早川清太郎が同大会3連覇を狙う!
伊勢崎オートで行われている第26回GIムーンライトチャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。優出メンバーの半分は地元勢。川口からは2名、浜松と山陽から各1名が優勝戦に名乗りを挙げた。
優勝戦当日は未明まで雨の予報で、そこからは雨は上がりそう。最初は走路が濡れていても、優勝戦の時間までには乾くとみた。そこで、当ブログでは良走路を想定して優勝戦の展望をしていきたい。
まずは序盤。今節ここまで大健闘を見せている中野光公が、しっかりとスタートを決めていきそう。エンジンの仕上がりは上々で、レース前半では簡単にやられないとみている。ただし、記念レースの優勝戦8周回ではどこまで踏ん張りが利くかは疑問。勝ち切るまではないか。
そこで、中野に代わって逃げ展開を作りそうなのは佐藤摩弥か鈴木宏和。どちらもスタートが早い上に、枠順的にも恵まれている。しっかりと枠ナリ発進は決めそうで、中野相手なら差し込んで行けそう。ただし、その佐藤摩や鈴木宏が逃げに入っても、後続を振り切れるかはあやしい。
当ブログでの本命には早川清太郎を推す。この並びではスタート先行は難しいが、外の2者を突っ張って行くことは可能。今シリーズ4日間の走りを見る限り、最もキレ味が鋭いのはこの早川。同体のスタートを切って、前団を次々と捌いていきそう。この大会は現在、2連覇中と相性は良く、エンジン状態的に3連覇も十分。過去にこの大会では3連覇を達成するケースが、他の大会よりは多くあり、地元の早川には大きな期待がかかる。
相手には青山周平を挙げる。青山は直近で川口のGIキューポラ杯を制するなど、リズムが良い。地元の記念も今年はGII稲妻賞を取っている。大外からでもカマシ気味に行ければ優勝チャンスが広がる。3番手には永井大介。今節の動きは正直パッとしないが、準決などの大一番では勝負強さを発揮できた。優勝戦は青山の内枠に置かれている。このケースでは永井は激走するパターンが多い。そこに期待したい。次に、佐藤摩。10線の最内ならスタート先行は濃厚で、序盤で中野を交わせばマイペースの走りに持ち込める。最後に中野。準決ではハンデが重化したが、気合の走りを披露していた。優勝戦でもスタートを残せれば、高配当の演出者になるかもしれない。
◎早川清太郎
○青山周平
△永井大介
△佐藤摩弥
▲中野光公
第26回GIムーンライトチャンピオンカップ開幕!
今年で26回目を数える伊勢崎のGIムーンライトチャンピオンカップ。これまでに数々のドラマを生んできた同大会だが、今回はどのようなシリーズになっていくのか。
開催場となる伊勢崎勢は現況、最強地区といっても過言ではない。長らく王者として君臨し続けている高橋貢は現在、何節も連続で優勝戦に乗っている。前走となる川口GIでもしっかりと優勝戦まで進出し3着に入っていた。その優勝戦を制したのは青山周平。この時は走路状況が難しいシリーズだったが柔軟に対応し、優勝戦では素晴らしい仕掛けを決めてみせた。地元では今年、GII稲妻賞を制しており、ムーンライト初制覇へ舞台は整っている。
そのムーンライトで現在2連覇中なのは早川清太郎。前走となる川口GIではイマイチだったが、地元の記念では近年、無類の強さを発揮している。スタートから切れ味が良く、道中の追い込みも冴えている。同大会3連覇へ向け、初日から全力疾走を見せてくれるハズ。そして近況、飯塚の開催を3節連続で優勝してきたのは新井恵匠。その中にはGIダイヤモンドレースも含まれており、更にミッドナイト、一般開催とメンバー構成が異なる開催でも存在感を高めている。今や高橋貢、青山、早川と並んで伊勢崎4本柱の一角に位置づけされている。
他にも伊勢崎S級は、川口GIで優出してきた吉原恭佑や、内山高秀、西原智昭、田中賢といったあたりが主役の座を取って代わろうと虎視眈々、常に上位の隙をうかがっている。
