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2007年2月22日 アーカイブ

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馬券おやじは今日も行く(第31回)  古林英一

2007年2月22日(木)

コマーシャルフィルム

 北海道在住の方以外は目にしたことがないかもしれないが、小生、ばんえいのテレビコマーシャルがけっこうお気に入りである。パペットの馬2頭が、「ばんえい、ばんえい、ばんえいは、○○♪」と歌うアレである。○○のところには、その時期の開催場名がはいる。実に可愛らしくて小生はたいへん気に入っている。

 テレビコマーシャルが売上にどの程度貢献しているのかについてはわからない。公営競技の宣伝媒体としてのテレビCMの効果は、もしかすると、かなり小さいかもしれない。しかしながら、せっかくやるのなら、印象に残るものをつくってほしいと思うのである。

 北海道在住の小生が目にするテレビCMは、わがばんえい以外では、中央競馬、道営ホッカイドウ競馬、それにビッグレース開催時の競輪くらいなものだろうか。競艇も見なくなったような気がする。オートレースも見たことがない。競艇・オートは北海道内に場外発売所がないので当然といえば当然である。

 以前は釧路市郊外の白糠に競艇の場外発売所「ボートピアくしろ」があったが今はなくなった。そういえば、競輪も釧路市内に「サテライト釧路」があったのだが、いつのまにか無くなった。「ボートピアくしろ」は宮島競艇、「サテライト釧路」は弥彦競輪の場外施設だったはず。ボートピア(競艇)があって、サテライト(競輪)があって、それにばんえいの「ハロンズ釧路」、さらにJRAの「ウインズ釧路」もある。つまり、釧路というところには、オートレース以外のすべての公営競技の場外発売所が揃っていたのである。本場がないところで、これくらい全てが揃っていた町も全国的に珍しいのではなかろうか?

 話がそれてしまった。小生、以前、北海道地方競馬運営委員なんぞを務めたことがある。そのときに、結構うるさく主張したのが、テレビCMの改善であった。繰り返しいうが、小生は広告論の専門家でもなければ、その手の話に詳しいわけでもない。正直なところ、ただただ、おもしろいCMが見たかっただけである。小生がしつこく主張した影響でもないだろうが、一時期の道営のCMはよかった。笹木美典騎手、五十嵐冬樹騎手、齊藤正弘騎手の3人が街の中で駆けっこし、最後に美典ちゃんが勝つというやつである。五十嵐・齊藤両騎手は騎手服で、美典ちゃんはふつうの服だったので、美典ちゃんのことをタレントさんだと思っていた人も多かったようだ。この駆けっこバージョンの翌年は、所属騎手が騎手服のまま温泉の湯船に浸かるというやつだった。これも面白かった。

 ところが、その後はまたイメージフィルムみたいな、はっきりいって面白くないものに戻ってしまった。何の工夫もみられず、お役所が代理店に丸投げし、代理店も適当にやっつけ仕事でつくったようにしかみえない。

 競輪のCMでは、ずいぶん以前、四国5場で共同制作したものが秀逸であった。四国4県から1人ずつベテランのトップレーサーが出演し、ユニホーム姿で「ごめんなさいね~、ごめんなさいね~、あなたの期待に添えなくて~♪」と歌いながら踊るものであった。これはめちゃくちゃおもしろかった。何かの賞を受賞しているはずだ。四国といえば、観音寺競輪のアニメCM(マスコットキャラクターのぜにがた君が歌い踊る)も、小生は好きである。

 最近では、岸和田競輪のCM(岸和田競輪のホームページで見ることができるので、ぜひご覧あれ)がおもしろい。ちゃぶ台の前で、いわゆる大阪のオカン丸出しのおばはんが競輪選手の息子(これを演じているのが、トップレーサー、マエタクこと前田拓也選手である)に「あんた、今日のレースはなんやねん!」と説教垂れるものである。

 小生が知らないだけで、おそらく、全国各地の公営競技それぞれがこうしたCMを作成・放映しているのであろう。そこで、提案なのだが、全国の公営競技のCMを一堂に集めた展示会をやるというのはどうだろう。競馬だけでも構わない。サイト上で動画を集めるだけでもいい。ぜひ、どなたか、音頭をとってやってもらえないだろうか? 著作権とか放映権の問題さえなければ、安上がりでちょっと話題になる企画だと思うのだが……。どうでしょ、斎藤編集長。

うわっ! (←突然振られてびっくり。 by 斎藤)
とりあえず、著作権のないようなものからYou Tubeにアップしてみるとか……。

今週のみどころ(2/23〜2/26)その1

 今週は土曜日で帯広8回開催が終わり、日曜日から帯広第9回開催となります。それに伴い、この「今週の見どころ」も2回に分けて掲載いたしますので、ご了承ください。なお、日・月曜日分は土曜掲載となります。
 23日(金)のメインレースは花咲岬特別(4歳以上320万円未満)。ここは昇級初戦となるテンカが中心となるでしょう。近3走は270万クラスの身でありながら320万クラスとの混合戦を2勝(ほか270万クラス平場戦を1勝)。いずれも僅差ながらきっちり勝利を収めているあたりに、勝負強さが感じられます。11月の北見戦以来、掲示板を外していない堅実さも魅力です。ヒロノドラゴンはばんえいダービー3着の実績もさることながら、近走もテンカと好勝負を演じているだけに、ここも十分争覇圏。前走でこのクラスを快勝しているだけに、ここも注目の1頭です。ほか、安定感増したシンエイヴィーナス、一発秘めるスズノリュウ、ヤマトライデンあたりも好勝負が期待できるでしょう。
 24日(土)は開陽台特別(4歳以上270万円未満)が行われます。ツジノコウフクは近走2、2、1着と好調をキープ。2着2回はともに前述テンカに敗れたものであり、ここもチャンス十分でしょう。ただ、今回は実力拮抗のメンバーであり、同じくテンカ、ヒロノドラゴンと好勝負を演じているコーネル、カップオー、ハヤフジクインといったあたりも主役を張れそう。ホッカイコマヨシの実力も侮れませんし、コウユウキング、ナンエイテンリュウの一発も期待十分。好レースが期待できそうです。

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