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2006年7月28日 アーカイブ

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今週のみどころ(7/29〜7/31)

2006年7月28日(金)

 今週は、おなじみとなった「ばんえいコースで親子リレー」が行われます。これは親子3人でばんえい走路をリレーするもの。優勝家族には旅行券2万円分がプレゼントされるなど、地元のかたにはぜひ参加していただきたいイベントです。なお、申込み締切は27日(土)の17時までとなっているので、興味のあるかたはこちらをご覧ください。
 29日(土)のメインレースは余市岳特別(3歳以上550万円未満)。ここはタカラテンクウを中心に推したいと思います。岩見沢コースは【5-6-2-26】と、通算ではさほどでもありませんが、近2年に限ると【4-5-1-1】。今年も4戦して2勝、2着2回と好成績を残しています。スギノフィリオは、逆に岩見沢に移って連勝がストップ。その後も勝ちきれないレースが続いていますが、実力から考えれば、ここも争覇圏。キョウエイボーイの安定度、スーパーロイヤルの底力も無視できないでしょう。
 30日(日)に行われるのは報知新聞社杯カエデ賞(3歳以上オープン)。オープン5頭、800万クラス5頭が登録していますが、全体的に見ると800万クラス組が中心となりそうです。なかでもライジングサンは、岩見沢で今季初戦を迎えて1、2、4着。前走4着とはいえ、1着から2秒3差と離されていないですし、好調キープは間違いないでしょう。ツルマキシンザンも争覇圏で、昨年同時期の好調ぶりも記憶に新しいところ。今季も安定したレース運びで掲示板をはずしておらず、好レースが期待できます。オープン組ではホクトキングに注目。ほか人気がなければグレートサンデーの一発駆けに期待するのもおもしろいでしょう。
 その前に行われる開基150年記念共和かかし祭杯(2歳A-1)は、今季初の2歳特別戦。中心はやはりシベチャタイガーとなるでしょう。能力検査1番時計の期待に違うことなく、ここまで通算8戦6勝、2、3着各1回ずつと素晴らしい成績を残しています。障害、スピードともに安定しており、ここも人気となるのは必至です。フジノイッシンも5戦3勝、2着1回の好成績。その2着は初めて一線級に挑んだ前走で、シベチャタイガーの2秒4差。もちろんここも争覇圏です。ほかでは、8戦して5着以下が一度もないアローファイターも勝負圏内。ここ2戦9着と惨敗しているコーネルフジの巻き返しにも期待されます。
 31日(月)は、メインレースに夕張岳特別(3歳以上470万円未満)が行われます。前週の黄金岬特別とほぼ同様のメンバー構成となりました。その黄金岬特別を勝ったチヨノキングはもちろん注目ですが、ほか2着のヨコハマイサム、4着のコトブキライアンあたりも有力の1頭。その混戦ぶりから各馬にチャンスがありそうで、1番人気で8着に敗れたロングトップの巻き返しも十分に期待できそうです。
 なお、この日の最終第12レースは、3歳以上650万円未満が行われます。ウィナーサマーやギャンブラークインなどが出走予定で、こちらも楽しみな一戦となりそうです。

やっぱり馬が好き(第22回)  旋丸 巴

素敵な人馬に会える共進会

 7月18日、久々に谷さんとデートした。って書くと、また、谷さんネタかと思われるだろうけど、今回は、共進会のお話。

 共進会というのは、平たく言えば品評会のこと。17日の夕方、谷さんから「明日、音更で共進会があるから行こうと思うんだけど、一人じゃ寂しいから一緒に行かない」とお誘いの電話。

 大体、馬がずらりと居並んで、その優秀性を競う共進会が、私は大好きである。それが、我が家からほど近い音更町(帯広市の北隣)で行われる。かてて加えて、岩見沢に行ってしまって久しく会っていない谷さんと会えるなら、万難を排しても行かねば!!

 という次第で出かけた今回の共進会は、その名も「十勝総合畜産共進会」。

 「昔に比べたら、参加馬が減った」と、関係者は嘆くけれど、1歳馬から繁殖馬まで十勝の農用馬(大型馬)精鋭馬73頭が一堂に会した会場は、やっぱり活気に溢れて壮観壮観。

 同年齢の馬を、これだけの頭数、体格や歩様を比較できる場は少ないから、私は狂喜乱舞して、巨漢馬の間を歩き回り、ためつすがめつしては嘆息する至福の時を過ごした。

 そんな大満足の共進会について、読者各位に報告したいことは山ほどあるけれど、それを全部書いていたら本欄がエンドレスになってしまうから、特筆すべきことを2つだけ、ご紹介申し上げよう。

0607281  まず、第1に報告すべきは、坂本東一騎手が会場に来ていたこと(写真)。坂本騎手と言えば、言わずと知れた、ばんえい屈指の名騎手。今年も、勝鞍数で3位につけて、リーディングを射程圏内に捕らえているけれど、そんな多忙なスター騎手が、開催の合間の休日に、わざわざ車で3~4時間もかかる岩見沢からやって来たとは……。研究熱心な方とは聞いていたけど、それにしても凄い情熱。と、そう考えたから、失礼とは重々承知の上で、一言ご挨拶を申し上げた。

 一面識もない怪しいオバサンに声をかけられて、坂本騎手、さぞ当惑されたことと思うけれど、レースでは精悍なこの名手が、私の差し出した名刺を柔和な笑顔で受け取って下さって、曰く
 「今日は、馬が好きって言う人を案内して来たんですよ。共進会の存在も日程も、一般の人には、ほとんど知られてないから、少しでも、こういう所を案内して、ばんえい競馬や馬を知ってもらおうと思って」

 ううむ、心底、感心してしまった。その口調の紳士的なことに先ず驚いたけれど、それ以上に、ばんえい競馬振興を真剣に考えている真摯な姿勢に、恐れ入るばかり。

 以前、この欄でもご紹介した服部調教師もそうだけど、ばんえい競馬には、「なんとしてでも、この競馬を守って行くんだ」という強い信念を持った人が何と多いことか。

 各馬を熱心に吟味する鋭い視線に戻った坂本騎手の、その貴重なお時間を潰すのは忍びなかったので、お礼を述べて早々にその場を退散したけれど、言葉を交わしたこの数分が、私の人生における宝物になったことは言うまでもない。

 と、坂本騎手に感動する余り、スペースが無くなってしまったので、先を急いで……。

0607282  今回、もうひとつ、私の琴線を揺さぶったのは1頭の2歳牝馬だった。金寿姫(写真)という名のこれなる馬は、サカノタイソン産駒。急逝したタイソンの産駒は、それだけで貴重だけれど、金寿姫は、その産駒の中でも群を抜いて素晴しい馬だと評判で、実際、この馬を目前にして私も嘆息してしまった。何と言っても雄大で、この日の計測でも体高は180センチ! その立派な馬格も、青光りする毛並みも、在りし日のサカノタイソンを彷彿させるに充分だったから、この馬との出会いも、また、人生の宝物となった。

 と、何だか、私的幸福をひけらかしてしまったけれど、読者各位だって、共進会に行けば、こんな素敵な人馬に会える。

 嬉しいことに、今年は4年に1度の全道共進会の開催年。馬(農用馬)部門は9月9日、10日の2日間、十勝農協連家畜共進会場(音更町字音更西2線9-1)で行われる。勿論、ここに登場するのは北海道中から選び抜かれた最上級の馬ばかり。だから、あなたも、未来のスター馬を探しに、そして、「生涯の宝物」となる出会いを探しに、共進会に来てみませんか?

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