外来で好調者が多いのは山陽勢。今回来場するS級は、直前まで地元の一般開催で走っていた。ここでは松尾啓史、角南一如、人見剛志の3人が優出。その中でも、松尾は準優勝で角南が3着。人見は苦手の重走路で惨敗してしまった。ただ、良走路では捌きが鋭かったので、雨さえ降らなければ好走できる。また、佐々木啓、岩崎亮一らも優出を逃したとはいえ、エンジン状態は並より明らかに上にあった。
浜松からのS級は29期と32期から2人ずつ参戦。佐藤貴也は近況、地元での出走が多く、連続で優出できている。金子大輔はエンジンやや不足気味。鈴木宏和と中村友和は、先述の2人がそうであったように互いに切磋琢磨し、走りのスキルを高めあっている。
他で実力者は永井大介や篠原睦など。ただし、どちらも近況の動きは迫力を欠いている。梅雨時で天候が不安定であり、セッティングを出せていない感はあるが、整備には熱心に取り組む両者なので早々に機力を高めてくるだろう。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-12(30期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
上和田拓海の快進撃が始まるか!
GIキューポラ杯が終わって1週間と経たず、再び川口オートで4日間のナイター一般開催が始まる。キューポラで走っていた選手が多く参戦し、その時の動きが参考になる。どのようなシリーズになっていくのか。
今回出場する中でランクトップは中村雅人。前走のGIでは優勝戦まで進めなかったが、着順はある程度のところでまとめていた印象。エンジン良いとは言えないが、今回のような一般開催なら戦える動きはある。今シリーズの中心的存在になりそう。
中村と同期の大木光と山田達也が、今回の川口勢の中では2、3番手の位置。大木はイン攻めが冴えており、走路状況さえハッキリしていれば上位争いに加わってこれる。唯一、ブチ走路だけは大の苦手のようで惨敗も多い。ただし良走路や重走路なら、混戦でもスピード戦でも対応できるのは大きな強み。山田はレース序盤の動きは鈍いことが多いが、周回ごとにパワーを増してくる。
鈴木清は前走のGIでは、そこまで活躍できなかったが、その前の地元開催では優勝。今年はよい波に乗っている。佐藤裕二は重走路をこなすようになってきたが、前走のGIでは振るわなかった。ただし、その前の地元では優出し3着に入っている。五十嵐一夫は堅実な走りが健在。時折り見せるスタートダッシュには警戒が必要。
外来S級は3人の予定。浜松からの渡辺篤と伊藤信夫は前走が地元の一般開催だった。ここでは共に優出。初日から良走路で好タイムを出し、快走を見せていた。このままの流れでいければ今回も楽しみ。
もう一人は飯塚の桝崎陽介。前走は地元の3日間開催。初日から連勝を決め、優勝戦で3着。それまでがイマイチだったので、状態としては上向いてきている。
A級では鈴木辰己が前走の地元で優出。全盛期ほどの威力はないが、代名詞である爆裂スタートは健在。レース序盤で有利な位置取りに付けることが多い。実力的にはS級とそん色ない有吉辰也も、エンジンさえ並なら十分戦える。地元の32期・小林瑞季が伸び盛り。前走のGIでも良い走りを見せていた。
そして、今節から34期新人に勝ち上がり権利が与えられる。その中で間違いなくトップに位置するのが上和田拓海。デビュー節は4走してオール1着。その次の節でも4走して1着が2本。ハンデ位置や展開によっては、いきなりの初優勝もありそうだ。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
山田 達也〔川口 S-26(28期)〕
五十嵐 一夫〔川口 S-40(21期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-30(24期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
久しぶりの山陽開催は地元勢の層が分厚い!
