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2008年6月26日 アーカイブ

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やっぱり馬が好き(第49回) 旋丸 巴

2008年6月26日(木)

旬の人、旬の馬

 トートツですが、竹ヶ原茉耶騎手の最近の活躍ってば、凄いよね〜。

 6月15日現在で、騎手ランキングは勝率で5位、連対率に至っては、松田道明、藤本匠に続く3位! 尾ヶ瀬、藤野、鈴木勝堤といった名手を抑えての、このランキングは「凄い!」の一言に尽きる。

 今春から、我らが谷厩舎に移籍した彼女を応援し続けて来た私だけど、一流騎手に伍してのこの活躍。私のお財布にも暖かい風を送り込んでくれるから、茉耶ちゃん素敵〜! 愛してる〜。

 因みに、茉耶ちゃんは、学生時代、柔道の選手として名を轟かせたとか。だから、運動神経も勝負根性も抜群なんだろう。

 というような茉耶ちゃん情報は、しかし、きっと近々、斎藤友香さんが騎手ファイルで紹介してくれるだろうから、これくらいにしておくけれど、最後にサービスとして麻耶ちゃんの「極秘情報」をば。

 あのね、茉耶ちゃんって、凄くプロホーションがいいんですよ〜。勝負服を着ているとコロッとして可愛い体型に見える彼女。だけど、実は、物凄くウエストが細いんですよ〜。数年前、某パーティーでスーツを着ている茉耶ちゃんを見て、そのスタイルの良さにビックリ。レースでは大柄な男性に伍して勝負に生きる彼女も、日常は、やっぱり可愛くもキュートな女性なのね、と、納得したのである。

     *     *     *

 さて、旬な人、を紹介した次は、いよいよ「旬な馬」の登場。

 今年の2歳馬は、なかなか個性的と言うか、今後の活躍出来る馬達が揃って、誠に楽しみ。

 能試1番時計のホクショウバンクや、牝馬とは思えぬ雄大な馬体で他馬を圧倒するタワノアヤカなどなど、どの馬も将来が嘱望されるけれど、そんな中で、私が、今、とっても注目しているのがアオノレクサス。

 能試ではホワイトアウトという名前で登場し、好時計をマーク。その後、アオノレクサスと改名。5月4日のデビュー戦、25日の2戦目、と共に他馬を圧倒する快勝劇で2歳馬のエリートロードに乗った、とは、読者各位もご存知の通り。

 血統的にも、全兄に準オープンのエビスオニワカ、叔母には、あの! 現役最強牝馬のフクイズミを持つ一流血統馬……という訳で、注目を集める大器アオノレクサスなのだけど、実は、私、この馬をデビュー前から知っているのである。初めてこの馬に会ったのは昨年11月、同馬の生産牧場である佐々木牧場に取材に行った時のことである。と言っても、この馬を取材に行った訳ではない。

 お笑いコンビ「タカ アンド トシ」が命名した「ドオーダッシュ」の取材に佐々木牧場を訪れたのだが、温厚で人懐っこいドオーダッシュの顔を撫で撫でしつつ担当の方の話を聞いていたら、その後ろを、どどどどど〜!っと駆け回る芦毛が1頭。今、右から左へ鹿毛の馬を追いまわして行ったと思ったら、今度は、左から右へ栗毛を追いかけて……と、取材の間中、地響きを立てつつ走り回り、他馬にケンカを売って遊んでいる。その、呆れるほど騒々しい姿を見て、「あの馬は?」と担当者氏に尋ねたら、

 「あれね、エビスオニワカの全弟」

 闘争心を最大の武器とするエビスタイショウ産駒であれば、この騒々しさも納得。と、何気なく写真を1枚撮った。それが他ならぬアオノレクサスだったのである。

080626.jpg
牧場時代のアオノレクサス

 とは言え、その後は、この馬のことなど、すっかり忘れて……。次に、この馬のことを思い出したのが、能力試験の日。

 好タイムを出した芦毛の生産者名を見れば、佐々木牧場。血統を見れば……

 「あ、これ、あの時、騒ぎまくってた芦毛だ!」

 あのヤンチャ坊主が、実に立派に成長した訳で、なおかつ、その生産者が日頃親しくしている佐々木牧場生産馬。ということで、何となく嬉しくなって、以降、私は、この馬を応援しているのだけれど、この馬もまた、前述、茉耶ちゃん同様、私の財布に温風を送ってくれるから、だーい好き!

 と喜びはしゃいで、しかし、ここに、この馬の活躍を見るたびに悔し涙に暮れている殿方が1名。その人こそ、誰あろう、本ブログ執筆者にして経済学博士・古林英一大先生なのである。じゃじゃ〜ん!

