ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2015年6月13日 | メイン | 2015年6月15日 »

2015年6月14日 アーカイブ

1

6/14旭川記念回顧

2015年6月14日(日)

コウシュハウンカイが古馬タイトルを奪取!

 14日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のコウシュハウンカイが優勝。はまなす賞以来となる重賞3勝目を挙げるとともに、古馬重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オイドン 9.2
  2.インフィニティー 10.6
  3.オレノココロ 4.9
  4.ホクショウユウキ 14.1
  5.コウシュハウンカイ 6.7
  6.ホリセンショウ 61.3
  7.ニュータカラコマ 3.6
  8.フジダイビクトリー 5.3
  9.フクドリ 37.7
 10.キタノタイショウ 7.9

 実績馬ニュータカラコマ、昨年のこのレースの覇者フジダイビクトリーに、5歳馬のオレノココロとコウシュハウンカイが挑む構図。ただ、基礎重量770キロ、馬場水分0.8%という、スピードとパワー両面が問われる条件が混戦に拍車をかけ、出走馬10頭のうち、6頭が単勝ひと桁台と、割れたオッズとなりました。

 乾ききった馬場ということもあり、道中は各馬とも慎重。ペースを作ったのはインフィニティー、フジダイビクトリー、ホリセンショウあたりですが、息を入れながら進み、各馬とも横一線の状態で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはホリセンショウ。差なくニュータカラコマ、フジダイビクトリー、インフィニティー、コウシュハウンカイなど、一気に登坂を開始します。その中で抜群の登坂を見せたのはインフィニティー、コウシュハウンカイ、フジダイビクトリー、そしてニュータカラコマ。この4頭が並んで最後の平坦路に向かいました。
 さらにその中からニュータカラコマが鋭い伸びを見せ、一気に先頭を奪う勢い。しかしコウシュハウンカイもこれを抜かせず、併走状態で残り10メートル標識を通過。ここでニュータカラコマの脚いろが若干鈍り、コウシュハウンカイが突き放しにかかります。そして3番手からフジダイビクトリーが猛追。もつれたゴール前でしたが、先頭で荷物を運び切ったのはコウシュハウンカイ。そしてニュータカラコマが流れ込もうとしたところへフジダイビクトリーが強襲し、同タイムゴールの結果、フジダイビクトリーが2着入線を果たしました。

 コウシュハウンカイは今季のばんえい十勝オッズパーク杯で2着に食い込み、古馬重賞でも互角の力を見せていましたが、今回のタイトル奪取で名実ともにトップクラス入り。今年で5歳ということもあり、いかにも伸び盛りの印象です。高重量を積まれてどうかという不安はありますが、今後も要注目の1頭です。

成績はこちら
映像はこちら

藤本匠騎手「今年一年はオープンの中でどこまでできるかが課題だったので、こんなに早く古馬重賞を獲ることができて、本当にうれしいです。調教から調子が良い状態でこのレースに出られました。ゴール前に甘さが出てしまうところがありましたが、近走で解消できていました。道中は多少後ろから行っても、障害を越えてから脚を使えると思っていたので、今日のレースは本当に思い描いたレース内容だったと思います。古馬戦で戦えるように大切に乗ってきたので、ここ2~3年でオープンクラスで実績を残せるように頑張ります」

6/14旭川記念予想 山崎エリカ

フジダイビクトリーの連覇に期待

 この時期の重賞はハンデ差が少ないこともあり、ほぼ能力どおりに決まっています。昨年はニシキエーカンが10番人気で2着に好走しましたが、5歳馬で古馬重賞初挑戦だったことが人気の盲点になっただけでしょう。総体的には、ばんえい記念でも上位入線できるレベルの馬が活躍しています。また、高速決着になるほど、前走時計が速い馬が活躍しているので、天候も考慮して馬券を組み立てることにしました。

 しかし、そうは言っても、当たらないのが天気予報。インフィニティーは先頭グループで障害を越えないと厳しいなど、最近は各馬の好走の幅が狭い馬が多い上に、天気予報も当たらないから、更に私の予想も当たらないという悪循環を繰り返している次第です。一応、旭川記念当日の天気予報では、ひと雨降るとのことです。これを信頼するならば、◎は前走でもっとも速い時計で走破している、昨年のこのレースの勝ち馬フジダイビクトリーです。

 フジダイビクトリーは今年のばんえい記念では、第2障害を先頭で越えてからも勢いがあり、一瞬、勝てるかと思いました。残念ながら10m手前で詰まって、ラスト1mで力尽きての4着でしたが、初挑戦&大外枠だったことを考えれば、未来が明るい内容でした。シーズン最初のばんえい十勝オッズパーク杯では5着でしたが、近走で復調気配を見せているだけに、ひと雨降らなくても十分上位に来られるかもしれません。

 ○はメキメキ力をつけて、今年のばんえい十勝オッズパーク杯の2着馬コウシュハウンカイ。前走は出脚が悪く、前に行けずの7着でした。しかし、障害はいつもどおりにこなせているので、そこまでの不安要素にはならないでしょう。もともと高重量戦を得意としているところがあるので、巻き返しを期待します。

 ▲はばんえい記念3着、オッズパーク杯4着のインフィニティー。決め手がないのでなかなか勝ちきれませんが、先頭グループで障害を越えられたときは大崩れしないので3番手評価としました。一昨年や昨年と比べると出脚がやや悪くなっているのが気になるところですが、決め手あるオッズパーク杯の勝ち馬オレノココロがトップハンデを背負わされていることを考慮すると、馬券圏内突入のチャンスはありそうです。

 △に苦手だった障害を克服して、昨年のばんえい記念では2着に善戦したニュータカラコマ。この馬は馬場が重ければ障害力を生かせるし、馬場が軽ければ決め手を生かすことも出来ます。そういう意味では、この馬が現役でもっとも好走の幅が広いタイプなのかもしれません。しかし、馬場が重ければ甘さが出て、何かに先着を許し、馬場が軽ければ何かにキレ負けしているところがあるので常に本命にするのは敬遠したくなります。常にそれなりに人気があるので3連複では狙いづらく、馬複で狙ったら3着になりそうなのが怖いところです。

 他ではばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬オレノココロ。オッズパーク杯では膝を折りそうになったものの、すぐに立て直してスピードに乗せて1着でゴールイン。その後ひと息入れましたが、疲れが出たのか、ハンデを背負わされることを嫌ったのか? 前走で膝を折りかけたことから本質はハンデも含めて重量が加算されることはプラスとは言えませんが、馬場が軽くなる点はプラス。また、オッズパーク杯を勝った後にひと息入れたことで、ここがピークの仕上げは難しそうなので狙い下げました。

 あとは昨年の岩見沢記念の勝ち馬ホクショウユウキ。その後の重賞では見せ場のないレースが続いていますが、近走はひと頃のスランプから脱した感があるので買い目に加えることにしました。昨年の岩見沢記念のように接戦の形ならば、最後の直線ではニの脚を使って伸びて来る可能性も十分にあります。

 ◎ (8)フジダイビクトリー
 ○ (5)コウシュハウンカイ
 ▲ (2)インフィニティー
 △ (7)ニュータカラコマ
 △ (3)オレノココロ
 △ (4)ホクショウユウキ

 馬複
 8-5,2,7,3,4 600円 計3000円
 ワイド
 8-5,2,7,3,4 600円 計3000円

1
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.