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2015年9月14日 アーカイブ

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9/14岩見沢記念回顧

2015年9月14日(月)

オイドンが久々の重賞制覇!

 14日(月)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のオイドンが優勝。2013年1月の天馬賞以来となる重賞6勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.トレジャーハンター 20.4
 2.コウシュハウンカイ 3.6
 3.オイドン 5.2
 4.オレノココロ 3.4
 5.ホクショウユウキ 12.9
 6.アオノレクサス 28.8
 7.キタノタイショウ 8.1
 8.インフィニティー 4.9
 9.ホリセンショウ 60.6

 勢いのある5歳馬オレノココロとコウシュハウンカイが人気に推され、堅実なレースぶりを見せているインフィニティーとオイドンが続くオッズ。重量を積まれた若駒に対し、古豪が意地を見せるのか、馬場水分2.9%のなかスタートが切られました。

 道中はトレジャーハンターやインフィニティーがペースをコントロール。これにキタノタイショウ、ホリセンショウあたりが加わり、一進一退の攻防を繰り広げます。ただ、他馬も離されることなく続いて第2障害を迎えました。
 先に障害に取りついていたインフィニティーとホリセンショウが最初に仕掛け、ひと呼吸置いてオレノココロ、オイドン、ホクショウユウキも登坂を開始。そのなかからインフィニティー、オレノココロ、オイドンがほぼ並ぶようにして先頭で突破します。ホクショウユウキ、ホリセンショウも少し遅れてクリアし、コウシュハウンカイがその後ろ。勝負のゆくえは、この6頭に絞られました。
 しかし、残り30メートルの手前で抜け出した2頭、オレノココロとオイドンの脚いろは軽快。馬体を併せながら、グングンと他馬を引き離します。その2頭の争いも終始オイドンがアタマ差からクビ差ほど前に出て抜かせず、息の詰まるような叩き合いを展開。そして残り10メートルを切ったあたりで、オレノココロの脚いろが若干鈍って決着。オイドンが先頭でゴールを果たし、伝統の岩見沢記念の勝者として名を刻みました。2着はオレノココロで、さらに8秒8差の3着にインフィニティーが入線しました。

 前述の通り、オイドンは重賞6勝目。ただ、これまでの5勝はすべて世代限定重賞で、古馬重賞は初制覇となりました。5歳馬に比べて重量面で恵まれたのは否めませんが、2歳時から活躍してきた同馬の復活は明るい話題。最後まで抜かせなかったレースぶりも良く、今後の活躍が期待されます。
 2着のオレノココロは北斗賞2着に続く重賞好走。しかも10キロ余計に課せられていただけに、価値のある2着といえます。負担重量がさらに増えてどうか、という不安はありますが、今後も目が離せない存在であることは間違いありません。

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安部憲二騎手「ファンに人気のあるオイドンがなかなか古馬重賞で結果を残せておらず、自分のふがいなさも感じていましたが、今回勝つことができて本当に良かったです。前走で良い走りを見せて今回に臨め、馬場状態にもハンデ面にも後押しされて、思い切ったレースができました。道中は流れを見ながらと思いましたが、オイドンは頑固な性格なので折り合いを大事に騎乗しました」

9/14岩見沢記念予想 山崎エリカ

キタノタイショウの復活に期待

 基礎重量820㎏のこのレースは、基本的には古馬が優勢です。しかし、近2年は5歳馬が勝利しています。この一番の理由は、古豪がだらしないことですが、5歳馬の重量が軽かったことも事実。しかし、今年は5歳馬のほうが重量増という逆転現象が起こっています。これは当然、5歳馬が強いということの証でもありますが、昨年のばんえい記念の勝ち馬キタノタイショウを初めとするばんえい記念の上位馬の不振が、その傾向に拍車を掛けたのもあるでしょう。

 確かに今回も「5歳馬が強かった」で終わる可能性もありますが、今回はよりばんえい記念に近い高重量戦で、絶好枠を引き当てた◎キタノタイショウの復活に期待することにしました。この馬は旭川記念、北斗賞、ばんえいグランプリと重賞で3戦連続、障害が苦手な馬にとっては特に不利な10番枠を引き、正直、呪われているとしか思えませんでした(笑)。しかし、ようやくその呪縛から開放されて、今回は7番枠。それも先行馬インフィニティーを見ながら競馬が出来る絶好枠です。前走のマロニエ賞もやっぱり障害で止まってしまいましたが、それでも腰は入っていたし、先行馬徹底マークで、ニ腰、三腰で越えるつもりでレースを進めれば、見せ場は作れるし、個人的には馬券圏内に食い込めそうな手応えを感じています。

 ○は今年のばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬で、北斗賞でも2着のオレノココロ。ばんえいグランプリでは、3着は確定かと思われたところ(ゴールまであと10cmくらいのところ)で躓いて6着に敗れましたが、それでもこの馬の強さを見せることは出来ていました。この馬は重賞になると障害で膝を折るのが定番化していますが、折ってもすぐに立て直せるし、雨が降って馬場が軽くなったことを考えると、この馬の末脚が存分に生かせる展開になりそうです。

 ▲は昨年のこのレースの勝ち馬ホクショウユウキ。この馬はあまりスピードがありませんが、それほど刻ますに行けるのがウリの馬。いかにも高重量戦向きのタイプだけに、近走で復調気配を見せた今回は積極的に狙って行きたいです。昨年同様に、他馬がゆったりとレースを進めてくれれば、序盤から置かれることなく前について行けるので、人気薄のなかでは一番脈があります。

 △に昨年のばんえい記念の3着馬で、今シーズンの重賞でも常に善戦のインフィニティー。常にマークされる立場なので、障害でちょっとでも失敗すると厳しいものがありますが、それでも上位には来られているので大きく評価は下げられません。

 あとは今年の旭川記念の勝ち馬で、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、ばんえいグランプリ2着のコウシュハウンカイ。この馬は障害で崩れないのがウリですが、今回は未経験の重量となる上にトップハンデを背負うとなると、他馬との対比で微妙なところもあるので狙い下げました。

 他ではAクラスながらもばんえい記念に出走するなど、高重量もこなせるタイプのアオノレクサス。一昨年の北見記念で善戦の実績もあり、一気の重量増となった昨年のばんえい記念でもがんばれていました。今回は脚部不安による休養から復帰6戦目。前走では10着大敗も、障害自体はこなせていたので、穴中の穴として馬券に仕込んでおきます。

 ◎ (7)キタノタイショウ
 ○ (4)オレノココロ
 ▲ (5)ホクショウユウキ
 △ (8)インフィニティー
 △ (2)コウシュハウンカイ
 △ (6)アオノレクサス

 馬複
 7-4,5 1000円 計2000円
 7-8,2 700円 計1400円
 6-7 600円
 3連複
 7-4,5,8,2,6 200円 計2000円

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