直近の山陽オートは5月16日の優勝戦が最後で、約二ヶ月ぶりの開催となる。その時は、伊勢崎の大月渉が自身2度目の優勝を決めシリーズを終えた。今回は地元S級陣が多く参戦。外来S級は飯塚から2車のみで、今度は地元の牙城を守れそう。
最近はすっかり山陽のエースとして定着したのが丹村飛竜。前々走の飯塚ミッドナイトでは、初日から連勝を決めて優出も、その優勝戦で落車妨害で失格。ただし、その後の川口GIでは初日に白星を飾っていたし、その後もいい走りをしていたので、落車による悪影響はなさそう。
松尾啓史や佐々木啓の状態も良い。松尾は前走の浜松で優出し5着。3日間の開催で初日から連勝を決めていた。エンジンがいい時の松尾は、自在の追い込みに期待できる。佐々木は前走の飯塚で優出していた。佐々木はエンジンの変動が緩やかなタイプで、今は狙い時。
岡部聡も好調を維持。前走は川口GIだった。ここでは初日から上々の動きを見せていた。更にその前は2節連続優出。梅雨時の難走路を完全に味方に付けている。丸山智史は苦戦が続いているが、厳しいハンデ位置の割には健闘している方。捌きの腕は着実に上がっているので、いつか大きな花を咲かせるときがくるハズ。
岩崎亮一と人見剛志はエンジンが上向かず苦しんでいる様子。並か、それ以上になれば車券に絡んでくる実力は持っているので、エンジンが直ったその瞬間を狙い撃ちしたい。前田淳は前走の飯塚昼間開催とその前のミッドナイトは振るわなかったが、その前の飯塚GIでは優出していたので、その時の動きが出ればいい。
外来S級は荒尾聡と滝下隼平。どちらも前走は川口GIだった。ここでは荒尾が重走路で好走を連発し優出。滝下もいいスタートが切れている日もあり、成績は悪くなかった。
A級では岡松忠が前走の飯塚で準優勝。3日間の開催でオール連対を果たしていた。その優勝戦には竹中一成と田中進も乗っていた。穴見和正は前々走の川口で準優勝。その後の飯塚でもマズマズだった。また、浜野淳が前々走の飯塚GIからハンデが軽化。近況は調子が上がらないとは言え、最重ハンの10M前は、いかにも楽な印象。鈴木清市は前走の地元で優出4着と奮闘していた。
B級では山本智大が好調。前走の伊勢崎3日間でも1着2本と2着1本のオール連対。新人34期では、前評判の高かった女子レーサー・松尾彩が飯塚でのデビュー戦で白星を挙げた。古城龍之介も2走目で初勝利を挙げるなど楽しみな存在。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-31(25期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
岡部 聡〔山陽 S-35(19期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-16(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-44(28期)〕
青山周平がキューポラ杯初制覇!
川口のGIキューポラ杯の最終日は、第1Rから良走路の下、行われていたが、第10Rの試走が終わったあたりから雨が強くなり、そこからは重走路での競争になった。そんな雨中の決戦を制したのは、青山周平。
試走は青山周平が一番時計で68。次いで若井友和、高橋貢、荒尾聡が69、吉原恭佑が70、黒川京介が72、田中茂が75、広瀬勝光が最も悪くて78だった。
10Mオープンのスタート争いはまず、2枠黒川が飛び出した。これに1周目の仕掛けが決まった青山が追う展開になった。黒川は自分のコースをしっかり回っていたが、4周3コーナーで青山がインに突っ込む。これはやや無理な仕掛けで流れてしまうが、外を伸び返して5周目に入る時には先頭を奪取。3番手に付けていた若井も黒川を外からパスしていく。青山は独走に入ってからも危なげない走りでゴールを迎えた。
デビューした時からオールマイティーな才能で、1着を積み上げてきた青山。ただし、数ヶ月前までは重走路をやや苦手にしていた時期があった。それでも地元の記念ナイターから以前の走りを取り戻すと、その後の大きなレースでも随所で好走を見せていた。そしてここにきて大舞台で結果を残した。今の青山には隙らしい隙が見当たらない。エンジンさえしっかり付いてくれば、これからも記念タイトルを量産するだろう。