ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2009年12月12日 | メイン | 2009年12月17日 »

2009年12月13日 アーカイブ

1

12/13ばんえいオークス回顧

2009年12月13日(日)

ワタシハスゴイが3歳牝馬の頂点に!

 13日(日)は3歳牝馬三冠の最終戦・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン))が行われ、ワタシハスゴイが勝利。ばんえい大賞典に次ぐ重賞2勝目を挙げました。

 全馬670キロと、この時期の牝馬にしてはまだまだ厳しい重量ですが、軽馬場もあって道中は淀みない流れ。コマクインやスーパーコマチといったあたりがペースを握り、各馬2、3度脚を止めた程度で第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはワタシハキレイズキ。「差し馬に追いつかれない先行で攻めて、登坂力を活かしたレースをするのみ」と鈴木恵介騎手が語っていたとおり、積極的なレースを展開。ひと腰で障害をクリアして後続を突き放しにかかります。しかし、各馬も遅れず、コマクイン、ワタシハスゴイ、ヒマワリカツヒメ、ホクショウマドンナ、スーパーコマチまでがほぼ一団で追撃に入りました。
 順調に逃げるワタシハキレイズキでしたが、2番手集団から抜け出したコマクインとワタシハスゴイとの差が詰まりはじめ、残り15メートル付近で3頭が横一線。そこからさらに脚を伸ばしたのがワタシハスゴイで、残り10メートルで抜け出すと確かな脚取りのままゴールを駆け抜けました。最後までしぶとい粘りを見せたワタシハキレイズキが2着。3頭横並びとなった激しい3着争いは、ゴール手前で鋭く伸びたヒマワリカツヒメに軍配。以下コマクイン、ホクショウマドンナの順で入線しました。

 前述のとおり重賞2勝目となったワタシハスゴイ。牡馬相手のばんえい大賞典を制した実力からすれば、牝馬同士の定量戦ならこの勝ちっぷりも納得です。とはいえ、軽馬場を味方に自分の競馬に徹していたワタシハキレイズキをきっちり差し切ったあたりは、藤本匠騎手の仕掛けのタイミングによる部分も大きいでしょう。馬の実力と騎手の手腕が織りなした見事な勝利だったと言えます。
 惜しくも2着のワタシハキレイズキですが、後続がどっと押し寄せた残り20メートル付近から見せたしぶとい粘りには見どころがありました。ばんえいプリンセス賞に次ぐ二冠は成りませんでしたが、この馬の持ち味は十分に発揮できたと思われます。
 持ち味という点では、ヒマワリカツヒメの末脚にも見どころがありました。先行馬に有利な軽馬場だったことを考えれば、今後、馬場・展開次第で順番が回ってくる可能性も十分です。

成績はこちら
映像はこちら

藤本匠騎手「このメンバーなら力はナンバー1ですから、結果が出せてよかったです。先生からは先行馬の争いに巻き込まれないように、と言われていました。それでも位置取りが少し後ろかなと思っていましたが、結果的にはそれが幸いして、障害もうまくまとめられました。障害をどの位置で下りられるかがポイントだと思っていましたが、いい位置で下りられましたし、きっちり差し切れたのでよかったです。馬体ができてくれば、もっともっと良くなりますよ」

12/13ばんえいオークス予想 山崎エリカ

スゴイよりもキレイズキ

 今年は「風邪を引かないこと」を目標にし、健康面には十分注意して生活を送ってきたのに最後の最後の月で風邪を引いてしまいました(・_・、)。 とても悔しいですが、来年こそ3年目の正直で「風邪を引かないこと」を目標にがんばります。p(TT)qファイト!

 さて、今年もやってまいりました。牝馬3冠の頂上決戦ばんえいオークス。◎にしてみたいのはワタシハスゴイではなく、ばんえいプリンセス賞の勝ち馬ワタシハキレイズキの方です。同馬は前3走で結果を残せていませんが、調子落ちというよりも重量が堪えた印象があります。障害で体は前へ行こう、行こうとしているものの肢がついて行けていないような感じなのです。

 しかし前走の能取湖特別では重量695㎏を背負って見せ場を作りました。今回はそれより軽い重量の670㎏で、土曜日の雪で馬場水分も軽いわけですから、今回はワタシハキレイズキの障害力が生かせるのではないでしょうか。そもそも定量戦のばんえい菊花賞ではワタシハスゴイよりも同馬の方が上位人気に支持されていたわけですから、逆転の余地は残されていると見ました。

 ○にはメンバー中で唯一350万クラスからの出走となるワタシハスゴイです。今回はひと開催お休みさせての出走になりますが、定量戦で前走より重量が10kg軽くなったことや、ソリの滑りがよい軽馬場で行われることを考えるとそこまでのマイナス材料ではないでしょう。3歳牡馬相手のばんえい大賞典勝ち、ばんえい菊花賞4着の実績を考えると、やはり対抗にせざるを得ません。

 ▲にはばんえいプリンセス賞の4着馬で、その後力をつけたコマクイン。近6走が1着3回、2着3回という抜群の安定感で、スーパーコマチやヒマワリカツヒメと戦ってすべて先着を果たしているというのは好ましい材料です。

 ただコマクインのように障害力を持ち味とする馬というのは、それまで抜群の安定感を誇っていたワタシハキレイズキが、ばんえい菊花賞でそれまで背負ったことのない高重量を背負った途端に惨敗したように、紙一重で惨敗する場合も多々あります。コマクインも前走から一気に60㎏増量され、初の重量670㎏を背負うわけですから、あまり刻まずに積極的なレース運びをすると大崩れの可能性もあるでしょう。コマクインが初重量をそれほど意識しないで積極的なレースをした場合も考慮して△スーパーコマチ、ヒマワリカツヒメも買い目に加えたいです。

 ◎ワタシハキレイズキ
 ○ワタシハスゴイ
 ▲コマクイン
 △スーパーコマチ
 △ヒマワリカツヒメ

1
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.