SGオールスターオートレースが開幕!
40回目を迎えるSGオールスターオートレース。オート界は青山周平と鈴木圭一郎の2強状態が続いているが、この大会は現在、荒尾聡が連覇中。今回は3連覇に挑むが、果たして達成なるか。地区別に有力選手をピックアップしていく。
まずはその荒尾を擁する飯塚から。荒尾は好調キープ中。現在は5連続優出中で、その内優勝が2回。その中にはSG全日本選抜も含まれており、特別GIプレミアムカップでも準優勝。大舞台でしっかりと結果を残せており、青山や鈴木圭に割って入れる数少ない選手の一人。このままの勢いで行けば今大会3連覇も夢ではなく、連続でのSG優勝も十分可能。飯塚では他に浦田信輔や重富大輔が前走の山陽GIで優出。流れとしては悪くない。
全国ランク1位の青山がいる伊勢崎は、やはり青山に大注目。青山は今年8節走って全てで優出。3回の優勝があり、その中には伊勢崎GIと特別GIプレミアムカップも含まれている。エンジンは常に高い位置で安定しており、今年のSG初優勝も狙える仕上がり。他には早川清太郎、高橋貢が有力。早川は前走の地元3日間開催で完全優勝。更にその前の節でも準優勝しており、本人のリズムは最高潮。近年では内弁慶のイメージが完全に消し去られ、遠征先でも好成績を残せている。高橋貢は以前ほどの安定感を欠いているが、今年は飯塚GIと伊勢崎GIIで優勝している。ここ一番で強い姿を今回も見られるか。
今、最も層が厚いのは浜松勢。鈴木圭は今年5回の優出中、優勝は1回。本人の実力を考えれば物足りない数字だが、レースするほとんどで車券に貢献できているし、1着率も高い。今年、昨年とSGでは優勝がなかったが、そろそろ9度目のSG優勝を決めてくるかも。前走の地元一般開催で優勝していたのは金子大輔。今年の初頭はイマイチな状態が続いていたが、4節前あたりから上昇カーブを描けている。同期の佐藤貴也もまずまず。前走の伊勢崎では初日から連勝で優出していた。渡辺篤は前走の山陽GIで準優勝。エンジンの上下動が大きい方だが、折り合いが付いたときは爆発的な走りができる。伊藤信夫、木村武之などもエンジンが仕上がればSGでも通用する技量がある。
開催地区である川口。そこでランクトップは中村雅人。ここ3節は全て優出しており、その優勝戦全てで車券に絡めている。ここにきて調子が上がってきた印象で、約5年ぶりのSG優勝も十分視野に入っている。前走の川口ナイトレースで優勝したのは若井友和。それも初日から4連勝の完全優勝だった。エンジンも乗り手の気力も絶好調だ。そこで準優勝だったのは小林瑞季。安定感の面では疑問が残るが、逆に一発力は大きなセールスポイント。台風の目的な存在になるか。実力者・永井大介は前走の伊勢崎で長期療養から復帰した。初戦はまだ感覚が戻っていない様子だったが、最終日には白星を挙げており、早くもレース勘を取り戻したか。佐藤摩弥は前走の山陽GIでは2日目に落車してしまったが、その後の2走は連に絡めていたので心配ない。
最後に山陽地区。近年はずっと佐々木啓がエースとして君臨。特長は抜群の調整力。エンジンを高い位置で保つのが得意だ。レースの方も序盤の展開に影響されない追い込みが魅力。後は勝負所で強引さが出てくると更に怖い存在になる。前走の山陽GIで優勝したのは丸山智史。スピード、捌きともに着実な成長が見られておりGII、GIとタイトルを積み重ねている。次はいよいろSGか。そのGIで優出し4着だったのは丹村飛竜。走路状況に左右されない強みがある。松尾啓史は前走のGIではエンジンが仕上がり切らなかった。それでも時々、超抜の状態になる事があるので試走には要注目だ。
※4月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
初日の試走には特に注目のシリーズ!
