
祐定響が見事に逃げ切りV!
浜松オートの優勝戦は、0ハン単騎の祐定が最初から最後まで先頭を走り続け1着ゴールを決めた。30線6車並んだスタート争いはほぼ枠ナリ。栗原佳が笠木を交わすと、前を走る柴田健の攻略にかかる。1度は交わした栗原佳だったが、柴田健が差し返した。その後、再び栗原佳は柴田健を捌いたが、このひと手間があった分、祐定との差を詰めるのに時間を要してしまった。結果的に金子大が栗原佳を交わして準優勝。試走一番時計タイを出した鈴木圭は内枠勢を交わすのに苦労し、車券圏内に入ることはできなかった。
祐定はこれで自身2度目のV。展開的に恵まれた感はあったが、30線のそうそうたるメンバーを振り切れたのは大きな収穫。本人にとっては大きな自信になったことだろう。今は最重ハンの30メートル前で走っているが、今後はハンデが重くなってくる。上がりタイム3・381をマークしたのでスピード面では十分。これからは捌きの面での成長が期待される。
川口ワンツー決着まで考慮したい
黒川京介のタイムが再び究極のレベルに近づいてきた。優出した2月デイレース『SG全日本選抜』で3.318秒と3.310秒、その次節、優勝した川口ナイトレースで3.312秒。そして今節4日目準決勝戦のタイムは3.318秒。ライバルたちも時計を上げてきたが、それでも黒川とはスピードに差がある。加えて黒川は短ハンデ戦のスタート力が非常に高く、内外どこの枠からでも飛び出せるタイプなので、この決勝戦でも信頼度が高い。
篠原睦はレース場や昼夜を問わずここ何節も攻撃の決め手が増加中。岩見貴史と小林瑞季は今節中に段々とパワーアップしてきた。一方、高宗良次と松尾啓史は節間の上積みが他者に比べると少なかった感。山本将之が32期や岩見を張って先行からペースを上げると見せ場を作れそうだ。
◎ 7 黒川京介
○ 3 小林瑞季
△ 1 山本将之
▲ 6 篠原睦
× 4 岩見貴史
おすすめの買い目
7-3=164
穴なら
4=6-731
文/鈴木
鈴木圭一郎が今年初優勝へ
昨日30日の準決勝戦で連勝は途切れたが、前節プレミアムカップ準優勝のエンジンを振り返って「今年一番の状態」と今節前検日に語っていた鈴木圭一郎の仕上がりは依然として高い。2025年度の上期は全国ナンバー1勝負服をいったん脱ぐことになるが、次期以降の奪還をめざすべく、まずは2024年度ラストの地元開催で今年の初優勝を飾りたい。
金子大輔はプレミアムカップ決勝戦は4着だったが、今節2日目は別レースの鈴木圭一郎よりも速いタイムで走って圧勝。2日目のレース後に「スタートあまり良い感じしない」と語った鈴木圭より先手先手で攻め上がれればゴールも先着する可能性は十分ある。準決勝戦で10メートル前の3名をスタート叩いた栗原佳祐も速攻が決まれば、2日連続で鈴木圭を破るケースあり。
初日に柴田健治を道中捌いて勝利した笠木美孝が、この決勝戦は柴田健をスタート叩いて出ることも望める位置に置かれたので速攻に注目したい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 金子大輔
△ 4 栗原佳祐
▲ 6 佐藤摩弥
穴 3 笠木美孝
おすすめの買い目
8=7-463
穴なら
3=8-746
文/鈴木
6R...昨年3月(山陽で実施)大会覇者の新井恵匠を指名
角翔太郎と山本将之はいずれも自分のリズムで逃げられればペース上げられるエンジン状態。だが本大会の歴代覇者に名を連ねる新井恵匠やグレードレース8Vの佐々木啓が射程へ追いつけば捌き決める。
◎ 5 新井恵匠
○ 6 佐々木啓
△ 2 山本将之
▲ 1 角翔太郎
穴 7 中山光
おすすめの買い目
5=6-217
穴なら 車群がひとかたまりになる展開だと中山光の捲りが決まるシーンあり
7=6-521
7R...32期3名による速攻の競演
32期の速攻派3名が揃った一戦。とはいえ3日目のレース後に高宗良次は「山陽にまだ合っていない」、松本康は「消音に合わせきれていない」と語っており、得意な方ではない雨走路で2日目に好走した鈴木宏和が武器であるダッシュ力を披露して先行態勢。前田淳と浜野淳はレース後半のペースに課題が残り、3日目に気配よくなった岩見貴史が追い上げてくるか。
◎ 7 鈴木宏和
○ 5 松本康
△ 6 岩見貴史
▲ 3 高宗良次
穴 4 浜野淳
おすすめの買い目
7-5=634
穴なら 地元3名の中で最も仕上がり良い浜野淳
4ー6=735
8R...篠原睦と中村杏亮の一騎打ちムード
中村杏亮が今節の出足上々で5枠からでも飛び出し十分。篠原睦はいつでも安定したスタート力を誇る。越智尚寿は7走前にフライングしているが、その後もスタートの切れ味は悪くなく、ここは2枠から先制するか。
◎ 5 中村杏亮
○ 7 篠原睦
△ 4 角南一如
▲ 2 越智尚寿
穴 6 小林瑞季
おすすめの買い目
5=7-426
穴なら 良走路3日目の伸びは物足りなかった小林瑞季だが、この7名での先行力は篠原睦と双璧だ
6=7-542
9R...黒川京介がスタートで圧倒する
チェンジを入れてからの伸びは前節プレミアムカップほどではないものの、この顔ぶれなら黒川京介がスタート加速して一気に好位置を奪える。チェンジ後の行きアシなら3日目の永島潤太郎が抜群だった。丸山智史は相手関係が強化されると勝ちきれるかどうか。松尾啓史の方が決め手は上位。
◎ 7 黒川京介
○ 6 松尾啓史
△ 3 永島潤太郎
▲ 4 丸山智史
穴 2 山本翔
おすすめの買い目
7-6=342
穴なら 黒川のカマシが決まらず道中の車群がもつれる形になると山本翔や田中茂が果敢に割って入る
2=5-674
文/鈴木
高橋貢が2024年度ラストの伊勢崎を締めくくった
車券のオッズは2連単・3連単ともに、試走31秒の石川哲也が34秒の高橋貢をわずかに上回って1番人気。しかしレースが発走するやいなや高橋貢が20線の大外枠から鋭く飛び出して先制。1周で10線の2車、2周目が終わる頃には0ハン3車も抜き去る鮮やかな速攻劇。そのまま2着以下に大きなリードを作って圧勝のゴール。昨年8月以来、通算219度目の優勝を飾った。
高橋貢を除く20線の2名は、レース中盤までは大木光が先に仕掛けていく展開になったが、石川哲也はアウト戦で攻め上がると5周回3コーナーで吉田恵輔を交わして2番手へ。圧倒的な実績を誇る王者と、今節初日の1番時計を出したスピード豊かな若手で順当に決着した。
文/鈴木