木山優輝が通算3度目の優勝
初日・2日目と2連勝で優出した小椋華恋がフライングを切ってしまい再発走。だが小椋は2度目のスタートもしっかり決めて、同じく今節2連勝した10メートル前の0ハン2級車福岡鷹を叩きレースの主導権を握る。
しかし、準決勝戦の3.403秒から大幅にタイムを上げて3.371秒で追ってきた木山優輝が台頭して先頭へ。準決勝戦では好スタートを切りながら同ハンの木山に捌かれた人見剛志が、決勝では木山の先行を許しつつ終始追走する展開で2着へ入った。
文/鈴木
佐藤励 川口ナイトに続き連続V!
優勝戦進出メンバーのうち4車を占めた川口勢。なかでも試走3.24秒と他を圧倒的したのは佐藤励だった。小林瑞季も3.26秒と悪くないが、そのタイムがかすんでしまうほどの存在感を示す。単騎で逃げる松井大和と小林瑞へ人気は割れた。20mから出たのは吉原恭佑だったが、平田雅崇がすぐイン攻める。山田真弘が松井を交わして先頭へ立つと同時に、佐藤励は平田を捌いて3番手浮上から慌てず(成長の証が垣間見られる)に1車ずつ攻めて5周3コーナーでトップ。あとは山田真を突き放すだけ。上がり時計も3.337秒と立派なものだ。小林瑞は最後方のまま滑って見せ場なく終了。先日の川口でV10果たした佐藤励はさらに1つ優勝回数を延ばした。次の出走予定は4月13日~川口ナイトレース→4月24日~飯塚SGオールスター。
福岡を交わして小椋が逃げに入る!
連勝で優出を決めたのは福岡鷹と小椋華恋。どちらもエンジンは上々で、この両者の動きが優勝戦のポイントになる。ハンデ的に前から走れるのは福岡で、0ハン単騎からグングンとペースを上げて逃げそう。そのまま押し切りも十分考えられるが、準決の上がり時計は3・448。対して小椋は3・413を出している。単純なタイム比較で言うなら10M前の福岡を捕まえられる数字だ。そこで、今回は小椋を本命に挙げる。
後方から追ってくるのは木山優輝か。準決では先行した人見剛志を道中で交わしており、エンジンの仕上がりも乗り手のリズムも良さそうに見えた。30線のスタート争いはどうなるか予想しづらいが、競り合いになっても同ハン勢を制していけそう。40線は桝崎陽介と佐藤裕二だが、佐藤裕二は伸びが不足気味。桝崎は30線を攻略するのに時間がかかりそう。3着の狙いは30線3車に絞りたい。
◎ 2 小椋華恋
○ 1 福岡鷹
△ 4 木山優輝
△ 3 越智尚寿
▲ 5 人見剛志
おすすめの買い目
2ー1-345
福岡の逃げ切りも十分
1-2-34567
絶好枠の佐藤励は仕上がりも良好!
良走路では上がりタイム40を切る数字が当たり前になっている山陽ミッドナイトレース。優勝戦もかなりのスピードバトルが展開されそうだ。
0ハン単騎から逃げる松井大和は今節、上がりタイム374を出しており、簡単には捕まらないスピードが出ている。10線単騎から松井を直撃狙うのは山田真弘だが、準決では松井を交わせなかったように機力的にはもう一つか。20線4車は枠ナリに出て行きそうで、前の2車を追う一番手は佐藤励。佐藤励は準決で上がりタイム一番時計の343をマークしており、前の2車を交わせる機力がある。すんなりと攻めていければ後続の攻めも振り切れるだろう。
吉原恭佑が佐藤励の攻めについていくが、道中で平田雅崇や小林瑞季が仕掛けを見せてくるかも。この3者は競り合う可能性がある。となると松井や山田真が2~3着に残るケースも十分考えられるだろう。
◎ 3 佐藤励
○ 1 松井大和
△ 2 山田真弘
△ 4 吉原恭佑
▲ 5 平田雅崇
おすすめの買い目
3-124-1245
穴なら20線大外から小林瑞季のカマシ
6-123-123
森下輝 同期・浅倉樹良に並ぶV2
今回、浜松初参戦の浅倉樹良は初日の雨で敗れ一般戦回りとなったが、地元・森下輝は初日から負けなしの3連勝で優勝戦へ。雨走路を味方にダントツの1番人気となり、3連単は1-3-5。10mの石井大志はスタートで森下を叩けず、逆に差は拡がって行く。完全にペースを掴んだ森下は自分のリズムで独走態勢。後半は石井大志に代わり田辺誠が浮上し最後は佐藤大地が3番手へ。終わってみれば一番人気で決着。この勝利で森下は今節パーフェクトVとともに、同期の浅倉樹良と肩を並べる2度目の優勝。37期・三銃士の一角である森下輝を含め浅倉樹良・福岡鷹の快進撃はしばらく続きそうな感じ。