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2007年10月 9日 アーカイブ

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レース回顧(10/6~10/8)

2007年10月 9日(火)

 6日(土)は石勝特別(3歳以上オープン)が行われ、スターエンジェルが快勝。今季2勝目を挙げ、オープン戦線における存在感を示しました。
 馬場水分が2.3%まで下がり、各馬第2障害で苦戦を強いられましたが、障害には定評のあるニシキダイジンが先頭でこれをクリア。続けてホクトキング、スターエンジェルも障害を越え、さらにナリタボブサップ、シンエイキンカイあたりも勝負圏内でクリアしました。先頭のニシキダイジンは残り30メートル付近から脚いろが鈍りはじめ、代わって先頭に立ったホクトキングもスローダウン。そうしたなかスターエンジェルだけがきっちり脚を伸ばし、残り20メートルを切って先頭に躍り出ると、そのままゴールを果たしました。追い込んできたシンエイキンカイ、ナリタボブサップが脚いろの鈍った2頭を交わして2、3着。以下、ニシキダイジン、ホクトキングの順で入線し、1番人気のサダエリコは6着に終わりました。

 7日(日)は秋桜賞(3歳オープン)が行われ、昨季のイレネー記念2着馬シベチャタイガーが優勝しました。
 第2障害はアローファイターとシベチャタイガーの実績馬2頭が並ぶようなかたちでクリア。いったんは先頭に立っていたアローファイターですが、残り30メートルを切ってから脚が重くなり、シベチャタイガーが先頭へ。その後シベチャタイガーはゴール寸前で脚が止まりましたが、すぐに立て直して1着でゴールイン。アローファイターは、重い馬場に苦戦して残り10メートル付近で立ち止まったものの、後続の追撃を振り切って2着を確保しました。3着には牝馬のプリンセスモモが入線。

 この日の第10レースに行われたのは北央産駒特別(2歳産地限定)。ここはウメノタイショウが1番人気にこたえて優勝しました。
 第2障害を先頭で越えたウメノタイショウは、軽快に脚を伸ばして楽勝ムード。しかし、重量をさほど積まれていないとはいえ、2歳馬にとってこの日の重い馬場は過酷なもの。ウメノタイショウもゴール線上で脚が止まり、どっと押し寄せた後続に交わされそうな勢いでしたが、これを何とかしのぎきって、先頭ゴールを果たしました。2着は、障害2番手から追い込んだエナジーユウシオ。3番手で障害を越えたタイソンショウが、きわどいところまで追い込み、3着でゴールしています。

 8日(祝・月)は重賞のクインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、ヒメカワキタが重賞初制覇を果たしました。このレースについては別掲のクインカップ回顧をご覧ください。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

10/8クインカップ回顧

最低人気ヒメカワキタが重賞初制覇!

 8日(祝・月)に行われた重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)は、単勝最低人気のヒメカワキタが優勝。これまでばんえいオークス4着が目立つ程度でしたが、一躍世代牝馬トップクラスへ名乗りを上げました。

 各馬645~670キロということもあり、道中は標準的な流れ。サクラガサイタ、センコウラブリイあたりが先行して、勝負どころの第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはセンコウラブリイ。追ってヒメカワキタ、ニシキユウが仕掛ける展開。先頭でこれを越えたのはセンコウラブリイで、ヒメカワキタがこれに続き、エメラルド、ニシキユウの人気2頭が追随。障害を下りて2馬身ほどのリードを保っていたセンコウラブリイですが、激しく尻尾を振りながらのレース。苦しいのか、レースに集中できていないのか徐々に失速し、残り15メートル付近でヒメカワキタが先頭へ。そのままヒメカワキタが力強く脚を伸ばし、半馬身ほどの差でゴールを駆け抜けました。センコウラブリイはなんとかこらえきって2着。よく歩いたもののトップハンデがこたえたか、1番人気のエメラルドが3着。

 ヒメカワキタはこれが重賞初制覇。今回は、実績のあるエメラルド、ニシキユウとの比較で重量が20キロ軽かったこともありますが、同クラス、同重量、そして同厩舎のセンコウラブリイを抑えきったのは見事。06年シーズンの最終戦あざみ特別で、エメラルドやニシキユウといった世代トップクラスと同重量で勝っていることから、もともと実力差はなかったのでしょう。ただ、このあざみ特別も今回同様に単勝最低人気、また前走は1番人気で7着と敗れたようにムラ駆けなのは否めません。今後は安定して力を発揮することができるかどうかが課題となるでしょう。
 センコウラブリイは今回が9度目の2着。時にこうした詰めの甘い馬がいますが、激しく尻尾を振っていたゴール前からすると、センコウラブリイも勝ちきれないタイプなのかもしれません。それはともかく、管理する皆川公二調教師にとっては、うれしい同厩舎ワンツー決着。悔しいと思われるのは、ここ数戦ヒメカワキタの手綱も取ってきた入澤和也騎手でしょう。次の機会の奮起に期待したいと思います。
 単勝1、2番人気のエメラルドとニシキユウが、それぞれ3、4着。やはりハンデが響いた印象ですが、それでも堅実なレースをみせたのは収穫。牡、牝を問わず、この世代のトップクラスにあることを証明した一戦と言えるでしょう。

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