと10キロ差つく今回は逆転もありそうです。
▲ジェイワンは、父がカネサブラック、母が2005年のばんえいオークス馬ウィナーサマーという良血。この世代で2番目に多い6勝を挙げている実力馬です。ただ、ホクショウムゲンと同タイプなので、先着するためには真っ向勝負ではなく、何か作戦が必要かもしれません。
△ゴールデンフウジンは、青雲賞の3着馬。7月31日の2歳A級-1組戦では逃げ切って、ジェイワン(2着)、ゴールドインパクト(3着)を破っています。ホクショウムゲンのハナを叩くのは至難の業かもしれませんが、もし逃げることができれば一発の魅力を秘めています。
牝馬では、障害巧者△シンエイボブに注目。2歳牝馬オープンの特別戦2レースともに善戦。勝ちっぷりのよさが魅力です。
【第14回開催3日目】
10月17日(月)のメイン第10レースは、狩勝賞(オープン・20:10発走予定)。
前開催の秋陽特別(10月3日・オープン)は、コウシュハウンカイが逃げ切って快勝。第2障害4番手クリアから追ってきたニュータカラコマに並びかけられても、最後まで抜かせませんでした。同レースを使われていた5頭は、すべて当時と同じ負担重量。2着ニュータカラコマが回避したとなれば、◎コウシュハウンカイの連勝が濃厚といえます。
メンバー中で唯一の秋陽特別不出走馬が○センゴクエース。今季初戦のスプリングカップ(4月22日・オープン)を逃げ切って完勝しています。745キロという負担重量にも不安はありませんが、4歳で賞金別定25キロ増という点が懸念されるところ。とはいえ、実力を発揮できれば、あっさりという可能性も十分でしょう。
前述2頭の実力が抜けており、秋陽特別で3番人気・3着△セイコークインが3番手。
同5着×トレジャーハンターは、逃げることができれば、見せ場なしでは終わらないはずです。