11月10日(日)のメインには4歳女王決定戦・クインカップが組まれています。別定重量での争いですが、過去5年では、トップハンデ馬が馬券に絡んだのは昨年の3着のみ。08年のツバキダイヤ、11年のキタノサクラヒメは重賞初挑戦で制覇を果たすなど、なかなか実績どおりには決まらない重賞といえます。
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11月9日(土)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(B2級-1組・20:10発走予定)。
前開催のヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合)で2着のヒマワリカツヒメに引き続き注目。3連勝はなりませんでしたが、第2障害をひと腰でクリアすると、5頭ほぼ横一線の追い比べから一旦は遅れたものの、ゴール前でしぶとく伸びてきました。特別戦では良績が少ないタイプでしたが、一気の重量増でも崩れなかったのは力をつけている証拠でしょう。引き続いての685キロだけに慣れも見込めるはず。B2級同士の対戦に戻るここは勝機十分といえます。
先週行われた3歳二冠目・ばんえい菊花賞からは2頭が参戦しますが、なかでも3着セイコークインに期待。8月以降11戦連続して3着以内をキープと好調持続。B2昇級初戦でいきなり特別戦に組み込まれましたが、前走670キロで第2障害をひと腰で切っていることを考えれば、今回は未知の相手関係とはいえ665キロなら大崩れはなさそうです。
ヒロノクィンは近3走が2、1、1着と好調です。特に前走のB1・B2級決勝混合戦では、B1級のテルシゲ(今開催からA2へ昇級)らを相手に、鮮やかに逃げ切っています。同じく2連勝中のメンコイワタシともども久々の特別挑戦ですが、両馬とも障害巧者だけにいきなり好勝負が望めるかもしれません。
11月10日(日)のメイン第10レースは、重賞・第38回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。
今回のメンバー10頭中8頭が出走していた紅バラ賞(4歳牝馬オープン)の勝ち馬ベニコマに注目します。第2障害をひと腰5番手で越えると、先行勢との差をぐんぐん詰めての差し切りでした。その後2走では4、6着ですが障害のカカリは悪くありませんでした。紅バラ賞が前哨戦に組まれるようになった過去3年で、同レースの勝ち馬が2勝、3着1回と好成績を収めていることを考えても主軸視が妥当でしょう。
フレグランスは紅バラ賞で3着。第2障害先頭クリアから、ベニコマと2秒2差に踏ん張っています。競走除外明け後にひと息入れたのが功を奏したのか、大きな変わり身を見せました。前走の自己条件戦でも障害をひと腰で越えると余裕たっぷりの逃げ切り勝ちを収めています。重賞は今回が初挑戦となりますが、上昇度で侮れない1頭といえます。
マゴコロは紅バラ賞には不出走でしたが、同世代の牝馬限定オープン戦では、黒ユリ賞(2着)、ばんえいオークス(3着)の2重賞を含め3着を外したことがありません。障害巧者だけに690キロもこなせるでしょう。
紅バラ賞4着のカネサマドカや、同6着でもばんえいオークスで2着の実績があるカツダイヤにも注目です。
この日の第9レースには、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が行われます。ヤングチャンピオンシップの予選第2弾で、石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高管内産および北海道外産の2歳馬が争います。
目下7勝を挙げているハクタイホウが力を示しそうです。別定10キロ増となった近2走、前々走の重賞・ナナカマド賞で僅差3着、前走の2歳A級-1組では次元の違う末脚で差し切って2着を7秒2も突き放しています。2歳A級-1組と2組で4戦連続3着のカンシャノココロがどこまで迫れるでしょうか。
11月11日(月)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-1組・20:10発走予定)。
最軽量の3歳牝馬コウシュハクィーンに注目。前走の重賞・ばんえい菊花賞では2番人気で7着に沈みましたが、障害で崩れたわけではありません。今回は2連勝を飾っている自己条件のB1級へ戻ります。紅一点で引き続き負担重量では断然有利なだけに、巻き返しが期待できそうです。
前開催のヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合)で3着のアローファイターも楽しみ。勝ったキタノオーロラ、2着ヒマワリカツヒメ(B2級)とほぼ同時の障害クリアで、決め手比べでは苦しいかと思われましたが、一歩も引かず僅差での決着に持ち込んだのは見事。別定10キロ増でも強さを見せました。今回は相手強化となりますが、好成績の馬が揃ったぶん、全馬が賞金別定重量を課せられており、コウシュハクィーン以外とはさほどハンデ差がつかないのが好材料といえます。
別定5キロ増となってから勝ち切れないレインボーライデンですが、前半の位置取りが悪く、不完全燃焼に終わっている感があります。ペースが落ち着く特別戦であれば、障害力を生かしての上位進出があるかもしれません。