5月29日(土)の第9レースで船山蔵人騎手(26歳・鈴木邦哉厩舎)が勝利し、通算100勝を達成しました。07年1月の初騎乗以来、通算50勝までは約1年半(08年6月)で到達。それ以降は減量がなくなりましたが、着実に勝ち星を積み重ね、デビューから約3年5カ月、1274戦目で区切りの勝利となりました。ばんえいの現役騎手では2人だけの左利き(もうひとりは大口泰史騎手)という個性を生かし、さらなる活躍を期待したいところです。
6月5日(土)のメイン第11レースは幌尻岳特別(A2級-1・2組決勝・17:15発走予定)。5月29日第10レース(A2級-2組)、5月30日第9レース(A2級-1組)の上位馬による一戦です。出走馬の重量区分は、320万円未満1頭、250万円未満9頭となっています。
30日第9レースは、エメラルド(今回は不出走)が逃げ切って圧勝しましたが、3頭による2着争いは大接戦でした。3着ブランドボーイは今季すでに3勝と絶好調、今回は強烈な先行馬が不在で、この馬がハナを奪えそうなのが好材料。同2着コーネルも前々走でオープン選抜混合勝ちがあり、好調度では負けていません。同4着クロフネオーザンは障害巧者で、前述2頭との負担重量差が前走より有利になっています。
29日第10レース組では、勝ち馬マタキテネに注目。前回のA2級-1・2組決勝特別(5月22日)では僅差3着に入っており、決め手では上位の存在です。同じ前走で3着のハマカツも争覇圏でしょう。
6月6日(日)のメイン第11レースはライラック賞(4歳オープン・17:15発走予定)。5月29日に行われた4歳オープンの再戦ですが、今回は基礎重量が重くなっています。
ジャングルソングは前走4歳オープンで6着。昨季終盤から世代限定戦では4戦3勝、2着1回と好調だっただけに、断然人気に推されましたが、第2障害でのロスが響いた格好。しかし勝ったコマクインとは4秒1差で、実績的に十分巻き返しが可能でしょう。
前走もトップハンデながら3着に追い込んだのがキタノタイショウ。ためて第2障害をひと腰でクリアと、世代上位の障害力をみせつけました。基礎重量が増える今回は勝利まで望めそうです。
前走最軽量で逃げ切ったコマクインは今回も負担重量に恵まれました。しかし、5月2日の4歳オープン特別では、ジャングルソング(1着)、アアモンドヤマト(2着)らと激しい先手争いを演じて6着。スムーズに行けないとモロさを見せるため、基礎重量が増えるここでは全幅の信頼は置けません。
前走を含め3戦連続2着のフクドリも勢いからは侮れない存在です。
6月7日(月)のメイン第11レースは神威岳特別(B1級-1・2組決勝・17:15発走予定)。5月29日第12レース(B1級-2組)、5月30日第12レース(B1級-1組)の上位馬による一戦です。出走馬の重量区分はすべて250万円未満です。
実績で勝る30日第12レース組が中心でしょう。なかでも2着トウリュウが筆頭格。キングファラオとの決め手勝負に負けましたが、障害力を生かすこの馬らしいレースぶりでした。
逆に、勝ったキングファラオは見習い騎手起用の10キロ減に恵まれた感じ。障害には不安を抱えているだけに、前走からの負担重量増はどうかといったところです。
前回のB1級-1・2組決勝特別(5月24日)1、2着のカップオー(30日第12レース6着)、キョウエイボーイ(同3着)も差はありません。