今週のばんえい十勝は、3月14日(金)、16日(日)・17日(月)の変則3日間開催。16日(日)のメインには4歳・5歳混合による重賞・ポプラ賞が組まれています。年齢差によるハンデが設定されていないためか、重賞に再格付けされた過去3回では、経験で勝る5歳が2勝、2着3回、3着1回と優位な成績を収めています。
【今週のコース使用方法(出走馬が9頭以下の場合)】
→10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら)
3月14日(金)のメイン第10レースは、アクアマリン特別(A2級-1・2組決勝・18:05発走予定)。A2級-1組(3月8日)、A2級-2組(3月9日)の両予選上位馬による一戦です。
1組予選を制した5歳馬エビスダイチに注目。2月23日のウインターカップ(A1・A2級-1組混合)でコンマ6秒差2着と近走の特別戦で好走実績もあります。5歳馬には今季いっぱい、特別戦では10キロの減量特典があり、予選で接戦を演じた2着馬が回避したのも有利。連勝の可能性が高そうです。
同5着アローファイターはA2級限定の特別戦では、今季4戦して2着1回、4着2回など大崩れが少ない成績。持ち味である障害力を生かしてここも上位をうかがいます。
2組予選組では5着レットフジに注目。逃げ切り勝ちを収めたフクノカミカゼからはかなり離されての障害クリアでしたが、6秒差まで押し上げてきました。ペースが落ち着く特別戦では善戦傾向があるので、巻き返しが狙えそうです。
3月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第35回ポプラ賞(4歳・5歳混合・18:05発走予定)。
クラス別定重量で争われ、唯一オープン格付の5歳馬ニシキエーカンがトップハンデで760キロ、A2級の牝馬コウシュハクィーンら3頭が710キロで、最大50キロ差がつきました。
4歳シーズン三冠を達成した同世代の強敵ホクショウユウキが回避したとなれば、ニシキエーカンが断然でしょう。三冠では、一冠目・柏林賞と三冠目・天馬賞が2着でした。3走前のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)ではトップハンデで6着でしたが、ここにも出走している3着ワールドピサとは1秒9と僅差。2着テンカムソウとは4秒5差でしたが、今回はハンデ差が10キロ縮まります。3歳3月のイレネー記念以来となる重賞制覇へ期待が高まります。
勢いがあるのがテンカムソウ。天馬賞3着、ダイヤモンドダスト賞2着を含む近8走がすべて3着以内で、目下3連勝中です。世代限定戦では崩れの少ない成績だけに、ここでも上位が望めそうです。
4歳は5頭中3頭が牡馬で、昨年12月に行われた定量戦・ばんえいダービーの1~3着馬。いずれもA1級格付だけに、今回も3頭には重量差がつきません。となれば、ダービー馬オレノココロが筆頭格。昨年7月の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)で3着という実績もあります。
3月17日(月)のメイン第10レースは、白樺賞(オープン・A1級決勝混合・18:05発走予定)。オープン-2組混合(3月9日)、A1級(3月10日)の両予選上位馬による一戦です。
オープン-2組混合予選の勝ち馬ウメノタイショウに期待。残り30メートル付近では5頭がほぼ横一線でしたが、そこから力強く抜け出してきました。障害巧者だけに、特別の重量でも不安はなし。2、4、5着馬が予選よりさらに5キロずつ別定重量を課せられている(3着馬は回避)だけに、ハンデの面でも有利です。
オープン-2組混合予選でコンマ5秒差2着スギノハリアーは前々走のA1・A2級決勝混合では、逆にウメノタイショウにコンマ5秒差をつけて勝利しています。こちらも障害巧者だけに、特別へ替わるのは歓迎といえます。
アオノレクサスはオープン-2組混合予選で5着とはいえ、4、3走前にはオープン特別で連続2着に入っている実績は断然。ハンデは楽ではありませんが、この馬以外はすべてA1級と相手関係が有利なのは明白でしょう。
A1級予選は雪中競馬となり、アアモンドマツカゼ、コマクインとスピードのある牝馬2頭がワンツーを決めました。今回も先行策からどこまで踏ん張れるでしょうか。