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2013年3月10日 アーカイブ

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3/10イレネー記念回顧

2013年3月10日(日)

ショウチシマシタ名実ともに世代王者に!

 10日(日)は2歳シーズン王者を決める重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のショウチシマシタが優勝。ナナカマド賞以来となる重賞2勝目を挙げ、世代王者の称号を手にしました。

 午前中に降った雪の影響で、馬場水分は7.6%と軽め。勢いよく飛び出した10頭は一気にトップスピードに乗せ、一目散に第2障害を目指します。フクミツ、ショウチシマシタ、ソウクンボーイあたりが先行するも、ほぼ横一線。各馬ノンストップで障害下にたどり着きました。
 真っ先に仕掛けたのはショウチシマシタとセイコークイン。さらにソウクンボーイもこれに反応し、コウシュハウンカイもこれに続きます。しかしショウチシマシタが重量を感じさせない力強い登坂を見せ、先頭でクリア。やや遅れてソウクンボーイも障害を下り、以下セイコークイン、コウシュハウンカイも追撃態勢に入ります。
 しかしこの馬場水分だけに先行勢の脚いろも軽快。ショウチシマシタは2馬身半ほどの差を保ったまま歩き続けます。またソウクンボーイも、3番手のコウシュハウンカイとの差をキープ。残り20メートルを切ってからもそのままの態勢が続き、結局この3頭で決着しました。

 ショウチシマシタはナナカマド賞に続く重賞制覇となりましたが、当時はダイコクパワーの降着による繰り上がりでの勝利でした。世代チャンプ決定戦の今回をきっちり勝ち切ったことで、名実ともにナンバーワンの座に就いたと言えます。軽馬場が味方したのは否めませんが、終始馬群をリードしながら、失速することなく歩き続けたのは実力の証明。来シーズン以降の活躍が十分に期待できそうです。
 ソウクンボーイは持ち前のそつのないレースを演じたものの、今回ばかりは展開と馬場に泣いた格好。それでも崩れなかったのは評価でき、こちらも成長次第でさらに活躍してくれることでしょう。
 3着のコウシュハウンカイは大外枠ということもあって外へ逃げたり、物見をするような場面もありました。それで3着なら上々で、精神面の成長があれば頂点をうかがう存在となりそうです。

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大河原和雄騎手「初コンビを組ませてもらいましたが、スタートの出だしも良く、この早いレース展開で良い結果が残せた一番の理由は、馬の調子が良かったからだと思います。第2障害を降りて独走に見えたかもしれませんが、ソウクンボーイや他の馬の追い上げも気になっていました」

3/10イレネー記念予想 山崎エリカ

実走成績ナンバー1のダイコクパワーに期待

 今年の3歳世代は、一冠目のナナカマド賞の勝ち馬はショウチシマシタ(ダイコクパワー1着降着)、二冠目のヤングチャンピオンシップの勝ち馬はソウクンボーイ、そして牝馬限定の黒ユリ賞の勝ち馬はナナノチカラとすべて勝ち馬が異なるように、実力が拮抗しています。各馬の近走を見ても「平地のレースじゃないんだから!」とツッコミたくなるほど、勝ち馬とはあまり着差がなく、全頭印を打ってしまいたいくらいです。

 その中で確実に上位にくると思われるのが、ナナカマド賞で1着降着、ヤングチャンピオンシップでも勝ち馬ソウクンボーイとわずか2.4秒差の4着と好戦した◎ダイコクパワーです。ナナカマド賞ではソウクンボーイの進路を妨害して5着に降着となった同馬ですが、前にいた2位入線ショウチシマシタ、3位入線コウシュハウンカイの脚も止まっていなかっただけに、ソウクンボーイはゴール手前で脚が止まったコウシュハクィーンのみを交わしてどのみち4着だったというのが私の見立てです。つまり、重賞での実走成績がもっとも良いのがダイコクパワーということになります。

 ダイコクパワーはヤングチャンピオンシップ4着後、障害で止まってしまっていましたが、近2走では障害をキッチリと修正していることを考えると、勝ち負けまでどうかはともかく、2着、3着くらいにはくる可能性が高いです。

 また、ナナカマド賞の勝ち馬ショウチシマシタやヤングチャンピオンシップの勝ち馬ソウクンボーイは、前走から2開催、1開催お休みさせての出走となるのでここが目標のようには思えません。昨年の二冠馬ブラックボスのような気配(2開催休ませて挑んだこのレースでは5着)。また、ナナカマド賞の2着馬コウシュハウンカイも不利な10コースに入りました。

 よって、ナナカマド賞の3着馬コウシュハクィーンを○とします。自己条件の前走でも勝ち馬コウシュハウンカイと4.0秒差、2着馬ダイコクパワーとは1.4秒差の3着と好走していることから、ここもいい線までくる可能性が高いです。

 そして▲は前記したショウチシマシタ、△はソウクンボーイとします。重賞で上位の実績と、近走でも安定した成績を残せていることを評価しました。あとは穴っぽいところでフクミツです。フクミツは重賞未経験ですが、障害巧者だけに高重量戦のここで一考します。あとは前記したコウシュハウンカイと、前走で印上位馬と差のないレースをしたセイコークイン。同馬は重賞での実績はありませんが、日曜日は雪が降るようですから、持ち味のスピードを生かすという意味ではプラスでしょう。

 ◎ (6)ダイコクパワー
 ○ (3)コウシュハクィーン
 ▲ (5)ショウチシマシタ
 △ (7)ソウクンボーイ
 △ (1)フクミツ
 △ (10)コウシュハウンカイ
 △ (4)セイコークイン

 馬複
 6-3,5,7,1,10,4 各1000円

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