佐藤貴也と金子大輔が地元の主軸に!
前節の浜松オートの優勝戦は、速攻を決めた若武者・花田一輝をマーク追走の若井友和が差し切って幕を閉じた。花田は浦田信輔にも差され3着の結果。外来にワンツーを持って行かれたが、今回は地元勢の層が厚く、地元の中から優勝者が現れるか。
先述の花田一輝は今回も参戦。近況はだいぶ走りが良くなっており、自身2度目の優勝も近い状態。前回の優勝戦でも試走32が出ており、エンジン面は問題ない。
今回出場する中で、その優勝戦に乗っていたのは佐藤貴也と柴田健治。佐藤貴は前々走の優勝戦で反則を犯し、前走では無理な仕掛けができない状態の中でシッカリと優出。エンジン状態は良いし、乗り手の方も落ち着いて走れている。柴田は優勝戦で7着だったが、序盤で後続の攻めに遭い、自分の走りができなかった。ただし、予選準決は連に絡んでいたのでエンジンの方は上々だ。
今回は鈴木圭一郎が不在の中、佐藤貴とともに地元ツートップを形成するのが金子大輔。前走の川口では準決5着で優出できなかったが、戦える足はありそうだった。この時期特有の急な降雨にも対応できる柔軟さがあるので今回、優出はノルマと言える。
他に地元S級で参戦予定は鈴木宏和、渡辺篤、中村友和、伊藤信夫など。鈴木宏は飯塚で連続参戦だった。ここでは中間着が並び、白星はなかったがエンジン的には並はあった。渡辺篤も飯塚連続参戦。ミッドナイトの方はイマイチだったが、その前のGIでは優勝戦まで進んでいた。中村友は前走が川口一般開催。準決こそ8着だったが、初日から連勝を決めたり、最終日は3着に入っていたりとマズマズだった。伊藤信は前走の飯塚GIで早退。その時もエンジンは良くなかったので、早めの立て直しが必要。
外来S級は内山高秀、西原智昭、久門徹の3者。いずれも近況は目立った活躍がないが、エンジンレベルとしては中の上はある。西原と久門は速攻タイプ。内山はレース最後まで渋太く追っていくタイプだ。
S級以外では、松尾隆広が前走の地元で優出。成長株の木山優輝の走りには常に注意が必要。B級では落合巧が前々走で準優勝。浜松の新人3人は、まだ勝ち星がないが、その中でも佐藤大地は2着があり、初勝利の日も近いか。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
中村 友和〔浜松 S-48(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-27(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
黒川京介が記念初優勝へ好視界!
不安定な天候の下、行われてきた川口のGIキューポラ杯。良走路でレースできたのは3日目と初日の序盤のレースのみ。初日の中盤と2日目、4日目は重走路での競争となった。優勝戦当日の天候は朝まで雨で、そこからは曇り。優勝戦までには走路が乾く可能性があるので、良走路での決戦となりそう。
優勝戦へ進出したのはSGホルダー5人と、他はフレッシュな3人。優勝戦は良走路で想定しているので、予選中の動向は参考になりづらい。それでも3日目は良走路でレースが行われており、その時の成績のみ優勝戦展望に考慮できる。ちなみに優勝戦は10Mオープンで、内から広瀬勝光、黒川京介、田中茂、若井友和、吉原恭佑、高橋貢、荒尾聡、青山周平となった。
まずはスタート争いだが、ここは黒川が飛び出して行きそう。新人34期がデビューしてからは、2番目に若い期となる33期の中では実力が突き抜けている。準決でもしっかりとスタートを決めてみせた。まずはこの黒川が展開を作っていきそうだ。
これを追っていくのが吉原恭佑か荒尾聡。どちらもスタート力があり、この並びでも序盤で好位置に付けそうだ。青山周平もカマシ気味に出て行きそうで、4~5番手には付けられるか。
序盤で逃げ態勢に入る黒川。良走路の3日目は上がり3・397の好タイムをマークしている。そのままのエンジン状態で優勝戦が行われる訳ではないが、この仕上がりは黒川の走りを大きく後押ししそう。同じ走りができれば、後続は誰も追いつくことができない。そこで当ブログでの本命には黒川を推す。
相手は吉原。この並びでも2番手発進は望めそうで、黒川を追っていく一番手になりそう。黒川がペース上がらなかったり、走りにワンミスでもあれば、隙を見逃さずイン突っ込んでいくだろう。3番手には荒尾。吉原と同様に序盤で好展開に持ち込めそう。10Mオープンなら7枠からでも好スタートを見せてくる。川口走路との相性も問題ない。
次に青山周平。大外で展開は厳しくなるが、スタートである程度内枠勢を包んでいければチャンスが広がる。最後に広瀬。この中では格下となるが、最内から鋭発を決めるようだと大きなリードを作って見せ場を作ってこれる。
◎黒川京介
○吉原恭佑
△荒尾聡
△青山周平
▲広瀬勝光
好調者が多く、優勝争いは激化!