今回のミッドナイトは、好調な選手が少なく、優勝候補を挙げるのが難しい。逆に言わせれば誰にでも優勝を掴むチャンスがある。3日間の短期決戦なので、早めにエンジンを仕上げられた選手が有利にシリーズを進められる。
ランク的に上位なのは桜木公和。前走の伊勢崎ではイマイチな結果に終わった。ただし、桜木は地元のミッドナイトでの競争が多く、セッティング的には掴みやすい状況にある。スタートには一抹の不安はあるが、今回は最重ハンの大外からの競争がほとんどなので、その点はそこまで心配はない。車群が密集していても、狭いインを突いて番手を上げていきそうだ。
桜木と同じく、破壊力ある攻めが売りなのは松尾隆広。こちらもスタートを含めてレース序盤の展開作りには注文が付くが、前団が混み合っていても力強い差しで突破できる。雨に強いのも特徴だ。逆に速攻タイプは辻大樹。同ハンに何車か並んでいても、先行するシーンが多い。レース序盤の仕掛けも素早いので、早めの抜け出しも十分だ。田中進は豪快な捲りがセールスポイント。前団がバラける展開になればスピードが更に活きてくる。
外来で注目なのは仲田恵一朗や塚越浩之など。仲田もスタートはしっかり切れる方で、試走タイムが並の数字をマークしていれば追い込んでこれる。塚越はこのところ調子が上がっている。3節前の地元では優出していたし、前走の山陽GIでも見せ場を作れていた。本来の力を考えれば、今のハンデ位置は有利で、あっさりと先頭に立つケースもありそうだ。
B級では34期勢が活躍しそうだ。長田稚也は前走の伊勢崎で優出。近況は上位着でまとめる事が多く、車券への貢献度も高い。1級車の走りも理解している様子なので、初優勝を決める日も近いか。走りのセンスとしては石本圭耶も高いモノを持っている。デビューが遅れた分を取り戻す勢いで成長を見せている。他にも道智亮介や藤川竜も車券に絡む回数が増えてきた。
※4月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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桜木 公和〔飯塚 A-22(24期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-45(28期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-53(28期)〕
田中 進〔飯塚 A-64(27期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-44(29期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-73(23期)〕
長田 稚也〔飯塚 B-44(34期)〕
石本 圭耶〔飯塚 B-97(34期)〕
難解なレースが多くなりそうなシリーズ!
今回の浜松オートは、直後にSGが控えている関係でS級選手が不在。A級とB級選手による戦いになるが、一人ひとり走りに個性があるので、レースはまた違った盛り上がりを見せる。強豪が居ぬ間に優勝を勝ち取るのは...。
地元A級で有力なのは遠藤誠、浅田真吾、岩科鮮太など。遠藤はSGに出場していてもおかしくない実力の持ち主。今年は3回の優出があるなど、近況は以前の走りが戻りつつある。今回のメンバーならスタート力とスピードは上位なので、優勝争いに参加してきそうだ。浅田は、前走の山陽GIでは2日目に内線突破で勝ち上がり権利を喪失。ただ、残りの2日間は2着を取っていたのでエンジン的にはそこまで悪くない。岩科は前走の川口で優出。優勝戦4着で、それ以外の3走はオール連対。時折り見せる強引な突っ込みが走りの特徴だ。
外来では早船歩、西原智昭、影山伸、越智尚寿などが強力。早船は現在のところエンジン状態がイマイチだが、並以上になればスピードある走りで車群を交わして行ける。西原は前走の地元で優出し7着。その前の節では優勝しており、エンジン状態はかなり高い位置にある。スタートも切れているので、速攻に期待できる。影山は前走の地元では4走して全て車券に貢献できていた。レース序盤の展開作りは巧い方ではないが、捌きがあるので混み合う展開になると威力が倍増する。越智はレース運びが丁寧。豪快さはないが、後方から追うレースになっても一車ずつ落ち着いて捌いて行ける。
他にも川口勢では、深谷輝と高塚義明がスピードある走りができている。福田裕二もかつての動きが戻りつつある。間中大輔と田辺誠は前走の地元ナイトレースで優勝戦まで進んでいた。古木賢は今のエンジンに乗り換わってから上り調子。前々走では優出しており、初優勝のチャンスが見えてきている。
B級では米里崇徳が前走の川口で優出し6着。予選準決ではオール連対の成績を残している。その同期・横田翔紀も車券に絡む機会が増えている。前走はイマイチだったが、その前の節では優勝戦まで進み3着。今年は4回の優出中、1回の優勝がある。鈴木辰己は今期はB級。ランク採点期間の出走不足による影響だが、実力的にはA級となんら変わらない。ある意味、最強のB級選手と言えるだろう。
※4月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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遠藤 誠〔浜松 A-60(25期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-71(27期)〕
岩科 鮮太〔浜松 A-72(29期)〕
早船 歩〔川口 A-31(27期)〕
影山 伸〔川口 A-36(22期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 A-27(28期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-84(25期)〕
米里 崇徳〔浜松 B-87(34期)〕
丸山智史が令和グランドチャンピオンカップを制す!
