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2005年11月 4日 アーカイブ

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今週のみどころ(11/5〜11/7)

2005年11月 4日(金)

 熱戦が続いている北見開催も中盤を迎えました。今週は6日(日)に「競馬場 de 親子リレー」が行われる予定ですので、ご家族で競馬場にいらっしゃるかたは、ぜひご参加ください。
 5日(土)のメインレースは天都山特別(800万円未満)。前走の温根湯特別を快勝したタケタカラニシキ、同2着のトモエパワーのほか、レオユウホーやヨシノウンリュウなどが出走を予定しています。なかでも注目はトモエパワーで、近走のレースぶりは安定感抜群。連軸としてはうってつけです。
 6日(日)に行われるのは知床賞(3歳以上オープン)。ここはミサイルテンリュウが中心となるでしょう。今季は7月以降、掲示板を外さない堅実なレースを見せており、岩見沢記念も3着に善戦。障害巧者ぶりをここでも見せつけてくれるはずです。前走の二世ロッシーニ記念で2着となったツルマキシンザン、キタノスサノオあたりも有力といえそう。
 この日の第10レースには羅臼特別(混合650万円未満)も行われ、多数の好調馬が出走を予定しています。特にキングファラオは北見へ来て2勝1着1回、ヤマノミントは2勝2着2回、ホクショウファイトも2勝3着2回と絶好調。今回も熱戦が期待できそうです。
 7日(月)は、美幌峠特別(混合650万円未満)が行われます。中心はやはりミスターハヤサキ。北見に開催が替わっても相変わらず好調で、ここも勢いでクリアしたいところ。そのほかハマナカキングやエビスコマチなども出走を予定しています。

馬券おやじは今日も行く(第10回)  古林英一

馬肥ゆる秋

 祝、4冠制覇!!!

 といっても、ディープインパクトの有馬記念orジャパンカップ制覇を先取りして言っているのではない。ばんえいファンなら先刻ご承知かと思うが、映画『雪に願うこと』が第18回東京映画祭で、東京サクラ・グランプリ(これが一等賞なんだろうと思う)をはじめとして、最優秀監督賞(根岸吉太郎)、最優秀男優賞(佐藤浩市)、そして観客賞の計4冠を獲得したのである。最優秀エキストラ賞があれば小生が……それはないわなあ。ともあれ、まことにもってめでたい話である。ばんえい競馬界にとっては久々の朗報といっていいだろう。公開が待ち遠しいかぎりだ。

 さて、北海道は先週あたりから急に冷え込んできた。今年は気温の高い日が続き、わが家の隣にある寺院の銀杏もなかなか色づかなかったのであるが、この急な冷え込みで一気に葉が黄金色に色づいている。まさに「天高く馬肥ゆる秋」である。この成句はあまりにも有名なのであるが、意外に出典がわからない。手元にある広辞苑(なんと第三版である。学生時代に古本屋で買い求めたものだ)にも出典は書かれていない。もしかすると新しい広辞苑には書かれているのかもしれないが。

 ともあれ、この「天高く馬肥ゆる秋」というのが中国の諺らしいということは比較的知られており、小生の理解しているところでは、秋になると、農耕民族である漢民族の収穫物を狙って、北方の騎馬民族(匈奴とか北狄とかよばれた民族のことだろうと思う)が、よく肥えた馬に乗って略奪に来るから気をつけよという意味である。ところが、インターネットで検索したところ、良く肥えた馬を狙って略奪に来るのを警戒する言葉だと理解している人もいる。また、小生は略奪に来るのは北方の騎馬民族だと思っているのだが、西方の民族と理解している人も少なからずいるようだ。

 いずれの解釈が正しいのか、ご存じの方がおられるなら、ぜひご教示いただきたいとことだ。中国の諺はともかくとして、確かに秋は「馬肥ゆる」季節なんだろうとは思う。我らがばん馬も、かつては、おそらく秋に高カロリーの穀物をしっかり食わし込んで冬の林業作業などに備えたのではないかと思う。ばん馬は農用馬といわれるが、実際のところ、少なくとも1960年代になると、北海道でも農耕用というよりは、むしろ砂利採取や冬の造山などで使役されていた馬が多かったのではないだろうか。当時のばんえい競馬は春から秋にかけて開催され、冬は開催されることはなかった。名人といわれた中西関松氏らは、冬場は馬を連れて山仕事に行っていたという。この山仕事が冬場の格好のトレーニングになっていたのかもしれない。

 時代は流れ、ばんえい競馬は、今年度からついに周年開催となった。かつて秋におこなわれたばんえい記念(その昔は大臣賞典とよばれていた)も、冬季開催の実施にともなって厳寒期のレースとなり、そして周年開催の実施にともなって今年度からは3月下旬のレースとなってしまった。ばん馬の場合、ハードトレーニングと高カロリー飼料によって体をつくっていく。まさに「馬肥ゆる」わけであるが、逆にシーズンオフには運動量が減るために飼料も少なめにする。したがってオフのばん馬は「馬やせる」状態である。開催日数の増加にともない、いったん馬体を緩めるという時期がなくなってしまう。このことが、はたして、馬自身にとってはいいことなのか、どうなのか。少し気にかかることである。

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