川口のGIキューポラ杯は今回で43回目を数える。各地からSG級のレーサーが多く集結し、川口のナイターを盛り上げる。直近の各地の一般開催で優勝した選手や、優出した選手が多く、優勝争いは極めて難解。初日の走りに注目しておきたい。
まずは今回と同じ川口の前節から。この開催で優勝したのは地元の鈴木清。優勝戦は重走路だったが、序盤から好位置に付け、勝ち切ってみせた。今年はGIIを含む連続優勝があるなど、復活の年となっているが、前走でもしっかりと優勝した。しかも4日間のシリーズでオール連対と絶好調。このまま勢いに乗りそう。
その優勝戦に乗っていたのが佐藤裕二、早川清太郎、森且行、斎藤撤二、池田政和など。各者、良走路の予選道中でも良い走りを見せており、ナイター開催となる今回も十分期待できる。特に早川は優勝戦4着だったが、そこまでは全て1着。更にその前は地元のGIIナイターで準優勝。リズムが良い。
直近の伊勢崎ナイターで優勝したのは吉原恭佑。優勝戦は重走路だったが、晴れでも雨でも力強くインを突いていけている。積極果敢に走るスタイルはファンからの支持を増しており、それに実力がしっかりと伴ってきている。
その優勝戦で、吉原を追い切れず準優勝だったのが高橋貢。優勝を逃したとはいえ、初日の良走路では試走29を出すなどエンジン面は好調。その前の節でも優勝戦まで進出しており、高い整備力を維持している。高橋貢に次いで優勝戦3着だったのは岡部聡。得意の伊勢崎重走路で結果を残していた。今回の川口走路も苦手ではない。梅雨のこの時期、走路が濡れるほどに岡部にチャンスが生まれてくる。青山周平も優勝戦まで進み6着。予選準決は1着で突破していたので、良走路なら問題ない。篠原睦や三浦康平なども優出しており注目したい選手。
直近の浜松で優勝したのが若井友和。3日間の短期決戦だったが、3走全てで車券に絡めていた。本人としては、この時期は例年エンジンが落ちてくると語っていたが、この優勝の結果は相当な自信につながるハズ。
この浜松の優勝戦に乗っていたのは浦田信輔、中村雅人。近況、復調の兆しが出つつある浦田は準優勝で、シリーズ通してもオール連対。かつての安定感が戻りつつある。中村は優勝戦6着だったが、初日から連勝を決めていたようにエンジン面はマズマズ。
今回の地元総大将の永井大介はリズムを欠いている。前走の伊勢崎では準決でフライング。スタートは無理できない状況だが、その準決のレース自体は1着。他の2走も2着だったので、エンジンの仕上がりは悪くない。他に優勝争いに参加してきそうなのは鈴木圭一郎。鈴木圭は前走の伊勢崎GIIで、まさかの周回誤認。その後、2節の罰則休を挟み今回、久々に実戦復帰。それでも一ヶ月と間を空けていないので、必要以上の心配はいらないだろう。
他に期待できるのは木村武之、荒尾聡、大木光、山田達也あたりか。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
絶好調の新井恵匠を誰が止められるのか!?