山陽オートで行われていた第2回GI令和グランドチャンピオンカップは、地元の31期・丸山智史が激戦を制した。丸山はGIIを獲っていたが、GIは初優勝。成長している姿を証明した。
良走路で行われた優勝戦は中村雅人が試走一番時計で28、次いで青山周平が29。丹村飛竜、渡辺篤、浦田信輔、重富大輔、丸山智史が30、岩崎亮一が32だった。
0Mオープンでカギになるスタート争いは、2枠から渡辺が先行。これに丸山が乗って行く。大外の青山がダッシュを付け3番手発進。以下は丹村、浦田、中村、岩崎、重富と続いていった。
レースは渡辺が引っ張る展開。2番手に付けた丸山が青山の攻めに冷静に対処する。青山は3番手追走が一杯。後ろの方はあまり動きがなかった。渡辺はマイペースの逃げを見せていたが、5周目に入る所で丸山がインに突っ込む。これが綺麗に決まり先頭を奪取。その後はミスすることなく走り先頭ゴール。2着には渡辺が入った。青山は丹村に差し込まれ後退。中村が後半追い上げて3着入線。
丸山は見事なスタートから完璧なレース運びができた。2番手を走っていた時は後ろからくる青山に付け入る隙を与えず、前を走る渡辺との距離を計りながら仕掛けるタイミングを待っていた。チャンスどころは多くなかったが、それをしっかりとモノにして、自分の力で栄冠を掴んだ。丸山は昨年、GIIの若獅子争奪戦杯で記念タイトルホルダーに仲間入り。そして今回はGIを初めて制した。今期はS級21位にランクし、スピード、スタート、捌きの面でも充実している。今年はもう一つ上の舞台、SGシリーズでも注目の存在になりそうだ。
好調な選手が多く、優勝争いの行方は難解!
今回の伊勢崎オートは3日間の一般開催ながら、有力な選手が多く、全てのレースが注目になる。地元の牙城を守るのは早川清太郎と高橋貢。外来勢を迎撃できるのか。
早川は近況好調。前走の地元ではオール連対の準優勝だった。その前の節でも優出しており、今はエンジンが高い位置で安定している。最も好成績を残している地元の走路で、鋭い追い込みを見せてくれそうだ。高橋貢もエンジンは上々。前走では準決4着だったが、それ以外は全て1着。試走タイムも26前後を常にマークしていた。早川とともに地元勢を鼓舞する存在になりそう。
地元のS級は他に新井恵匠と内山高秀。新井恵は3月の後半から調子が上がらない。前節の3走も5、5、7着と振るわなかった。試走タイムから物足りない数字だったので、まずは試走タイムが出るようにしたい。内山も本来の力を考えればイマイチな結果が続いている。エンジンの仕上がりも欠いているので、整備でしっかりと立て直しておきたい。
外来S級で実力者は荒尾聡と永井大介。荒尾は今年33走して、車券に絡めなかったのが4回だけ。ほとんどが3着以内でまとめており、その中でも1着率がかなり高い。前走も優出4着。その前はオール1着の完全優勝を決めていた。スタートはもちろんの事、道中の仕掛けも決まっている。永井は3月3日に地元で落車して以来のレース。さまざまな面で不安はあるが、初日の試走タイムがしっかりと出ていれば問題ない。
他に外来S級は平田雅崇と鐘ヶ江将平。平田は成績が散発傾向。しっかりと連に絡んでいる時は試走タイムも出ているので、その辺は一応の参考になる。鐘ヶ江は近況上り調子。3節連続優出中で、その中には優勝もある。同ハンに何車か並んでいても、スタートで先行できるだけの力がある。
A級では前回の伊勢崎で森村亮が優勝していた。その前の節でも優出しており、好調の流れを作れている。同じく連続優出中なのは谷津圭治と伊藤正真。谷津は的確な捌きを武器に車群を縫っていける。伊藤正真は捌きがだいぶ上達してきた。スピードだけに頼る事なくレース運びができてきた。
外来A級では掛川和人も前走の地元で優勝していた。これが約9年ぶりの優勝だった。デビューしてから常に高い意識でレースに取り組み、体作りを含めてモチベーションを保てている。試走タイムは出ないタイプだが、レースでは速攻で抜け出し、後続をブロックするスタイルが確立されている。その優勝戦には高橋義弘や相馬康夫も乗っていた。
飯塚勢では別府敬剛が前走の地元ミッドナイトで準優勝。初日から全て2着でシリーズを終えていた。そのシリーズで優勝したのは川口裕司。こちらは初日からオール1着の完全優勝だった。現在はB級に陥落したが、走りのセンスは34期の中で上位の部類。B級ならハンデ位置での恩恵もたっぷりなので、今期はずっとチャンスだ。その優勝戦で3着だったのは滝下隼平。前々走では優勝しており、エンジンは仕上がっている。
※4月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-20(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-25(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
平田 雅崇〔川口 S-23(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-43(31期)〕