 どーして、アオノレクサスが活躍したら、先生が泣いてしまうのか? 実は先生、この馬の馬主になり損なわれたのである。

 前述の通り、レクサスの生産者は佐々木牧場。佐々木さんと古林先生は大の仲良し。なので、昨年はミヤビライコウを共同で所有されたのだが、今年も、お二人で新馬を1頭共有しようということになった。そこで、共有馬が何頭かリストアップされたのだけど、その候補馬の中にアオノレクサスの名もあったのだそうな。しかし、「この馬は、そんなに走らんだろう」という佐々木さんの判断で、他の馬主さんに売却。古林先生は他の馬を持たれたのだが……。

 河童の川流れ、猿も木から落ちる。大生産者として名を馳せる佐々木さんも、時に馬を見誤ることがあって、それが、たまたまアオノレクサスだったわけで、

 「あんなに走ると思わんかったな。一度は肉市場に出そうかと思ったくらいなんだけど」と、この馬の活躍には驚愕する佐々木さんが、空を見上げて続けて曰く「古林先生に、これくらい走る馬、持たせてやりたかったなぁ」

 因みに、古林先生が所有された馬は未だ……いやいや、みなまで言うまい。

 そんなアオノレクサスだから、是非にも、このまま連勝街道を走り続けて欲しいのである。勝って勝って、古林先生の悔し涙が枯れるまで勝ちまくれ〜!

今週の見どころ(6/27〜6/29)

 鈴木邦哉調教師が20日(金)の第10レースをヨコハマイサムで制し、通算1000勝に王手をかけました。鈴木調教師は通算2200勝を誇る鈴木勝堤騎手のお兄さんで、自身もかつては騎手として活躍されました。はたして今週、ばんえい史上11人目、現役では7人目の快挙達成となるかご注目ください。

 6月27日(金)のメイン第11レースはエルム特別(400万円未満)
 注目は今季開幕からこの条件で3戦連続連対していたグレートサンデー。2開催前(5月30日)のサクラ草特別(400万円未満)は1番人気を裏切り7着でしたが、もともとムラ駆けなところがある馬で、この敗戦だけでは見限れません。昨季は準オープンで勝利を挙げるなど実績では上位。前開催を回避し立て直された今回は巻き返しに期待できるでしょう。
 前開催の士幌高原特別(400万円未満)を逃げ切ったシンザンウィークも昨季は準オープンで勝利していた実績馬。持ち前の登坂力を生かし、早めの障害クリアからグレートサンデーとの一騎打ちに持ち込みたいところです。
 今季初戦の前走(6月6日)400万円未満を制したスピード馬ハヤテショウリキや、前走(6月15日)の勝入混合500万円未満を押し切ったキングシャープ、士幌高原特別2着のキングファラオも争覇圏。障害さえまともならタケノホウシュウも差はありません。

 6月28日(土)のメイン第11レースはせせらぎ特別(オープン)
 ここは、今季初戦のばんえい十勝オッズパーク杯で4着に健闘したホクショウダイヤに期待します。そのレースはカネサブラック、ナリタボブサップがマッチレースを展開し1、2着で、やや離れた3番手からこの2頭を際どく追い込んだマルミシュンキが3着。ホクショウダイヤはさらに大きく離された4番手から、オープンでも決め手上位のマルミシュンキを2秒差まで追い詰めました。続くシルバーカップ(オープン)では障害で苦戦し7着も、前開催の涼風特別(オープン)では先行策から2着に巻き返しました。今回の相手関係なら障害で多少後手を踏んでも持ち前の末脚でリカバーが可能で、今季初勝利の可能性は十分でしょう。
 相手筆頭は、このメンバーに入れば障害力ではナンバー1のツジノコウフクが有力。展開次第では先行力あるニシキダイジンや、牝馬の強豪トカチプリティーギャンブラークインにもチャンスがありそうです。

 6月29日(日)のメイン第11レースはライラック賞(4歳オープン)。6月1日の4歳重賞・柏林賞のほぼ再戦となりました。そのレースは、先頭で障害を越えたホッカイヒカルが、差なく続いたアローファイターを残り20メートルで突き放して快勝。2着には3番手から差を詰めたプリンセスモモが入り、以下、ミサキスペシャルアローファイターという着順でした。
  注目はプリンセスモモ。多くの馬が柏林賞より10キロ減となっているなか、同馬は据え置きの660キロですが、それでもトップハンデ馬と40キロ差はまだ有利な条件に映ります。
 相手は、ミサキスペシャルアローファイターらが有力。もう1頭の柏林賞不出走馬マルニゼウスも自己条件で4戦連続連対中と好調だけに不気味な存在です。
 ホッカイヒカルは、柏林賞ではいつもは後方に置かれるところを先行させた阿部武臣騎手の好騎乗もあり、重賞初挑戦での制覇でした。ノーマークで臨めた当時と違い、ここは当然他馬の目標となるでしょうが、無様な戦いは見せられません。

 この日の第7レースには2歳A-1戦が組まれています。
 ハンデ差がないのなら、6月15日の2歳優勝馬戦で1、2着のタワノアヤカホクショウバンクによる再度の上位争いが濃厚。2頭ともデビューから一度も連対を外していない安定感が魅力です。
 そのレースで3着だったワタシハスゴイは、先頭のタワノアヤカが残り20メートルに差しかかったときにようやく第2障害を越えましたが、10秒7差まで差を詰めたのは力のある証明。一角崩しを狙うならこの馬でしょう。

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