限りない未来へ! センゴクエースが圧勝
8日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、圧倒的1番人気に推されたセンゴクエースが優勝。デビュー以来9戦9勝とし、世代チャンピオンの座に就きました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.サカノメイホウ 70.5
2.センゴクエース 1.2
3.ホクセイボス 16.4
4.ホクショウキズナ 8.6
5.キンメダル 14.8
6.コウシュハスパーク 38.7
7.タキニシサンデー 34.9
8.メムロコマチ 21.1
9.テンカトウイツ 24.3
10.エーチャン 32.2
1にも2にもセンゴクエース。単勝1.2倍のオッズからも、問題は相手探しといった様相を呈しました。ホクショウキズナが8.6倍で離れた2番人気。さらに離れてキンメダル、ホクセイボスと続きます。馬場水分3.1%のなか、注目のスタートが切られました。
第1障害を通過して、先頭は早くもセンゴクエース。サカノメイホウ、コウシュハスパーク、メムロコマチあたりが離れた後方を進みましたが、そのほかはほぼ横一線で第2障害を迎えました。
真っ先に仕掛けたのはキンメダルとホクショウキズナ。特にキンメダルが抜群の登坂を見せ、先頭で障害を登り切ります。しかし、それを上回る登坂を見せたのがセンゴクエース。じっくりためたのち一気に駆け上がり、キンメダルと並んで障害を突破しました。他馬は690キロの重量も響いたか苦戦を強いられ、相当離れてコウシュハスパーク、そしてタキニシサンデーと続きました。先頭は完全なマッチレースとなりましたが、残り20メートルを切ったあたりでキンメダルが失速。そして10メートル標識手前で完全に脚を止めてしまい、勝負あり。最後まで脚どり乱れず歩き続けたセンゴクエースが実力の違いを見せつけました。キンメダルはゴール線上でもストップしましたが、3番手以下にはセーフティーリードをつけていたため2着入線。逆に熾烈を極めた3着争いは、コウシュハスパークが先着しました。
父ウンカイ、母サダエリコの良血センゴクエースが無敗で現3歳世代の頂点に輝きました。抜群の登坂力、そしてしまいまできっちり歩き続けるレースぶり。初めて課せられた690キロも問題なくこなし、限りない未来を感じさせました。連勝をどこまで伸ばせるのかにも注目が集まりますが、それ以上にこの馬に課せられた使命は、ばんえいの未来。その成長が楽しみでなりません。
キンメダルは2着。センゴクエースという宿敵こそいるものの、この馬もヤングチャンピオンシップ3着に続く好走で、世代上位の力を示しました。しまいが甘くなったのは気がかりですが、今後の成長次第でタイトル奪取の期待は十分です。
9番人気のコウシュハスパークが3着。だいぶ離されての結果だけに過大評価はできませんが、ある程度早めに障害を越えながら激しい3着争いを制した内容は悪くありません。今後も世代重賞で上位をにぎわしてくれることでしょう。
鈴木恵介騎手「イレネー記念にあわせたスケジュールを厩舎が組んでおり、レース間が空いていたので少し不安がありましたが、能力の高い馬でしたので、焦らず挑みました。第2障害では他の馬が行ってもこの馬のペースで仕掛けても大丈夫だと考えていました。これからのばんえい競馬のスターホースになると期待しています」
※当初、一部不適切な表現がありました。関係者の方にお詫び申し上げます。