カネサブラック2勝目で花道
「ばんえい記念は既に勝っている馬を買え」というのが私の信条。「ばんえい記念を1回しか勝たなかった馬」というのは、1992年のテンショウリを最後に出ていない。マルゼンバージ、フクイチ、シマヅショウリキ、サカノタイソン、スーパーペガサス、トモエパワー、ニシキダイジンと、連続であるかどうかは別として、複数回優勝馬ばかりだ。ニシキダイジンにしても、最初の優勝時は人気薄だったが、2年後に再度の優勝を果たした。この傾向を無視する手はない。
もちろん今回初勝利の馬が将来もう一度勝つという可能性もあるのだが、そうなった場合、◎カネサブラックが一度だけしか勝たない馬になってしまう。ばんえい競馬の大看板として活躍を続けてきた馬だけに、ここは引退の花道となる2勝目を飾ってほしい。
近走の内容が昔ほどでないのは百も承知だが、他のレースとばんえい記念は別物。1トンをまともに曳ける馬には限りがある。
週末の帯広は降水もなさそうだし、経験豊富な実績馬を信用したい。○は同じく引退戦のナリタボブサップだ。ばんえい記念にはあまり良い思い出のない同馬だが、2010年の僅差3着や昨年もフクイズミとは差がなかったことを考えると、今回数少ない「1トンをまともに曳ける馬」であることは確か。帯広記念2着でこれまでより成長していることと重量に対する許容度が増していることが確認できた▲ギンガリュウセイともども2着候補とする。果たして、最後の最後で「ナリタボブサップの本気」が見られるのか、最後まで脱力キャラになるのか......。
3着前提の複穴として1頭だけ、△フクドリ。スピードレースに出るような馬を狙うのは無茶かもしれないが、これまで800キロ以上の重量は7回走って2、4、3、3、7、2、3着。北見記念(2012年)でシベチャタイガーのひとつ下にいたことを考えると自信を持って買えるほどではないが、3着争いが泥仕合になったときの3着、くらいならありうる話だ。
馬券はカネサブラックの1着決め打ち、2,3着も配分は圧倒的に○▲で。
◎1カネサブラック
○4ナリタボブサップ
▲5ギンガリュウセイ
△7フクドリ
3連単
1→4,5→4,5 各2500円
1→4,5→7 各500円