10mから飛び出す久門!
雨模様の準決を勝ち上がった8名。0ハン4車、10m4車の短ハンデ戦。0ハンは渋沢、辻が出て行きそうだが、金山が1枠主張するケースもありそう。となれば10線から飛び出す久門に速攻チャンスが生まれる。伊藤正真はスタート包まれそうで大外から新井恵の捲り進出も一考。西原はもうひと伸び足りない印象。穴狙うなら初優勝がかかる吉田恵。
◎ 6 久門 徹
○ 8 新井 恵匠
△ 2 渋沢 憲司
▲ 1 金山 周平
穴 4 吉田 恵輔
狙い目
6-8-2 6-8-1
穴なら
4-2-1 4-2-8
古城龍之介が速攻から抜け出しV!
0ハンから逃げる筒井は早めにペースを上げたかったが、10線単独からの競走だった古城が2周3コーナーでインに突っ込み先頭を奪取。その後はハイペースの走りを見せ、後続を振り切った。2着には丸山智が粘り、3着にはゴール前で渡辺篤を交わした松尾啓が入った。
古城は試走から一番時計タイの25をマーク。最重ハンの選手と変わらない数字を叩き出していた。レースでは筒井を目標にして展開も良かったが、落ち着いて冷静に抜くことができた。古城はこれが今年の初優出で初優勝となった。通算で5度目の優勝。現時点でスピードは申し分ないし重走路もこなせる。あとは抜いていくレースになった時に、どれだけ安定した捌きを発揮できるかが今後の飛躍のポイントとなる。
大激戦のラストにドラマが
川口レース場伝統のタイトル戦『開設記念グランプリ』今年の決勝戦は、先頭をめぐる番手が目まぐるしく入れ替わる激戦、名勝負となった。
レース前半~中盤は木村武之が逃げて主導権。佐藤貴也と鈴木圭一郎が続く隊列となり、青山周平は1周回1コーナーで外へ流れて4番手。しかし2周回2コーナー立ち上がりで鈴木圭を切り返して3番手へ。ここで早めに挽回できたことが結果的にとても大きかった。
4周回ホームストレッチで佐藤貴が木村武のインを攻めて首位を奪取。青山周は5周目あたりの動きは冴えなかったが、6周回で木村武を捌いて2番手へ。そして最終8周回3コーナーで針の穴へ糸を通すように佐藤貴の狭いインに突っ込み、ゴール線を先頭で通過。ファンの記憶に残るであろう大逆転劇、メイクドラマとなった。
佐藤励の走りも特筆したい。前半の周回で鈴木圭をイン差し。後半は木村武を激しい競り合いの末に下し、佐藤貴と青山周の首位争いにも突進する気迫を見せた。将来は更に強くなると予感させる雄々しい戦いぶりだった。
文/鈴木
筒井健太が逃走劇を披露
準決勝戦の筒井健太は猛烈なハイペースを作り、離れた2番手に古城龍之介が続く展開。3番手に付けた前田淳は先頭を目指すどころか古城にも追走するのが一杯で、丹村飛竜も苦戦させられる結果となった。
筒井が計時した本走タイム3.342秒は、山陽での従来の自己最高タイム3.376秒を大幅に塗り替えるレコード。もともと単騎の逃げ展開が最も得意なタイプであり、再び極限のスピードで走れれば優勝する可能性は十分ある。そういうレース展開になった場合は、再び古城がマーク流れ込んでの前々が配当的にも妙味あり。
ただ、前節のG2ミッドナイトから丸山智史の速攻力が上がっており、位置も良いので一気に先頭まで突き抜けるシーンもあろう。
渡辺篤は同ハンの誰かに先行されると厳しく、優勝するにはトップスタートが条件となる。
◎ 1 筒井健太
○ 3 丸山智史
△ 6 松尾啓史
▲ 2 古城龍之介
穴 4 渡辺篤
おすすめの買い目
1=3-264
穴なら
4-3=65
文/鈴木
佐藤励が地元G1初制覇なるか
佐藤励が4日目の準決勝戦で計時した本走タイム3.331秒は、川口での自身最高記録3.338秒を更新するもの。成長途上の今はスタートの安定感に欠ける面はあるが、今節は5番より外枠に置かれた日でも序盤でそこそこの位置に付けることができていた。決勝は3枠ゆえ準決勝戦と同じ感覚・針の見え方でスタートを切れそうだ。
良走路の2~4日目は外枠発進から上位着順を取り続けてきた永井が決勝は2枠に入り、トップスタートの可能性まで十分ある。ここ最近の機力の良さから先頭を8周回守って押し切るシーンも一考したい。
今節の青山周平は完調には見えないが、先頭を走っている時の防御力は極めて高く、1枠から先手を奪って後続のライバルを翻弄する走りで粘り込むか。
鈴木圭一郎の現状の仕上がり度パーセンテージは青山周よりは上で、8枠でも1周回1~2コーナーを思い切りよくグリップ開けて好位置まで上がれれば優勝争いに加われよう。
緑がラッキーカラーの佐藤貴也が6枠に入った。準決勝戦で本走タイムを上げてきており、スタート次第では上位争いへ喰い込み可能。
◎ 3 佐藤励
○ 2 永井大介
△ 1 青山周平
▲ 8 鈴木圭一郎
穴 6 佐藤貴也
おすすめの買い目
3=2-186
穴なら
6=1827
文/鈴木