タケノビジン悲願の重賞初制覇!
18日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のタケノビジンが優勝。2頭が競走除外となり6頭立てで実施されましたが、1~6着まですべて単勝人気順で決まるという、珍しい結果となりました。
好天が続き、馬場水分は1.3%。もうもうと砂煙が上がる中で、この一戦は行われました。タケノビジンとリキエイが先行する形で進み、ホクショウバトル、テンマデトドケがこれを追走。後方からトレジャーハンターとレットフジが進み、ほぼこの体勢のまま第2障害を迎えました。
真っ先に挑んだのはタケノビジン。ひと呼吸置いてリキエイとホクショウバトルも仕掛けます。タケノビジンは障害途中でいったん脚が止まりますが、2腰目が入って先頭でクリア。リキエイもやや遅れてクリアし、以下トレジャーハンター、ホクショウバトルと続きました。
先頭を行くタケノビジンは思いのほか脚いろが鈍く、リキエイが徐々に差を詰めにかかります。残り20メートル付近で併走状態となり、このままリキエイが先頭に立つかと思われましたが、ここからタケノビジンもしぶとく食い下がります。この2頭が激しい叩き合いを演じたまま、残り5メートル。それでも勝負のゆくえはわからず、併走のままゴールへ。ほぼ同時に荷物を運び切ったように見えましたが、わずか0秒6差でタケノビジンが栄冠を勝ち取りました。3着には障害3番手クリアのトレジャーハンターが、そのまま流れ込みました。
タケノビジンはこれまでばんえい菊花賞で2着した実績がありますが、重賞制覇は初めて。最軽量ハンデを生かし切る、しぶといレースぶりが光りました。並み居る牡馬が相手だっただけに今回の勝利の価値は高く、今後も牝馬限定戦やハンデに恵まれた際には軽視できない存在となりそうです。
安部憲二騎手「今季後半に調子が上がってきていたので、このレースは勝ちたいと思っていました。この馬自身重賞初勝利ですし、オーナーの期待に応えられてよかったです。最近は馬体も大きくなって充実してきたし、年齢を重ねていろんなレースにも対応できるようになってきたので、徐々に上を目指して頑張りたいと思います」