セリ報告と耳寄りなお知らせ
古林先生から「セリに行こう」とのお誘い。
当情報局のおかげで、お知り合いになれたこのお茶目な先生のことであれば「喜んで御伴いたします」と尻尾振り振り大喜びで出かけたのが、8月29日、30日の2日間にわたって音更町で開催された「ホクレン十勝地区馬市場」。十勝地区と限定が付くものの「1000頭セリ」とも言われる当市場。数の上で行けば、サラブレッドのセレクトセールなんてメじゃない。それくらいの大規模セリで、それだけに上場馬も種種雑多、バラエティーに富んでいるから面白い。
御馴染みの重種馬(農用馬)の他にも、ドサンコやら乗用馬、ポニーなんかも登場して、出番を待つ馬の繋ぎ場には、2メートルに近い背丈の大型馬の横に体高50センチにも満たない縫いぐるみのようなポニーの仔馬が繋がれていて、このセリならではの不思議な光景を展開している。
けれど、そんな中でも、やっぱりセリの主力は重種馬で、だけども、このところのセリは、この種の生産者にとって面白いものではないのである。
いや、価格は良いのである。1歳馬でも体格が良ければ80万円を越す。けれど、その大半が食肉用としての落札。
このところ馬肉の値段は高騰して、数年前からすれば3割ほども価格が上昇。けれど、反対に、ばんえい競走馬の値段は下落しているから、「肉値」と「競走馬価格」が急接近。下手をすると逆転してしまう。
今回も、ばんえい競馬の馬主さんが、「ちょっといい馬みつけたから買おうと思ったら、肉屋さんに負けちゃった」と嘆いている場面に何度も遭遇したし、実際、共進会2位の立派な馬が食肉業者に落札されたり。折角の優良馬。せめて1度でもレースを走らせてやりたいのだけれど……。
(写真:サラブレッドの手競りと違って、ここではボタン式の競り……というようなことは、次回、古林先生が報告して下さる……はず)
とは言いながらも、それでも、ばんえい競馬関係者の皆さんだって頑張っていて、御馴染みの服部調教師、梨本調教師といった先生方に加えて、西、坂本といった一流騎手諸氏まで、多くの関係者がセリに臨み、明日のスターホースの発掘に余念がなかった。
と、そんな関係者の中に、我らが谷さんもいて、前回、共進会では、あまりに忙しくて、あんまり話も出来なかったけれど、今回は、馬主さんが谷厩舎預託用に落札した馬2頭なんぞを眺めながら、おしゃべりも出来て、いやー、楽しかったわ。嬉しかったわ。
そんな谷さんとのおしゃべりの中で、実は、読者諸氏に耳寄りなお知らせがあったから、早速、ご報告!
谷厩舎では、今、『新厩務員さんを募集中!』 なのである。ズブの素人でも受け入れ可能とか。谷さん自身が大学卒業後に馬の世界に入った人だから、きっと、馬に無縁の人の気持ちもよく分かっているはずで、その点は心配後無用。ただ、それより何より問題は「健康」で「真摯に馬と接することが出来る人」ということなんだろうけど、どうですか、皆さん。谷厩舎で働いてみませんか?
ばんえい競馬を主催する市営競馬組合でも、その公式サイト上で厩務員募集をしているから、正式な申し込みは、そちらから、ということになるんだろうけど、何はともあれ、馬好きの若人よ、是非、この道も検討されたし。
話題の美人調教師と働ける一世一代のチャンスですぞ! ただし、「地震・雷・谷あゆみ」と称される谷さんである。チャラ系ナンパ気分で彼女の厩舎に入る腹積もりなら……命の保障は致しかねますので、あしからず。