飯塚オートは近況、開催が続いている。2節前はGIダイヤモンドレース、前節はミッドナイト。そして今回は昼間の3日間短期決戦だ。3節連続で飯塚参戦となる伊勢崎の新井恵匠は、ミッドナイトで優勝し、更にその前のGIダイヤモンドレースでも優勝。今回は3節連続優勝がかかっている。
その新井恵については説明不要。ここ飯塚走路ではレースの時間帯に関わらず、エンジンがよく折り合っている。更に言えば、良走路も重走路も、突然の降雨の変則的な走路にも対応できている。本人にとっても相当な自信につながっているだろう。初日から快進撃を見せてくれるハズ。
その新井に抵抗すべき地元のS級は3者。その中でランクトップは岩見貴史。岩見の前走は地元のGI。ここでは初日から3連勝を決め、波に乗るかにみえた。しかし、準決と最終日は失速。それでもGIで3連勝ができるのだから、エンジン的には悪くない。武器のスタート力をバックに、素早い仕掛けを決めてくる。
他の2人は桝崎陽介と久門徹。どちらも前走はミッドナイト。ここでは優勝戦に進めなかったように、エンジンは折り合っていなかった。ただし、両者とも地元での出走が続いているので、じっくりとエンジンを立て直してきそうだ。
外来S級は他に山陽から3者、伊勢崎から1者の予定。前田淳は前走のミッドナイトで優出していたし、その前のGIダイヤモンドレースでも優出。良い流れに乗れている。佐々木啓は、前走の川口はイマイチだったが、その前のミッドナイトでは優勝している。人見剛志と松本やすしはエンジン一息。多少なりとも上積みが必要な状態。
A級では竹谷隆が前走のGIで優出。この時は不安定な走路を味方にしていた印象もあるが、良走路での動きも悪くなかった。重富大輔、根本将人、東小野正道の3者は前走のミッドナイトで優出。東小野は優勝戦で被害があり落車となった。山陽の穴見和正は前走の川口で準優勝と上り調子。浜野淳は前走の飯塚GIからハンデが軽化。今回も据え置きなら好走必至。
今回は山陽の新人が飯塚でデビューする。その中でも女子レーサーの松尾彩は前評判が高く、養成所で優秀賞を受賞していた。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-39(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
安定感から高橋貢が主役になりそう!
伊勢崎ナイターは約二週間ぶりの開催。前回の優勝戦は重走路で、栗原勝測が約18年ぶりに優勝を果たした。梅雨真っ盛りのこの時期、車券を買う上で走路状態のチェックはかかせない。
近3節は地元での出走が続いている高橋貢は、その全てで優出している。前走の優勝戦は重走路で4着だったが、3節前の地元では完全優勝を決めており、エンジンは高い位置で推移している。同じレース場、同じ時間帯でセッティング的にも合わせやすい。その高橋貢とツートップを組むのは青山周平。前走は飯塚GIで、準決3着で優出を逃したが、エンジン自体は悪くなさそうだった。それまでは7節連続で優出しており、地元ではGII稲妻賞で優勝している。地元走路なら取り立てて心配はなさそう。
内山高秀はエンジン完調ではないが、ソコソコの位置を保っている。吉原恭佑の前走は浜松一般開催。準決5着で優出できなかったが、それ以外の3走は全て連対しているし、その前の地元GIIでは優出できていた。
外来でビッグネームは永井大介。前走の飯塚GIでは全く振るわなかったが、その前の地元ではシッカリ動いていたし、伊勢崎は2月にGIIレジェンドカップで来場した時には優勝戦まで進んでいた。
岡部聡は前走の飯塚GIで優出。各選手が走路状況に悩まされる中、得意の重走路で結果を残していた。伊勢崎走路との相性は悪くないので今回も期待できる。その飯塚GIで準決8着だったのは丸山智史。ただし、それ以外の4走は1着を2本含むオール連対。良走路での動きは良く、特に捌きが上達している印象。
篠原睦は前走が地元のGI。準決5着だったが、それ以外の4走は丸山と同様、1着2本を含むオール連対。エンジンは悪い状態ではない。大木光も前走の飯塚GIでは、エンジン良さそうだったが、苦手のブチ走路での出走が多かったため、成績自体は良くなかった。
A級では前回の伊勢崎で優勝した栗原勝測が今回も参戦。重走路でのレースが続くようなら今回もチャンス。準優勝だったのが木村義明。予選準決でもオール連対しており、調子を上げている。6月25日が最終日だった浜松で、優勝戦まで進んでいたのは三浦康平と栗原俊介。こちらも状態は良いので要注目。
そして、飯塚GIで3日目から状態が上向き、最終的に準優勝を果たしたのが新村嘉之。成績は散発傾向ある選手だが、ここ一番での勝負強さは必見だ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-22(32期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
岡部 聡〔山陽 S-35(19期)〕