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2005年10月14日 アーカイブ

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今週のみどころ(10/15〜10/17)

2005年10月14日(金)

 今週の15日(土)・16日(日)はイベントレースとして「全道祭典ばん馬1歳馬決勝大会」が行われます。サカノタイソンやグレイトジャイナー、アキバオーショウなどの産駒が出走する予定で、15日は牝馬戦、16日は牡馬戦が組まれています。発走はいずれも14時05分。超若駒のフレッシュなレースに期待しましょう。
 15日(土)に行われるのは網走湖特別(650万円未満)コウリュウオーザを中心とした一戦となりそうです。収得賞金の関係上、規定より10キロ増となりますが、ここは実力でカバーしてくれるでしょう。ほかではハヤテショウリキなども争覇圏と言えそうです。
 16日(日)のメインレースは石北特別(3歳以上オープン)サダエリコアンローズの牝馬2強が登録しています。ただ、規定重量よりそれぞれ20キロ、15キロ多く課せられるのが気になるところ。ただ岩見沢記念を見る限り2頭とも充実しており、ここもアッサリの可能性は否定できません。ほかでは、障害巧者ミサイルテンリュウが早めに抜け出して、どこまで辛抱できるかが焦点となりそうです。
 17日(月)は摩周湖特別(650万円未満)が行われます。混戦が予想されますが、大崩れの少ないヤマノトップレディが有力視されるでしょう。前走の混合800万戦で、5番人気ながら勝利。この路線の実績馬コウリュウオーザが2着だっただけに、十分評価できます。そのほかでは、マコトファイヤーも好勝負が期待できそうです。
 ほか注目のレースは、16日の第10レース(2歳オープン)。メダマをはじめ、前走のA-1戦を快勝したマルミシュンバ、2歳オープン戦線の常連エメラルドなど、トップクラスが出走する予定です。勝入戦では、15日の第10レース(550万円未満)にホクショウファイトやタカラリュウヒメなどが出走予定。以下未定ながら、16日の第8レース(470万円未満)にはトカチタカラやギャンブラークイン、ミスターハヤサキなど、同日の第9レース(650万円未満)にはプリンセスサクラコ、ニシキダイジンやキングファラオなどの実績馬・好調馬が出走する可能性があります。

やっぱり馬が好き(第9回)  旋丸 巴

ばんえいの極意

 馬という動物に魅入られて三十数年。軽種馬については人並みの知識を得たように思うけれど、重種について、と言うと、これは甚だ心許ない。それで、ここ数年、ばんえい競馬や重種馬に詳しい御仁を探し回っていたけれど、二ヶ月前、ついに、そんな重種の達人に巡り合うことが出来た。

 実名は挙げられないけれど、何しろ、ばんえい記念を制した馬だけでも5頭も手がけたという名伯楽。だから、そう簡単に極意なぞご教授いただけるはずもなく、最初は、気難しい顔で、そっぽを向いておられたけれど、恐る恐る「サラブレッドは、こういう体型を良しとしますが……」などと質問を投げかけるうちに私を信頼して下さったのか、ゆるゆると、ばんえいの真髄を語り始められた。

 以降、私は、この名人を師と仰いで、ばんえい競走馬について、体型、飼育管理、血統など、様々なことを教わりつつあるのである。

 という次第で、未だ修行中の身であれば、偉そうなことは書けないけれど、それでも、一つだけ確信できたことがあって、それが「サラブレッドも重種馬も、良馬の基本理念は同じ」ということ。特に、「柔軟性」は、どんな馬にも必要不可欠な資質だということを、この師に巡り合って再確認できた。

 ただし、サラブレッドの見方とは全く逆、ということだって稀には存在する。

 その珍しい例外というのが「踏み込み」。

 ご承知の通り、サラブレッドは力強い踏み込みこそが「好走」の条件。私も、パドックで踏み込みの良い馬は必ずマークする。

 それが、しかし、我が師曰く、「ばんえいでは踏み込みの浅い馬の方が走る」。理由は、「坂を登る時に大股だと疲れるから」とのこと。

 人間でも、登山では小刻みなステップで登坂するのが常識。だから、ばんえいでは、パドックで大股で歩いているような馬はペケ。小股でチョコチョコ歩いている馬の方が、障害を登るのに有利、というのである。

 この話を聞いて、私は、「そうか、それで、私は今まで、ばんえいの馬券が取れなかったんだ」と反省し、「これからは、馬券をガッポガッポといただくぞー」と皮算用した。

 かくて、「ばんえいの知識を深める」という高潔なる向学心は、「馬券的中」という俗な野心となり果てたのでした。嗚呼、情けなや。

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