
篠原睦が完全優勝で連続Vを決めた!
レース序盤は0ハンから先行した青嶋が大きなリードを作った。井上智は付いて行けず、10線から斎藤努が交わし2番手に立つ。しかし、40線外枠から先行した篠原が中団の混戦をすんなり抜け出し、斎藤努をも交わす。あとは青嶋を追うだけの態勢になった。すぐさま詰めにかかると青嶋のインに突っ込み先頭を奪取。篠原が見事一番人気に応えてみせた。
今節の篠原は初日からオール1着の完全優勝。4日間のシリーズで初日は良走路、2日目と3日目は重走路。そして、優勝戦は良走路。走路状況に左右されない総合力の高さを示した。前節の山陽でも優勝していたし、今の流れは最高潮と言える。次に出場するのは今回と同じ浜松での特別G1プレミアムカップ。最高の形で初日を迎えることができる。
深谷俊太の速攻力は期待値が大
深谷俊太がスピードを増してきて、持ち前の速攻力をいかんなく発揮する。同期の藤川竜が同ハン内枠から突っ張りにきそうだが、直線の中間から先で伸びている深谷俊は伸び勝てるとみた。
人見剛志も1走ごとにタイムを上げてきた。若手に囲まれたこの決勝戦メンバーの中では捌く技術が圧倒的に優れており、自在に捌いて首位へ立つシーンもイメージできる。
長田恭徳は準決勝戦後に「エンジンあまり良い状態ではない」と語ったがタイムは出ており、初日に追い込みを披露したように捌きの腕も上げているので、人見に続いて進出し上位争いに加わるか。
◎ 4 深谷俊太
○ 5 人見剛志
△ 6 長田恭徳
▲ 3 藤川竜
穴 2 道智亮介
おすすめの買い目
4=5-632
穴なら
2=6-4531
文/鈴木
篠原睦がS級のパワーを見せ付けるか!
準決は全て重走路。2日目も終日重走路だったので、良走路でのエンジン評価は初日の結果で判断するしかなく、優勝戦の予想は難解になるが、優出した中で唯一のS級・篠原を最重視したい。スタートは内枠の別府敬に先行できそうだし、道中の攻めも的確。ハンデ位置的に速攻は決まりにくいが、1車ずつ落ち着いて交わしていきそうだ。
0ハン両者は井上智が初日に結果を出しているが、青嶋とのスタート争いは微妙。後手を踏むと車速を発揮できないケースも出てくる。0ハン両者が逃げ態勢を作る前に斎藤努が割り込んでいきそう。その流れに斎藤正も付いていく。後方からは別府敬が力強い攻めで番手を上げていく。鈴木静は武器である速攻が決まれば車券絡みもあるか。
◎ 8 篠原睦
○ 3 斎藤努
△ 4 斎藤正悟
△ 7 別府敬剛
▲ 5 鈴木静二
おすすめの買い目
8-3457-3457
別線 鈴木静の速攻
5-3478
高橋義弘が後続の追撃を振りきった
山田真弘の外を伸びた高橋義弘がトップ旋回。7枠から黒川京介が飛び出して1周目で2番手に付けた。試走で黒川を引き離す伸びを見せていた佐藤励が、2周回1コーナーで黒川の内へ切り込もうとしたが滑って落車。あおりを受けた黒川は外へ大きく振られて、その間隙を縫って山田真と鈴木圭一郎が2・3番手へ上がると、すかさず鈴木圭が山田真を捌いて2番手、素早く態勢を立て直した黒川が3番手に再浮上。
鈴木圭は先頭の高橋義弘へ周回ごとに少しずつ接近したが、その外へ追走し続けた黒川の方が伸びは強めに見えた。そして7周回3コーナー。ようやく仕掛けられる距離まで近づけた鈴木圭が高橋義弘のインへ競り込もうとしたが車を引かされて、さらに黒川に外から交わされたのち車がブレてしまい後退。若井友和が3番手へ上がった。
ラスト1周は黒川に肉薄されたが、高橋義弘は1車身ほど振りきって1着ゴール。2012年と2019年に続く3度目の『G1開設記念グランプリレース』制覇となった。
文/鈴木
難走路を制して今年の初優勝決めた早川清太郎
濡れてはいるが、乾いてる部分もあり難しい走路となった優勝戦。雨巧者の林稔哲や、西原智昭と人気は割れ気味。格上の早川は試走出して、存在感をアピールした。2連単は1-7が一番人気で、折り返しの7-1や1-2の出たナリも売れ筋。3連単は1-2-7、1-7-2、7-1-2が人気も、10倍を割るオッズは見当たらなかった。
1枠の林がスタート行けず木村義明が主導権を取った。林は喰い下がれず、西原が早めに2番手へ付けたが早川もキレのあるイン攻めで残り2周を余して先頭へ立った。西原は3番手から進まず木村義が2着に粘り込んだ。
早川は今年初優出で初優勝。通算43度目のVとなった。しばらく低迷してたが、これが上昇のキッカケになるのか真価を問われる今後に。