混戦模様のA級、B級シリーズ!
今回の伊勢崎オートはS級不在。更にオール地元勢のみによる戦い。かなり独特の開催となるが、その中に好調な選手がちらほらいるのでピックアップしていく。
出場する中でランク最上位は福田勝則。近況のエンジンはひと息といった所だが、走りの方は積極的。まだ仕掛ける態勢が整っていなくても、多少無理に突っ込めば前の車を交わせそうな時は必ずインに入って行く。この果敢さは、今回のようにS級不在で混戦になりそうな時は大きな武器になる。
前走の飯塚ナイターで優勝してきたのは栗原勝測。5日間のシリーズで2日目だけ2着。それ以外の4走はオール1着の好成績を収めていた。その時は最重ハンの30M前に置かれていたが、今回からハンデ重化は必至。レース展開は厳しくなるが、この絶好調の勢いが続けば打開できるだろう。
その後の飯塚ミッドナイトで優出していたのが北渡瀬充と亀井政和。北渡瀬は5着だったが、シリーズ中には2回の連対があった。おそらくハンデは据え置きの可能性が高いので、今回も好位置に置かれた時は車券的に狙えるチャンス。重走路も苦にしないタイプなので、この時期特有の急な降雨にも対応できる。亀井は優勝戦で7着。しかし、北渡瀬と同様にシリーズ中は2回の連対があった。ここ数節はエンジンが中堅上位で安定しており、ハンデ的にも軽い印象がある。今のうちに狙っておきたい。
渋沢憲司は前走の飯塚で準決2着だったが、そこでは1着のみが優出条件だったため、優勝戦には進めなかった。それでも5日間のシリーズで全て車券に絡めていた。武器のスタートも切れていたので速攻に期待できる。塚越浩之、清水卓といった中堅どころも、近況のエンジンはまずまずだ。
B級では林稔哲に注目。前走の地元は準決3着で惜しくも優出はならなかったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。課題だったスタートに一定の改善が見られ、今は後ろの選手にスタートで叩かれるケースがほぼなくなった。独走時のスピードはそこそこあるので、好結果を残しやすくなっている。
高橋絵莉子と田崎萌の33期コンビも好調。高橋絵は前走で2日目に4着。それ以外の3走は1着2本、2着1本。上位着でまとめられている。田崎は初日6着だったが、その後は3連勝。独走時のコース取りが安定してきたし、スタートの切れが良くなっている。今は同ハンに数車いてもトップスタートを切るケースが増えてきた。
小林晃は変わらぬイン走法で見せ場を作れている。ハンデ的に前の方から走る機会が多いので、走路温度が高くなるのは好材料だ。同様に伊藤幸人も粘り強さが出ている。小田雄一朗は粘り強いタイプではなく、逆にスピードを上げて走る事ができる。とにかく独走に入れる展開を作る事が最大のポイント。
※7月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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福田 勝則〔伊勢崎 A-16(24期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 A-178(25期)〕
亀井 政和〔伊勢崎 A-180(28期)〕
栗原 勝測〔伊勢崎 A-191(20期)〕
高橋 絵莉子〔伊勢崎 B-7(33期)〕
小林 晃〔伊勢崎 B-16(26期)〕
林 稔哲〔伊勢崎 B-23(30期)〕
田崎 萌〔伊勢崎 B-38(33期)〕
早川清太郎が初夏の熱戦を制した!
川口オートで行われていたGIキューポラ杯は伊勢崎の29・早川清太郎の優勝で幕を閉じた。早川はレース序盤の展開をうまく付いて好位置に浮上。早めに抜け出して後続を振り切ってみせた。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番で30。次いで早川と永井大介が31、加賀谷建明が32、泉田修佑が36、石井大輔が37、高石光将が38、君和田裕二が39だった。
レース展開は0ハン最内から高石が先行。君和田、石井と続いていったが10線最内から先行した泉田が速攻を決め先頭を奪う。しかし、この時、早川がインを突いて番手を上げている。ここからは早川と泉田の一騎打ち。早川は慌てず騒がず様子をうかがうと、仕掛けるタイミングを見つける。そこでしっかりとインに突っ込んで行った。後方からは永井が追い込んできたが、寄せ付けずに先頭ゴール。8号車の鈴木圭もレース後半伸びてきたが、前半の位置取りがうまくいかず苦戦した。
早川はしっかりと自分ができる事をこなしていた。優勝するために最適の行動ができていた。車を押し進められる時は着実に番手を上げていた。2番手に立ってからも冷静さを保てていた。前を走る泉田のペースが上がっていない事を確かめると、仕掛け時を計っていた。そこからは全く問題のない走り。今回の優勝でGIは10度目の優勝。記念レースでの勝ち方を熟知している。あとはSGのみ。何年も前から言われているが、SG初優勝に最も近い存在は早川。その日は遠くないだろう。
直近で優勝した有吉辰也と岡部聡に注目!
