今年もいよいよばんえい甲子園が開幕。2歳馬を産地ごとに5つのブロックに分け予選を戦い、決勝戦である12月30日の重賞・ヤングチャンピオンシップを目指します。8日(日)の第10レースにその予選の第1弾・北央産駒特別が行われます。
なお8日のメインは牝馬オープンによるレディースカップ。当日はレディースデーとして、女性の方は競馬場への入場が無料となりますので、ぜひお越しください。
11月7日(土)のメイン第11レースは立冬特別(450万円未満・16:50発走予定)。
休み明けの前走オパール特別(450万円未満)を快勝したホクトキングを中心視します。相変わらず障害に甘さが残りますが、前走の勝利は決め手上位のニシキセンプーを差し切ってのものだけに価値があります。今回は前走から別定5キロ増となりますが、オープン復帰を目指し、ここで立ち止まるわけにはいきません。
相手筆頭はニシキセンプー。前走は完全に勝ちパターンでしたが、相手が悪かったとしかいいようがありません。今回、ホクトキングとハンデ差がなくなるところに逆転の可能性を見出したいところです。
4歳の2頭、オパール特別では1番人気で3着のオレワスゴイ、3番人気で8着のウメノタイショウも、実力的に十分巻き返しが期待できそうです。
11月8日(日)のメイン第11レースにはレディースカップ(4歳以上牝馬オープン・16:50発走予定)が行われます。オープン710キロから1格付下がるごとに10キロ減。オープン馬は本年度の収得賞金100万円ごとに10キロ増という別定重量戦で、ギャンブラークインのみ10キロ増で720キロとなりました。
期待したいのは690キロで出走のニシキエース。今年5月の牝馬重賞・カーネーションカップでは第2障害6番手から豪快に追い込んで、今回も出走のエンジュオウカン、ギャンブラークインに次ぐ3着に健闘しています。当時先着された2頭との負担重量差が今回は10~20キロひろがっており、4歳の成長度も考えれば、十分に逆転が望めるでしょう。
相手筆頭は、同じく4歳のユーファンタジー。前走の4歳牝馬重賞・クインカップでは今回と同じ20キロ差でニシキエースを下しています。一線級の古馬牝馬とは初対戦だけに、ペース慣れが必要でしょうが、目下の勢いは侮れません。
若い両馬の挑戦を、豊富な経験が武器のギャンブラークイン、エンジュオウカン、ニシキユウ、トカチプリティーらが受けて立ちます。
この日の第10レースに北央産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。
空知、上川、留萌、宗谷地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、ウメノタイショウ(08年ばんえい大賞典2着、09年柏林賞2着)、カネサリュウ(07年ホクレン賞、イレネー記念)などが挙げられます。
抜けた馬がいない組み合わせですが、唯一の3勝馬シンエイドリームが中心となりそう。6月の2歳受賞戦で、のちのナナカマド賞3着馬ホクショウバトルを下している実績も光ります。
2歳A-3でシンエイドリームに先着しているベツカイローズや、相手なりに走れるバカヂカラ、カネサブラックの半妹という良血カネサアカリらが相手でしょう。
11月9日(月)のメイン第11レースに霜柱特別(350万円未満・16:50発走予定)が行われます。
前開催の秋陽特別(350万円条件)では1番人気を裏切ったマックスセンプーの巻き返しに期待します。そのレースこそ第2障害で崩れ8着でしたが、それまで同条件特別では2戦連続で2着に入っていました。もともとは障害巧者だけに、今回は立て直してくるはず。再び連対圏突入をうかがいます。
ホクショウドラゴンも秋陽特別に出走。最後方での第2障害クリアでしたが、持ち前の決め手を見せ5着に追い込みました。前走450万円未満決勝混合でも障害でヨレてしまいましたが、良化がうかがえる4着。ここはさらなる上位進出に期待できそうです。
休養明けで秋陽特別を差し切ったマルモスペシャルも有力。同3着のアグリミズキは、前走450万円未満決勝混合を鮮やかに逃げ切って勢いに乗っています。
オープン経験馬のキョウエイボーイ、グレートサンデーも実力どおりの走りができれば差のないところです。