しばらくナイターやミッドナイトの開催が続いていた飯塚オートだが、今回は久しぶりに昼間の開催になる。走路温度の高まりと共に各レース場で軽ハン勢の活躍が目立っているが、今回の飯塚オートもその傾向が出てくるのか。
シリーズの核になるのは荒尾聡。前走の伊勢崎では準優勝だったし、4走して全て連対していた。エンジン面は良好と言える。熱走路で追い込みづらくなる時期だが、武器のスタート力を生かし、レース序盤で好位置に付ければそこまで問題はない。よほどの事がなければ優出、そして優勝へと突き進む。
好調度で言えば有吉辰也も互角。前走の地元ミッドナイトではオール1着の完全優勝を決めていた。エンジンはもちろん良いし、乗り手の方のリズムも良い。このまま連勝を伸ばして再び優勝戦まで進んでくるか。田中茂も前走は有吉と同じ開催。準決は5着だったが、それ以外は全て車券に絡めていた。初日の2回乗りは1着と2着。イレギュラーな状況にも柔軟に対応できている。
浦田信輔と久門徹は前走が伊勢崎だった。久門は初日から連勝。浦田も初日は白星を挙げていたが、両者とも準決で2着までに入ることはできなかった。今回は地元に帰って更なる上積みを狙う。
外来S級は松尾啓史と渡辺篤。松尾啓の前走は伊勢崎だったが、そこでは優出3着の結果だった。優勝戦は序盤で展開が厳しくなったが、道中は高橋貢を逆転していたようにエンジン面は良さそうだった。エンジンが良い時の松尾啓は、捌きの切れ味が何倍にも増す。この勢いのまま今回に臨んでくる。渡辺篤は前走も飯塚だった。その時はナイターで、そこまで悪くなかったが、今回の昼間にどこまで合わせてくるかがカギ。
A級では岡部聡が調子を上げている。前走の地元で久々に優勝を果たした。SG5Vの実績がある岡部は近況、A級に甘んじているが、捌きの的確さは変わっていない。どちらかと言うと混み合う展開の方が力を発揮できる。その優勝戦には矢野正剛、岡松忠、長田恭徳も乗っていた。矢野はオール連対の準優勝。岡松は全て車券絡みの優出3着。長田恭は5着だったが、復調の兆しが出てきた。
有吉が優勝した前回の飯塚優勝戦には長田稚也、牧瀬嘉葵、越智尚寿、岩元毅も乗っていた。長田稚はオール連対の準優勝。実力的には兄の長田恭徳と同じぐらいになってきた。牧瀬は優出3着。4走して全て車券に絡む安定感を見せていた。越智は地元飯塚で連続優出中。エンジンは高い位置にある。岩元はB級ながら健闘している。今回は昼間開催で走路温度がかなり上がるので、ハンデを生かしての粘りに期待できる。
※7月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-22(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-28(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-23(31期)〕
岡部 聡〔山陽 A-4(19期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-41(34期)〕
鈴木圭一郎が大会連覇を狙う!
川口オートで行われているG1キューポラ杯も優勝戦のメンバーが出揃った。ナイター開催ながら走路温度が高く、軽ハン勢の活躍が目立った今節。優勝戦はオープン戦ではなく0ハン3車、10線に5車並んだハンデ戦になった。
0ハン内から高石光将、君和田裕二、石井大輔。10線は内から泉田修佑、加賀谷建明、早川清太郎、永井大介、鈴木圭一郎となった。
0ハンのスタート争いは難解。誰が先行してもペースが上がりそうなだけに、スタート想定は大きなポイント。連日切れているのは石井だが、最内から高石が突っ張るか。10線はいずれもスタート巧者で、枠ナリ発進になるとみた。紛れがあれば鈴木圭が大外からダッシュを決める場合か。
0ハン3車は同じような仕上がりだが、少しでも優劣を付けるなら石井がややリードか。ただし、それでも記念の優勝戦で8周戦となると逃げ切りまでは考えづらい。高石と君和田も同様だ。
10線から追って行く誰かが0ハンを捕まえにかかる。泉田はスタート行けてもエンジン不足。今節の加賀谷なら0ハンを楽に交わせそう。早川は悪くないが、優勝争いをするとなるとエンジン上積みが必須。永井も本来の走りが出てきており、0ハンを追撃する態勢を作るだろう。しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
大外からカマシ気味に出れば展開は一気に楽になるし、そうでなくても8周回あれば追って行ける機力がある。今節の上がり一番時計は鈴木圭の3・375。12Rで走る機会が多く、セッティング面でのアドバンテージもある。相手は永井。鈴木圭に先行されないスタートを決めれば、先手先手の攻めで先に抜け出すかも。独走に入れば鈴木圭を振り切れるスピードがある。
次に加賀谷。外枠勢が道中でもたつくようなら、早めに0ハンを突破して大リードを作れる。そして石井大輔。0ハンから先手を奪うようなら絶好の展開に持ち込める。内の2車が重なって走り、10線勢を苦しめてくれれば更にチャンスが広がる。最後に早川。枠ナリ以上のスタートが条件になるが、ここ一番での勝負強さはあるので要注意だ。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△加賀谷建明
△石井大輔
▲早川清太郎